「口元がもたついて老けて見える…」
「笑ったときに口横のポニョが出てきて気になる」
「写真を撮ると、この部分だけが影になって疲れた印象に」
そんなお悩み、ありませんか?
鏡を見るたび気になる口横のポニョ。メイクでカバーしようとしても限界があり、「このまま放っておいたらもっと目立つようになるのでは?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実はその”口横のポニョ”、マリオネットラインやフェイスラインの脂肪・たるみが原因で、多くの場合、加齢性のたるみは自然改善が難しいとされています。しかし、適切な治療を選択することで、改善を目指すことができます。
今回は、口横のたるみを根本から改善するために効果的な3つの施術、「切開リフト」「糸リフト」「インモード」について、それぞれの特徴・効果・リスク、そしてあなたに最適な選び方まで、美容外科医の視点から詳しく解説します。
【記事執筆】福岡天神美容クリニック 院長 小林直樹
■ そもそも「口横のポニョ」とは?

口角の横やフェイスラインに、ぽよっとした脂肪やたるみが乗る状態を、当院では親しみを込めて「口横のポニョ」と呼んでいます。
この部分が目立つと、顔全体がぼんやり・老けて見える印象になってしまいがちです。特に笑顔になったときや、横顔を見たときに気になるという方が多いです。
医学的には「モダイオラス領域のたるみ」や「マリオネットライン周辺のたるみ」と呼ばれることもあります。モダイオラスとは、口周りの複数の筋肉が集まる結合部のことで、この部分の組織がたるむことで、口横にぷっくりとした盛り上がりができてしまいます。
■ 口横のポニョができる原因を詳しく解説

口横のポニョが目立つ原因は、実は単純ではありません。以下の複数の要因が複雑に絡み合っています。
📌 原因①:SMAS(表在性筋膜)のゆるみ
SMASとは、顔の表情筋を覆っている薄い膜のことです。加齢とともにこの膜が緩んでくると、その上にある皮膚や脂肪を支えきれなくなり、重力に負けて下に垂れ下がってしまいます。
これがたるみとして現れ、口横に脂肪や組織が集まったように見えるのです。
📌 原因②:頬の脂肪(ジョールファット)の下垂
頬には「ジョールファット」と呼ばれる脂肪組織があります。若い頃は正しい位置にあるこの脂肪も、加齢とともに下に移動し、口横に溜まって見えるようになります。
また、顔全体の脂肪分布が変化することで、口周りだけ脂肪が目立つようになることもあります。
📌 原因③:肌のハリを保つコラーゲンの減少
肌の内側(真皮層)にあるコラーゲンやエラスチンという成分は、肌の弾力とハリを保つ役割を担っています。しかし、加齢や紫外線ダメージによりこれらの成分が減少すると、肌全体が弾力を失い、たるみとして現れます。
📌 原因④:表情筋の衰えと発達のアンバランス
口周りには多くの表情筋が集中していますが、日常の表情の癖や加齢により、一部の筋肉が過度に発達したり、逆に衰えたりすることがあります。このアンバランスが、口横の盛り上がりとして目立つことがあります。
📌 原因⑤:骨格の変化
実は、加齢とともに顔の骨も少しずつ変化します。骨が徐々に縮小することで、その上にある組織を支えきれなくなり、たるみとして現れることがあります。
■ 切開リフト(SMASフェイスリフト)|高い改善効果が期待できる本格施術

▶ 効果レベル:★★★★★(最も強力)
▶ ダウンタイム:1週間前後(※当院では大幅に軽減)
▶ 持続期間:5〜10年(個人差があります)
▶ 適応:中等度〜重度のたるみ
▶ 料金目安:220,000円(税込)※モニター価格
どんな施術?
切開リフトは、耳の前後から皮膚を切開し、筋膜(SMAS)ごとたるみを上方向に引き上げる手術です。表面的な引き上げではなく、深い層から根本的にアプローチするため、高い改善効果が期待できる治療法です。
皮膚の余りも同時に切除できるため、大きな若返り効果が期待できます(効果には個人差があります)。
✅ 当院の切開リフトの特徴
腫れを抑える工夫を行っています:
当院では、繊細な手術技術により、腫れの軽減に努めています。ただし、個人差があり、腫れや内出血が出ることがありますのでご了承ください。
固定バンドを使用しない術式:
適応により異なりますが、当院では固定バンドを使用しない術式を採用します。多くの方が数日以内に日常生活に戻られていますが、個人差があります。
抜糸が不要な縫合法を採用:
当院では抜糸が不要な縫合法を採用しており、通院のご負担軽減に努めています(術式により異なります)。
こんな方におすすめ
✓ 中等度〜重度の口横のたるみがある方
✓ 長期的な効果を求める方
✓ 根本的な改善を希望する方
✓ 40代以上で本格的な若返りをしたい方
メリット
- 高い改善効果が期待できます
- 効果が5〜10年と長期間持続する傾向があります(個人差があります)
- 深い層から引き上げるため、自然な仕上がりを目指せます
- 皮膚の余りも切除できます
ダウンタイムとリスク
ダウンタイム
- 腫れ・内出血:1〜2週間程度(当院では軽減に努めています)
- 軽いこわばり感:数週間〜数ヶ月で改善する傾向
主なリスク・副作用
- 痛み(鎮痛剤で対応可能)
- 腫れ・内出血(1〜2週間程度)
- 血腫(術後早期に稀発)
■ 糸リフト(スレッドリフト)|自然に引き上げたい人へ

▶ 効果レベル:★★★☆☆(中等度)
▶ ダウンタイム:数日(内出血・腫れが軽度)
▶ 持続期間:6か月〜1年(個人差があります)
▶ 適応:軽度〜中等度のたるみ
▶ 料金目安:33,000円(税込)/1本※モニター価格
どんな施術?
糸リフトは、特殊なトゲ付きの吸収糸を皮膚の下に挿入して、皮下組織を機械的に支持・牽引し、輪郭改善を図る施術です(挿入する深さや走行は適応により異なります)。メスを使わずに、針穴から糸を挿入するため、切開に抵抗がある方に人気の治療法です。
糸には小さな突起(コグ)や編み込み構造があり、組織をしっかりキャッチして物理的に引き上げます。また、糸による刺激でコラーゲン生成が促進されるため、肌質の改善効果も期待できます。
こんな方におすすめ
✓ 切らずにリフトアップしたい方
✓ 軽〜中程度の口横のたるみ(口横ポニョ)に
✓ 糸の刺激でコラーゲン生成を促進、肌質改善効果も期待
✓ ダウンタイムを短くしたい方
✓ 30〜50代で自然な引き上げを希望する方
メリット
- メスを使わないため、身体への負担が比較的少ない
- ダウンタイムが短い傾向(数日〜1週間)
- 施術直後から効果を実感できる場合が多い
- コラーゲン生成による肌質改善効果が期待できます
ダウンタイムとリスク
ダウンタイム
- 軽度の腫れ・違和感:数日〜1週間
- 内出血(出た場合):1〜2週間でカバー可能
主なリスク・副作用
- 痛み・違和感(通常数日で改善)
- 腫れ・内出血(数日〜1週間)
- 一時的なひきつれ感(通常1〜2週間で改善)
注意点
皮膚のたるみが強い方や脂肪が多い方は、糸リフト単独では十分な効果が得られないことがあります。その場合、切開リフトとの併用や脂肪吸引が必要なケースもあります。
■ インモード(ラジオ波RF治療)|軽度のたるみに!メスも針も使わない選択肢

▶ 効果レベル:★★☆☆☆(軽度)
▶ ダウンタイム:ほぼゼロ
▶ 持続期間:数か月〜半年(個人差があります)
▶ 適応:軽度のたるみ、予防ケア
▶ 料金目安:1回22,000円~33,000円(税込)
どんな施術?
インモードは、ラジオ波(RF・高周波)を使って皮膚深層に高周波エネルギーを届け、コラーゲンの収縮・再生を促進し、引き締めを図る治療機器です。
アプリケータの種類により浅層〜中層の脂肪層へ熱影響を与える設計のものもありますが、効果には個人差があります。真皮層のコラーゲンが収縮し、さらに新しいコラーゲンの生成が促進されることで、肌の引き締めとハリの改善が期待できます。
こんな方におすすめ
✓ 皮膚と脂肪の両方にアプローチしたい方
✓ 痛み・腫れがほとんどなく、施術直後からメイクOK
✓ 予防的なケアや、リフト施術のメンテナンスとしても◎
✓ まだ深刻ではないけれど、予防的にケアしたい方
✓ 切開や糸による治療に抵抗がある方
メリット
- ダウンタイムがほとんどない
- 痛みが少ない(温かさを感じる程度)
- 施術直後から日常生活に戻れる
- たるみ改善だけでなく、毛穴引き締めなど肌質改善効果も期待できます
ダウンタイムとリスク
ダウンタイム
- ほぼなし
- 施術直後に軽度の赤み(数時間〜数日で改善)
主なリスク・副作用
- 一時的な赤み(数時間〜数日)
- 軽度の腫れ(稀)
- 色素沈着(稀・適切なアフターケアで予防に努めます)
注意点
インモード単体では大きな変化は難しいですが、「軽度のポニョ」や「糸・切開との併用」で相乗効果を発揮します。
1回の施術でも効果を実感できる場合がありますが、より確実な効果を得るためには、3〜5回程度の継続治療が推奨されます。
■ 結局どれがいいの?|口横のポニョ施術別まとめ表
| 施術名 | 引き上げ力 | ダウンタイム | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| 切開リフト | ◎ 高い効果 | △ 1週間程度 | 本格的にたるみを改善したい方、40代以上で根本治療を希望 |
| 糸リフト | ○ 中等度 | ◯ 数日 | 軽〜中等度のたるみ、30〜50代で切開に抵抗がある方 |
| インモード | △ 軽度 | ◎ ほぼなし | 予防・メンテナンス・軽度なたるみに、ダウンタイムを避けたい方 |
■ 口横のポニョの施術を受けられない方・注意が必要な方

安全に施術を受けていただくため、以下に該当する方は施術を受けられない、または事前に医師へご相談が必要です。
⚠️ 切開リフトの場合
- 妊娠中・授乳中の方
- 出血傾向のある方・抗凝固療法中の方
- アスピリン・抗凝固剤を服用中の方(術前に休薬が必要な場合があります)
- ケロイド体質の方
- 活動性の皮膚疾患・感染症のある方
- 重度の基礎疾患(心疾患・糖尿病等)をお持ちの方
- 免疫不全の方
⚠️ 糸リフトの場合
- 妊娠中・授乳中の方
- 活動性の皮膚疾患・感染症のある方
- 免疫不全の方
- ケロイド体質の方
- 重度の基礎疾患をお持ちの方
⚠️ インモードの場合
- 妊娠中・授乳中の方
- ペースメーカー・体内金属インプラントのある方
- 施術部位に金属糸(金の糸等)が入っている方
- 活動性の皮膚疾患・感染症のある方
- 重度の基礎疾患をお持ちの方
上記に該当する方は、カウンセリング時に必ずお申し出ください。患者様の安全を最優先に考え、適切な治療法をご提案いたします。
■ 口横のポニョによくある質問

Q1. 施術は痛いですか?
A. 施術方法により異なります。
- 切開リフト:手術中は麻酔を使用するため痛みはありません。術後は鎮痛剤で痛みをコントロールします。
- 糸リフト:局所麻酔を使用するため、施術中の痛みは軽減されます。術後数日間は軽度の痛みや違和感を感じることがあります。
- インモード:温かさを感じる程度で、強い痛みはほとんどありません。
痛みに敏感な方は、カウンセリング時に遠慮なくご相談ください。
Q2. 施術後、周りに気づかれますか?
A. 施術方法と経過期間により異なります。
- 切開リフト:術後1〜2週間は腫れがあるため気づかれる可能性がありますが、当院では固定バンドを使用しない術式を採用する場合があり、通常よりも目立ちにくい傾向があります(適応により異なります)。
- 糸リフト:軽度の腫れはありますが、メイクでカバーできる程度です。
- インモード:ほとんど気づかれません。
「自然に若返った」という印象を周囲に与えることが、美容医療の理想的な結果です。
Q3. 何歳から施術を受けられますか?
A. 明確な年齢制限はありませんが、口横のポニョが気になり始める30代後半から50代の方が多く施術を受けられています。
未成年の方は親権者の同意が必要です。また、20代前半の方には、過度な介入を避け、予防的なケアをおすすめすることがあります。
症状や原因は個人差が大きいため、年齢よりも「今の状態がどの程度気になるか」「どのような改善を望むか」が重要です。
Q4. 効果はいつから実感できますか?
A. 施術方法により異なります。
- 切開リフト:腫れが落ち着く2週間後頃から実感でき、最終的な仕上がりは3〜6ヶ月後です。
- 糸リフト:施術直後から効果を実感できる場合が多いです。腫れが引くにつれてより自然な仕上がりになります。
- インモード:徐々に効果が現れ、2〜3ヶ月後に最も実感できる傾向があります。
いずれも効果には個人差があります。
Q5. 再発することはありますか?
A. 加齢は自然な現象であるため、時間とともに再びたるみが進行する可能性はあります。
ただし、適切な治療を受けることで、何もしない場合と比べて若々しい状態を維持できる傾向があります。また、定期的なメンテナンス治療により、良好な状態を長く保つことが期待できます。
Q6. 他の治療と組み合わせることはできますか?
A. はい、可能です。
例えば、切開リフトや糸リフトで基本的なたるみを改善した後、ヒアルロン酸でボリュームを補ったり、インモードで肌質を改善したりすることで、より理想的な結果が得られることがあります。
Q7. 失敗のリスクはありますか?
A. どの医療行為にもリスクはゼロではありませんが、経験豊富な専門医が適切な技術で施術を行うことで、リスクを最小限に抑えることができます。
福岡天神美容クリニックでは、豊富な手術経験を持つ医師(2015年〜2025年の10年間で当院における手術全体の累計8,500件以上・当院電子カルテ集計)が、一人ひとりの顔の構造を正確に診断し、最適な治療を提供しています。
■ 医師より|「口横のポニョ」は適切な治療で改善が期待できます
年齢とともに現れる「口横のたるみ」は、多くの場合、加齢性のたるみは自然改善が難しいとされています。 ただ、施術の選び方とタイミング次第で、自然に・美しく若返ることが期待できます。
大切なのは、「なぜポニョが目立つのか」という原因を正確に診断し、それに合った治療法を選ぶことです。インターネットや雑誌の情報だけで判断するのではなく、必ず専門医の診察を受けてください。
また、美容医療は「完璧」を目指すものではなく、「今よりも自信を持てる自分になる」ためのサポートです。無理に若返りを追求するのではなく、自然で健康的な美しさを目指すことが、長期的な満足につながります。
福岡天神美容クリニックでは、腫れを抑える工夫により口横のポニョの改善を目指すオーダーメイドのご提案を行っています。一人ひとりの患者様に寄り添い、最適な治療をご提案することをお約束します。
どんな小さな悩みでも、まずはお気軽にご相談ください。あなたの理想の笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
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記事執筆:福岡天神美容クリニック 院長 小林 直樹
小顔・輪郭専門医として、ダウンタイムを最小限に抑えた施術に注力。糸リフト、脂肪吸引、切開リフトなどで「腫れにくさ」「自然な仕上がり」を追求してきました。
これまでに顔の脂肪吸引だけで累計4,500件以上、総症例数は1万件超を経験。2024年には年間脂肪吸引症例数 日本一を獲得するなど、豊富な実績に裏打ちされた確かな技術を持ちます。
また、二重整形やくまとり、眉下切開、たれ目形成などの目元治療、ヒアルロン酸・ボトックス注入などの若返り治療も得意分野。丁寧なカウンセリングと万全のアフターフォローで、患者様一人ひとりに寄り添った美容医療を提供しています。
「安心して任せられる美容医療」を信条に、理想の美しさと満足をお届けいたします。
【所属学会】
・日本美容外科学会(JSAS)
・アラガンボトックス認定医
・ジュビダームビスタ認定医
参考文献
- 日本美容外科学会(JSAPS):https://www.jsaps.com/
- 日本形成外科学会:https://www.jsprs.or.jp/
- 厚生労働省「医療広告ガイドライン」:https://www.mhlw.go.jp/