「ほうれい線が気になって、写真を撮られるのが苦手になった」「ヒアルロン酸注射は定期的に打ち続けなければいけないと聞いて、より持続的な改善方法を探している」——そんなお悩みを抱えている方は少なくありません。
特に30代以降になると、鏡を見るたびに深くなっていくほうれい線に焦りを感じる方も多いのではないでしょうか。エイジングケアへの関心が高まる中、近年注目を集めているのが「PRP(多血小板血漿)療法」という再生医療です。
自分自身の血液から抽出した成分を使用するため、アレルギーのリスクが比較的低く、肌の再生力に働きかけるというこの治療法。しかし「本当に効果があるの?」「リスクはないの?」「ヒアルロン酸注射とどう違うの?」といった疑問をお持ちの方も多いはずです。
そこで本記事では、PRP療法によるほうれい線治療について、その仕組みから効果、リスク、他の治療法との違いまで、美容医療の観点から詳しく解説します。ご自身にとって最適な治療法を選ぶための参考にしていただければ幸いです。
【記事執筆】福岡天神美容クリニック 院長 小林直樹
PRP療法とは?自分の血液を使った肌再生医療の仕組み

PRP療法について理解するためには、まずこの治療法がどのような原理で効果を発揮するのかを知ることが大切です。ここでは、PRPの基本的な仕組みと、なぜほうれい線改善に効果が期待できるのかを解説します。
PRPは「多血小板血漿」の略称
PRPとは「Platelet Rich Plasma」の略で、日本語では「多血小板血漿」と呼ばれます。私たちの血液には、赤血球、白血球、血小板などの成分が含まれていますが、PRPはこの中から血小板を高濃度に濃縮したものです。
血小板には傷を治す働きがあることは広く知られていますが、それだけではありません。血小板の中には「成長因子」と呼ばれる、細胞の修復や再生を促すタンパク質が豊富に含まれています。PRP療法では、この成長因子の力を活用して、肌の再生を促すことを目指します。
成長因子が肌再生を促すメカニズム
PRPに含まれる成長因子には、PDGF(血小板由来成長因子)、TGF-β(トランスフォーミング成長因子)、VEGF(血管内皮成長因子)、EGF(上皮成長因子)など、複数の種類があります。これらの成長因子は、それぞれ異なる役割を持ちながら、協調して肌の再生に働きかけると考えられています。
具体的には、線維芽細胞(肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンを産生する細胞)の活性化を促し、コラーゲンの生成をサポートするとされています。また、血管新生を促進することで、肌への栄養供給を改善する可能性も報告されています。
ただし、これらの作用がどの程度発揮されるかは、使用するPRPの濃度や品質、注入方法、患者様の状態などによって大きく異なります。
なぜ「自己血液」を使うのか
PRP療法の大きな特徴は、患者様ご自身の血液を使用するという点です。これには重要な意味があります。
ヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療では、体外から異物を注入するため、まれにアレルギー反応が起こる可能性があります。一方、PRP療法では自分自身の血液成分を使用するため、異物反応やアレルギーのリスクは一般的に低いとされています。
ただし、PRP作成過程で使用する添加剤(抗凝固剤など)に対してアレルギー反応が起こる可能性はゼロではありません。アレルギー体質の方は、事前に医師にご相談ください。
ほうれい線ができる原因とPRP療法が効果的とされる理由

ほうれい線の改善を目指すにあたって、そもそもなぜほうれい線ができるのかを理解することが重要です。原因を正しく把握することで、PRP療法がどのように作用するのかがより深く理解できます。
ほうれい線ができる4つの主な原因
ほうれい線は、単一の原因で生じるものではなく、複数の要因が複合的に関係しています。
第一に挙げられるのが、加齢によるコラーゲンとエラスチンの減少です。私たちの肌は、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンによってハリと弾力を保っていますが、これらは20代後半から徐々に減少し始め、40代以降は急激に低下します。その結果、肌を支える力が弱まり、たるみやシワが生じやすくなります。
第二に、表情筋の衰えがあります。顔には30種類以上の表情筋がありますが、加齢とともに筋力が低下すると、皮膚や脂肪を支えきれなくなり、重力に負けて下垂してしまいます。
第三に、皮下脂肪の位置の変化です。若い頃は顔全体に均等に分布していた脂肪が、年齢とともに特定の部位に偏って蓄積したり、逆に減少したりすることで、顔の輪郭が変化し、ほうれい線が目立つようになります。
第四に、紫外線や乾燥などの外的ダメージの蓄積があります。長年にわたる紫外線への曝露は、真皮層のコラーゲンを破壊し、肌の老化を加速させます。
年代によって異なるほうれい線の特徴
ほうれい線の原因や深さは、年代によっても異なる傾向があります。
20代〜30代前半の方の場合、本格的なほうれい線というよりも、乾燥や表情ジワによる「ほうれい線の予兆」が気になり始める段階です。この時期は、まだ肌の再生力が高いため、適切なスキンケアや生活習慣の改善で予防できることも多くあります。必ずしも医療介入が必要というわけではなく、まずは保湿ケアや紫外線対策、生活習慣の見直しを優先することをおすすめします。
30代後半〜40代になると、コラーゲンの減少が目に見えて進み、明確なほうれい線として現れてきます。特に、笑った時だけでなく、無表情の時にも線が残るようになってきたら、治療を検討するタイミングかもしれません。
50代以降は、ほうれい線に加えて顔全体のたるみや輪郭の変化も気になってくる方が多くなります。この段階では、ほうれい線だけでなく、顔全体のバランスを考慮した治療計画が必要になることもあります。
なお、PRP療法は通常、成人の方を対象とした治療です。未成年の方が美容医療を検討される場合は、まず保護者と相談し、医師とも慎重に話し合うことをおすすめします。
PRP療法がほうれい線改善に効果的とされる理由
PRP療法は、上記の原因のうち、特にコラーゲンやエラスチンの減少に対してアプローチする治療法です。
PRPに含まれる成長因子は、真皮層にある線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの産生を促進する可能性があります。これにより、肌の弾力とハリの回復が期待され、ほうれい線が目立ちにくくなる方もいらっしゃいます。ただし、効果の程度には個人差が大きく、期待した結果が得られない場合もあります。
また、成長因子には血管新生を促す働きも報告されており、肌への血流が改善され、栄養や酸素が行き渡りやすくなる可能性があります。
ただし、PRP療法は即効性のある治療ではありません。成長因子が作用し、実際にコラーゲンが産生されるまでには時間がかかるため、効果を実感できるまでに通常2週間〜1ヶ月程度かかるとされています。この点は、他の注入治療と大きく異なる特徴といえます。
PRP療法の効果と持続期間はどのくらい?

PRP療法を検討するにあたって、多くの方が気になるのが「どのくらいの効果があるのか」「効果はどのくらい持続するのか」という点でしょう。ここでは、PRP療法に期待できる効果と、その持続期間について解説します。
PRP療法で期待できる効果
PRP療法によって期待できる主な効果として、以下が報告されています。
まず、ほうれい線やシワの改善です。コラーゲンの産生が促進されることで、肌にハリが戻り、ほうれい線やマリオネットラインなどの溝が浅くなる効果が期待できます。ただし、非常に深いシワの場合は、1回の治療では十分な改善が得られないこともあり、複数回の施術が必要になる場合があります。また、すべての方に同じ効果が現れるわけではなく、効果を実感できない方もいらっしゃいます。
次に、肌のハリ・弾力の向上です。真皮層のコラーゲンやエラスチンが増加することで、肌全体がふっくらとし、若々しい印象を目指す治療の一つです。特に、目の下のクマやたるみ、頬のハリ不足などにも効果が期待できるとされています。
また、くすみの軽減や肌のトーンの改善を感じる方もいらっしゃいますが、これらは副次的な効果であり、個人差が大きく、すべての方に現れるわけではありません。
なお、美容医療領域におけるPRP療法の研究はまだ発展途上であり、報告によって効果の程度や持続期間には差があります。本記事で紹介している内容は、あくまで一般的な傾向として参考にしてください。
効果の持続期間と個人差について
PRP療法の効果の持続期間は、一般的に1〜2年程度といわれていますが、使用するPRPの濃度や作成方法、注入技術、患者様の年齢や肌の状態によって大きく異なります。期待した効果が得られない場合や、持続期間が短い場合もありますので、あくまで目安としてお考えください。
効果に影響を与える要因として、以下が挙げられます。
まず、年齢による影響があります。若い方ほど細胞の活性が高く、成長因子への反応も良好な傾向があります。一方、年齢を重ねるにつれて、同じ治療でも効果の出方や持続期間に差が生じることがあります。
次に、生活習慣の影響です。喫煙や過度の飲酒、睡眠不足、栄養バランスの偏りなどは、肌の再生能力を低下させる要因となります。PRP療法の効果を最大限に引き出し、長く維持するためには、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。
また、紫外線対策の徹底も欠かせません。せっかく産生されたコラーゲンも、紫外線によって破壊されてしまっては効果が長続きしません。日頃から適切なUVケアを行うことで、治療効果を長く維持することができます。
さらに、使用するPRPの品質や濃度、注入技術によっても結果が変わってきます。高濃度のPRPを適切な深さ・適切な量で注入することで、より良い効果が期待できます。
PRP療法の治療の流れと施術時間

PRP療法を受けることを検討されている方のために、実際の治療の流れをステップごとにご紹介します。治療前の準備から施術後のケアまで、全体像を把握しておくことで、安心して治療に臨むことができます。
治療前のカウンセリング
まず最初に行われるのが、医師によるカウンセリングです。患者様のお悩みやご希望をお聞きし、肌の状態を診察した上で、PRP療法が適しているかどうかを判断します。
カウンセリングでは、治療の目的や期待できる効果、リスクや副作用、費用、治療回数の目安などについて、詳しい説明があります。この段階で疑問や不安があれば、遠慮なく医師に相談することが大切です。
また、持病がある方や服用中のお薬がある方は、必ずお申し出ください。特に、血液をサラサラにするお薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用されている方は、治療の可否や注意事項について確認が必要です。
採血からPRPの作成
治療当日は、まず採血を行います。採血量は通常10〜30ml程度で、健康診断で行う採血と同程度です。採血に不安のある方でも、ほとんどの場合問題なく行うことができます。
採血した血液は、専用の遠心分離機にかけられます。遠心分離とは、高速で回転させることで、比重の異なる成分を分離する方法です。これにより、赤血球や白血球を除去し、血小板が豊富に含まれた血漿成分(PRP)だけを抽出します。
PRPの作成には約15〜20分程度かかります。クリニックによっては、この間に洗顔やメイク落としを行い、施術の準備を進めることもあります。
PRPの注入
PRPの準備ができたら、いよいよ注入の施術に移ります。施術前には、痛みを軽減するために局所麻酔や麻酔クリームを使用することが一般的です。麻酔が効くまでに20〜30分程度かかる場合があります。
注入方法は、細い針を使って直接注射する方法が主流です。ほうれい線の溝に沿って、適切な深さに少量ずつ注入していきます。注入部位や注入量は、患者様の状態や希望する仕上がりによって、医師が適切に調整します。
施術時間は注入部位の範囲によって異なりますが、ほうれい線への注入であれば、15〜30分程度で完了することが多いです。
施術後の注意点とアフターケア
施術直後は、注射部位に赤みや腫れ、内出血が生じることがあります。これらは通常、数日から1週間程度で自然に治まりますが、経過には個人差があります。
施術当日は、激しい運動やサウナ、長時間の入浴は控えてください。また、施術部位を強くこすったりマッサージしたりすることも避けましょう。洗顔やメイクは、当日または翌日から可能な場合がほとんどですが、クリニックの指示に従ってください。
施術後2週間程度は、紫外線対策を特に念入りに行うことをおすすめします。治療直後の肌は敏感な状態にあるため、日焼け止めの使用や帽子・日傘の着用を心がけてください。
PRP療法のリスク・副作用・ダウンタイム

どのような医療行為にもリスクや副作用は存在します。PRP療法を安心して受けるためには、起こりうるリスクについて事前に理解しておくことが重要です。
なお、本記事で解説しているのはPRP単独療法です。PRPにFGF(線維芽細胞増殖因子)などの成長因子製剤を添加する治療法とは異なりますので、ご注意ください。成長因子製剤を添加する治療では、しこりや過剰な膨らみのリスクがより高くなる傾向があると報告されています。
一般的な副作用
PRP療法で起こりうる一般的な副作用として、以下のものが挙げられます。
内出血は、注射による治療である以上、避けられない副作用の一つです。注射針が血管に触れることで生じますが、通常は1〜2週間で自然に消失します。お化粧で隠せる程度のことがほとんどですが、大切な予定がある場合は、余裕をもったスケジュールで治療を受けることをおすすめします。
腫れや赤みも、注入治療では一般的に見られる反応です。PRPを注入した部位が一時的にふくらんだり、赤くなったりすることがありますが、多くの場合、数日で落ち着きます。
軽度の痛みや圧痛を感じる方もいらっしゃいますが、通常は数日で改善します。痛みが強い場合や長引く場合は、クリニックに相談してください。
注意すべきリスク
頻度は低いものの、注意すべきリスクとして以下のものがあります。
しこりや膨らみすぎが生じる可能性があります。PRPの注入量や濃度、注入技術によっては、不自然なふくらみやしこりが生じることがあります。これは、成長因子による組織の過剰な増殖や、PRPの偏った分布によって起こることがあります。
感染のリスクもゼロではありません。自己血液を使用するため感染リスクは低いですが、採血や注入の過程で細菌が混入する可能性はあります。衛生管理が徹底されたクリニックで治療を受けることが重要です。
アレルギー反応については、自己血液を使用するため異物反応のリスクは一般的に低いとされています。ただし、PRP作成過程で使用する添加剤(抗凝固剤など)に対してアレルギー反応が起こる可能性はあります。アレルギー体質の方は、事前に医師に相談してください。
ダウンタイムの目安
PRP療法のダウンタイムは、他の美容医療と比較すると比較的短いといえます。ただし、以下はあくまで目安であり、経過には個人差があります。
施術直後から翌日にかけては、注入部位の赤みや腫れが目立つことがあります。2〜3日後には赤みや腫れは落ち着き、内出血がある場合は黄色っぽく変色してきます。1週間後にはほとんどの症状が改善し、日常生活に支障なく過ごせるようになる方が多いです。
仕事や日常生活への影響を最小限に抑えたい場合は、週末や連休前に施術を受けることをおすすめします。また、内出血が気になる場合は、コンシーラーなどで隠すこともできます。
PRP療法を受けられない方・注意が必要な方

安全に治療を受けていただくために、PRP療法には適応とならない方や、注意が必要な方がいらっしゃいます。ご自身が該当するかどうか、事前に確認しておきましょう。
治療を受けられない方
以下に該当する方は、原則としてPRP療法を受けることができません。
血液疾患をお持ちの方は治療の対象外となります。血小板減少症や血液凝固障害など、血液に関する疾患がある方は、PRPの作成自体が困難であったり、施術後の出血リスクが高まったりするため、治療を受けることができません。
がん治療中の方や悪性腫瘍の既往がある方も注意が必要です。成長因子には細胞の増殖を促す作用があるため、がん細胞の増殖に影響を与える可能性が懸念されます。
妊娠中・授乳中の方は、安全性が確立されていないため、治療をお控えいただいています。
施術部位に感染症や皮膚疾患がある方は、症状が改善するまで治療を延期する必要があります。
注意が必要な方
以下に該当する方は、治療可能な場合もありますが、医師との十分な相談が必要です。これらに該当するからといって必ず治療が受けられないわけではなく、主治医や担当医と相談の上で判断されます。
抗凝固薬・抗血小板薬を服用中の方は、内出血のリスクが高まるため、主治医との相談の上、一時的な休薬が必要になることがあります。自己判断で休薬せず、必ず処方医に相談してください。
自己免疫疾患をお持ちの方は、成長因子が免疫系に影響を与える可能性があるため、担当医とよく相談した上で治療の可否を判断する必要があります。
糖尿病の方は、傷の治りが遅くなる傾向があるため、血糖コントロールが良好であることを確認した上で治療を検討します。
ケロイド体質の方は、注入部位にしこりやケロイドが生じるリスクがあるため、慎重な判断が必要です。
PRP療法と他の治療法との比較

ほうれい線の治療法はPRP療法だけではありません。ヒアルロン酸注射やグロースファクター注射など、複数の選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身に合った治療法を選ぶ参考にしてください。
PRP療法とヒアルロン酸注射の違い
ヒアルロン酸注射は、ほうれい線治療として最も広く行われている方法の一つです。PRP療法との主な違いを比較してみましょう。
| 項目 | PRP療法 | ヒアルロン酸注射 |
|---|---|---|
| 使用する成分 | 自己血液由来の成長因子 | ヒアルロン酸(人工製剤) |
| 作用の仕組み | 肌の再生力に働きかける | 物理的にボリュームを補充 |
| 効果の現れ方 | 徐々に(2週間〜1ヶ月程度) | 即時的 |
| 持続期間 | 1〜2年程度(個人差あり) | 6ヶ月〜1年程度 |
| アレルギーリスク | 一般的に低い(添加剤による例外あり) | まれにあり |
| 仕上がり | 自然(ただし個人差あり) | 技術により差がある |
| 適した症状 | 軽度〜中程度のシワ・たるみ | 深いシワ・ボリューム不足 |
ヒアルロン酸注射は即効性があり、施術直後から効果を実感できる点が大きなメリットです。深いほうれい線を今すぐ目立たなくしたい方には、ヒアルロン酸注射の方が適している場合もあります。
一方、PRP療法は肌の再生力に働きかける治療であるため、より自然な仕上がりが期待できます。ただし、どちらの治療が適しているかは患者様の状態によって異なりますので、医師とよく相談して決めることをおすすめします。
PRP療法とグロースファクター(FGF)注射の比較
グロースファクター注射は、成長因子を直接注入する治療法です。PRPが自己血液から成長因子を抽出するのに対し、グロースファクター注射では人工的に作られた成長因子製剤を使用します。
グロースファクター注射は、PRPよりも高濃度の成長因子を安定した濃度で注入できるというメリットがあります。一方で、人工製剤であるため、まれにアレルギー反応が起こる可能性があります。
また、グロースファクター注射では、しこりや膨らみすぎといった副作用の報告がPRP単独療法よりも多い傾向があるとされています。これは、注入する成長因子の種類や濃度によって、組織の反応が予測しにくいことが原因と考えられています。
どちらの治療法が適しているかは、患者様の状態や希望によって異なりますので、医師とよく相談して決めることをおすすめします。
失敗しないクリニック選びのポイント

PRP療法の効果を最大限に引き出し、リスクを最小限に抑えるためには、信頼できるクリニック選びが重要です。ここでは、クリニック選びの際にチェックすべきポイントをご紹介します。
再生医療の届出を行っているか確認する
PRP療法は『再生医療等安全性確保法』に基づく再生医療等に該当します。 この治療を提供するクリニックは、厚生労働省に「再生医療等提供計画」を届け出ることが法律で義務付けられています。届出を行っていないクリニックでの治療はお控えください。
届出を行っているクリニックは、適切な設備と体制を整え、安全性に配慮した治療を行っていることが確認されています。クリニックのウェブサイトや問い合わせ時に、再生医療等提供計画番号を取得しているかどうかを必ず確認しましょう。
医師の経験と技術を確認する
PRP療法は、単にPRPを注入すればよいというものではありません。どこに、どのくらいの深さで、どの程度の量を注入するかによって、結果は大きく変わってきます。
経験豊富な医師であれば、患者様の顔の骨格や脂肪のつき方、皮膚の状態を見極め、最適な注入計画を立てることができます。医師の経歴や症例数、専門分野などを確認し、信頼できる医師を選びましょう。
また、カウンセリング時の医師の説明が丁寧でわかりやすいかどうかも、重要な判断材料です。治療のメリットだけでなく、デメリットやリスクについてもきちんと説明してくれる医師は、患者様の立場に立った治療を行ってくれる可能性が高いといえます。
PRPの品質にこだわっているか
同じPRP療法でも、使用するPRPの品質や濃度によって効果は異なります。高濃度のPRPを作成するためには、適切な機器と技術が必要です。
クリニックによっては、独自の技術で高濃度PRPを作成していたり、CPC(細胞プロセッシングセンター)と呼ばれる専用施設でPRPを調製していたりする場合があります。使用する機器や技術について、カウンセリング時に確認してみるとよいでしょう。
料金体系が明確かどうか
治療費用についても、事前にしっかり確認しておくことが大切です。PRP療法は自由診療のため、クリニックによって料金設定は様々です。
初回カウンセリング料、施術費用、麻酔代、アフターケア費用など、総額でいくらかかるのかを明確に提示してくれるクリニックを選びましょう。また、複数回の治療が必要な場合は、トータルの費用の目安も確認しておくと安心です。
よくある質問

PRP療法について、患者様からよくいただく質問とその回答をまとめました。
Q. 施術は痛いですか?
A. 麻酔クリームや局所麻酔を使用するため、施術中の痛みは軽減されます。多くの方が「チクチクする程度」「思ったより痛くなかった」とおっしゃいます。ただし、痛みの感じ方には個人差があるため、不安な方は事前に医師に相談し、十分な麻酔をお願いすることをおすすめします。
Q. 何回くらい治療を受ければ効果が出ますか?
A. 多くの場合、1回の治療でも効果を実感される方がいらっしゃいますが、効果の程度には個人差があります。シワの深さや肌の状態によっては、2〜3回の治療を重ねることで、より高い効果が期待できる場合もあります。治療間隔は通常1〜3ヶ月程度空けることが推奨されています。効果が実感できない場合もありますので、医師とよく相談してください。
Q. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?
A. PRPに含まれる成長因子が働き、コラーゲンの産生が促されるまでには時間がかかります。一般的に、施術後2週間〜1ヶ月頃から徐々に変化を感じ始め、3ヶ月程度で効果が安定してくるといわれています。ただし、これはあくまで目安であり、個人差があります。
Q. ほうれい線以外にも効果はありますか?
A. PRP療法はほうれい線以外にも、目の下のクマやシワ、マリオネットライン、頬のたるみ、額のシワ、首のシワなどへの効果が報告されています。ただし、すべての方に同じ効果が現れるわけではなく、部位や症状によって効果の程度は異なります。
Q. ダウンタイム中に仕事はできますか?
A. デスクワークなど、身体への負担が少ない仕事であれば、翌日から可能な場合がほとんどです。ただし、内出血や腫れが目立つ場合は、人前に出る仕事の方は数日〜1週間程度のお休みを取ることをおすすめします。接客業や営業職の方は、マスクの着用やメイクでカバーしながら対応されることもあります。
治療費用に関する重要なお知らせ

PRP療法は保険適用外の自由診療です。費用はクリニックや使用する機器・技術によって異なりますが、一般的な目安として以下をご参考ください。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| ほうれい線へのPRP注入(1回) | 5万円〜20万円程度 |
| 麻酔代 | 施術費用に含まれる場合あり、または別途数千円 |
| 採血・検査費用 | 施術費用に含まれる場合あり |
| 再診料 | 無料〜数千円 |
| 複数回コース | 割引が適用される場合あり |
上記はあくまで一般的な目安であり、実際の費用はクリニックによって大きく異なります。治療を検討される際は、必ず事前に総額の見積もりを確認し、追加費用の有無についてもお問い合わせください。
また、複数回の治療が必要になる場合は、トータルの費用も考慮して治療計画を立てることをおすすめします。
まとめ:PRP療法を検討される方へ

ここまで、PRP療法によるほうれい線治療について詳しく解説してきました。最後に、本記事のポイントを整理しておきましょう。
PRP療法は、ご自身の血液から抽出した成長因子を使用し、肌の再生力に働きかける治療法です。アレルギーリスクが比較的低く、自然な仕上がりが期待できる一方で、効果が現れるまでに時間がかかるという特徴があります。また、効果の程度には個人差があり、期待した結果が得られない場合もあります。
ほうれい線の改善を目指す場合、ヒアルロン酸注射のような即効性のある治療法と、PRP療法のような肌の再生力に働きかける治療法、それぞれにメリット・デメリットがあります。ご自身の悩みの程度や希望する仕上がり、ライフスタイルに合わせて、最適な治療法を選ぶことが大切です。
また、PRP療法の効果を最大限に引き出すためには、再生医療等提供計画の届出を行っている信頼できるクリニックで、経験豊富な医師の施術を受けることが重要です。カウンセリング時には、治療のメリットだけでなく、リスクや副作用、費用についてもしっかり説明を受け、納得した上で治療を受けるようにしましょう。
ほうれい線が気になり始めたら、まずは専門のクリニックで相談してみることをおすすめします。ご自身の肌の状態や悩みに合った治療法を、医師と一緒に見つけていくことが、理想の仕上がりへの第一歩となるはずです。
▶ ご相談・ご予約はこちらから
📍福岡天神美容クリニック
🕊 ご予約・ご相談は以下からどうぞ
▶︎ LINE公式アカウント:https://lin.ee/tXa7oWn
📞 お電話もお気軽に 0924015012
Google Map:https://maps.app.goo.gl/rniFAYrzatgrbHMC9

記事執筆:福岡天神美容クリニック 院長 小林 直樹
小顔・輪郭専門医として、ダウンタイムを最小限に抑えた施術に注力。糸リフト、脂肪吸引、切開リフトなどで「腫れにくさ」「自然な仕上がり」を追求してきました。
これまでに顔の脂肪吸引だけで累計4,500件以上、総症例数は1万件超を経験。2024年には年間脂肪吸引症例数 日本一を獲得するなど、豊富な実績に裏打ちされた確かな技術を持ちます。
また、二重整形やくまとり、眉下切開、たれ目形成などの目元治療、ヒアルロン酸・ボトックス注入などの若返り治療も得意分野。丁寧なカウンセリングと万全のアフターフォローで、患者様一人ひとりに寄り添った美容医療を提供しています。
「安心して任せられる美容医療」を信条に、理想の美しさと満足をお届けいたします。
【所属学会】
・日本美容外科学会(JSAS)
・アラガンボトックス認定医
・ジュビダームビスタ認定医
【重要なお知らせ】 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の治療を推奨するものではありません。PRP療法以外にも、ヒアルロン酸注射や外科的治療など複数の選択肢があり、どの治療が適しているかは個人によって異なります。治療をご検討の際は、必ず医師にご相談ください。
参考文献・情報源
- 厚生労働省「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」
- 厚生労働省「医療広告ガイドライン」
- 日本再生医療学会
- 日本美容外科学会(JSAPS)
