「糸リフトを受けたのに、思ったほど変わらなかった」「施術から数ヶ月で元に戻ってしまった」——こうした声は、美容医療の現場で決して珍しくありません。糸リフトはメスを使わない手軽さから人気を集めていますが、施術を受けた方の中には期待した効果を得られず、次の選択肢を模索している方も少なくないのが実情です。
なぜ糸リフトでは満足のいく結果が得られないケースがあるのでしょうか。その答えは、顔のたるみが生じるメカニズムと、糸リフトがアプローチできる範囲の限界にあります。
そこで本記事では、糸リフトの効果を感じにくい原因を解剖学的な観点から解説するとともに、より根本的なたるみ改善を目指す方に向けた情報をお伝えします。糸リフトを繰り返すことへの疑問をお持ちの方、今後の治療選択の参考となれば幸いです。
【記事執筆】福岡天神美容クリニック 院長 小林直樹
糸リフトとはどのような施術なのか

糸リフトについて効果の有無を論じる前に、まずこの施術がどのような仕組みでたるみにアプローチするのかを理解しておく必要があります。施術の原理を知ることで、なぜ効果に限界があるのかが見えてきます。
糸リフトの基本的な施術方法
糸リフトは、特殊な医療用の糸を皮膚の下に挿入し、物理的に組織を引き上げる施術です。使用される糸にはPDO(ポリジオキサノン)、PCL(ポリカプロラクトン)、PLLA(ポリ乳酸)などの種類があり、いずれも時間の経過とともに体内で吸収される溶ける糸が主流となっています。
施術は局所麻酔下で行われ、こめかみや耳の前などから細い針を使って糸を挿入します。糸には小さな突起(コグ)がついており、この突起が皮下組織に引っかかることで、たるんだ組織を上方向に固定する仕組みです。施術時間は30分から1時間程度で、切開を伴わないためダウンタイムが比較的短いことが特徴として挙げられます。
糸の種類による特性の違い
糸リフトで使用される糸には複数の種類があり、それぞれ特性が異なります。PDO糸は最も一般的で、体内でおおよそ6〜8ヶ月程度かけて吸収されるとされています(製品や太さにより差があります)。PCL糸はPDOより吸収期間が長く、目安として24〜36ヶ月程度持続するといわれています。PLLA糸はコラーゲン生成を促進する作用が比較的強いとされ、吸収期間は目安として18〜24ヶ月程度です。
ただし、糸が体内に残っている期間と、リフトアップ効果が持続する期間は同じではありません。糸による物理的な引き上げ効果は、糸が吸収される前から徐々に弱まっていくことが多く、糸の種類だけで効果の持続期間を判断することはできません。効果の持続には個人差があります。
糸リフトに期待される効果
糸リフトによって期待される効果としては、頬やフェイスラインのたるみ改善、ほうれい線やマリオネットラインの軽減、小顔効果などがあります。また、糸が挿入されることで周囲の組織に刺激が加わり、コラーゲンの生成が促進されることによる肌のハリ改善効果も報告されています。
ただし、これらの効果には個人差があり、すべての方が同様の結果を得られるわけではありません。特にたるみの改善度合いについては、施術を受ける方の肌状態や年齢、たるみの程度によって大きく異なることを理解しておく必要があります。
糸リフトで効果を得やすい人・得にくい人の特徴

糸リフトの効果は、施術を受ける方の状態によって大きく左右されます。どのような方が効果を実感しやすく、どのような方は効果を感じにくいのかを知ることで、自分に適した治療法を選択する判断材料になります。
効果を得やすい人の特徴
糸リフトで効果を得やすいのは、以下のような特徴を持つ方です。まず、たるみが軽度から中等度であること。皮膚にまだある程度の弾力が残っており、引き上げた状態を維持しやすい方は効果を実感しやすい傾向にあります。
また、皮下脂肪が適度にある方も糸リフトに向いています。糸のコグが組織にしっかりと引っかかるためには、ある程度の皮下脂肪が必要だからです。年齢としては30代後半から40代前半で、たるみが気になり始めた段階の方が効果を実感しやすいといわれています。ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、個人差があります。
効果を得にくい人の特徴
一方、糸リフトで効果を得にくいのは、たるみが高度に進行している方です。皮膚の余剰が大きく、皮下組織全体が下垂している状態では、糸だけで支えることには限界があります。
皮下脂肪が極端に多い方、または極端に少ない方も効果を感じにくい傾向にあります。脂肪が多すぎると糸で支えきれず、少なすぎると糸を固定する組織が不足してしまうためです。また、皮膚の弾力が著しく低下している50代以降の方では、糸で引き上げても皮膚が追従しにくく、期待通りの効果が得られないことがあります。
糸リフトの効果がないと感じる主な原因

糸リフトを受けたにもかかわらず効果を実感できない場合、そこにはいくつかの原因が考えられます。単に「効果がなかった」で終わらせるのではなく、なぜそうなったのかを理解することが、次の治療選択において重要な判断材料となります。
皮下脂肪の量が施術に適していない
糸リフトの効果は、皮下脂肪の量に大きく左右されます。皮下脂肪が多すぎる場合、糸だけでは重さを支えきれず、十分な引き上げ効果が得られません。特に頬の脂肪が多い方では、糸を入れても脂肪の重みに負けてしまい、思ったような変化が現れないことがあります。
逆に皮下脂肪が少なすぎる場合は、糸を固定するための組織が不足しているため、やはり効果が限定的になります。痩せ型の方では糸のコグが引っかかる組織が少なく、引き上げ力を発揮しにくいのです。
使用する糸の本数が不足している
糸リフトの効果は、使用する糸の本数にも影響を受けます。たるみの程度に対して糸の本数が少なすぎる場合、十分な引き上げ力を発揮できません。一般的に片側3〜5本程度の糸が使用されることが多いですが、たるみが進行している方ではより多くの本数が必要になることもあります。
ただし、本数を増やせば必ず効果が高まるというわけではありません。糸リフトがアプローチできる層には構造的な限界があるため、本数を増やしても根本的な改善には至らないケースがあることを理解しておく必要があります。
たるみの進行度が糸リフトの適応を超えている
糸リフトは、軽度から中等度のたるみに対して効果を発揮しやすい施術です。たるみが高度に進行している場合、皮膚や皮下組織の余剰が大きく、糸による引き上げだけでは対応できないことがあります。
特に50代以降になると、皮膚の弾力低下や皮下組織の萎縮が進み、単純に引き上げるだけでは自然な仕上がりを得ることが難しくなります。このような状態では、余剰な皮膚を切除する治療法でなければ、本質的な改善は望めないことが多いといえます。
医師の技術や経験による違い
糸リフトは比較的シンプルな施術に見えますが、実際には糸を挿入する角度、深さ、引き上げる方向などによって結果が大きく変わります。顔の解剖学的構造を熟知し、適切な層に正確に糸を配置する技術が求められます。
経験の浅い医師が施術を行った場合、糸が適切な層に入っていなかったり、引き上げの方向が不適切だったりして、期待した効果が得られないことがあります。また、左右非対称な仕上がりになってしまうリスクもあり、医師選びは結果を大きく左右する重要な要素です。
施術後の過ごし方が適切でなかった
糸リフト後のダウンタイム期間中の過ごし方も、効果に影響を与えます。施術後しばらくは顔を強くこすったり、激しい運動をしたり、高温のサウナに入ったりすることは避ける必要があります。これらの行為によって糸がずれたり、固定が緩んだりする可能性があるためです。
また、施術直後から強いマッサージを受けると、糸の位置がずれて効果が減弱することがあります。医師から指示されたダウンタイム中の注意事項を守らなかった場合、本来得られるはずの効果が得られないことがあります。
なぜ糸リフトの効果は持続しにくいのか—解剖学的な視点から

糸リフトで一時的に効果を感じても、数ヶ月から1年程度で元に戻ってしまうという経験をお持ちの方は少なくありません。この現象を理解するには、顔のたるみがなぜ生じるのかを解剖学的に知る必要があります。
顔のたるみを生み出す三層構造
顔のたるみは、皮膚、皮下脂肪、SMAS(表在性筋膜群:皮膚と筋肉の間にある薄い膜状の組織)という三つの層の変化によって生じます。加齢とともに皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少して弾力が失われ、皮下脂肪は萎縮しながら下方へ移動し、SMASも緩んで下垂していきます。
この三層がそれぞれ変化することで、顔全体が重力に従って下方向へ落ちていき、ほうれい線の深化やフェイスラインのもたつき、頬のボリューム低下といった症状として現れます。つまり、たるみを根本的に改善するには、これらの層すべてにアプローチする必要があるのです。
糸リフトがアプローチできる範囲の限界
糸リフトで糸が挿入されるのは、主に皮下脂肪層です。糸のコグが皮下脂肪を引っかけて上方向に固定することで、一時的なリフトアップ効果が得られます。しかし、たるみの根本原因であるSMASには直接アプローチしていないため、効果には限界があります。
SMASは顔の土台ともいえる重要な構造で、ここが緩むと表層の皮膚や脂肪も一緒に下垂します。糸リフトで皮下脂肪を引き上げても、土台であるSMASが緩んだままでは、時間の経過とともに再びたるみが生じてくるのは避けられません。これが、糸リフトの効果が「一時的」といわれる構造的な理由です。
リガメントと糸リフトの関係
顔には「リガメント」(靭帯:皮膚を骨に固定している線維組織)と呼ばれる構造があります。リガメントは皮膚や皮下組織を骨格につなぎとめる役割を果たしており、加齢とともにこのリガメントが緩むこともたるみの原因となります。
現在一般的に行われている糸リフト単独では、リガメントを再建したり強化したりすることはできません。糸で一時的に組織を引き上げても、リガメントの緩みは解消されないため、支持構造が弱いまま組織が再び下垂してくることになります。これが糸リフトの効果が持続しにくい構造的な理由の一つです。
糸リフトを繰り返すことの問題点

糸リフトの効果が減弱してきたら再度施術を受ければよい——このように考える方もいらっしゃるかもしれません。糸リフトは適応を守れば有効なケースもありますが、繰り返すことにはいくつかの問題点もあります。
累積コストの観点から
糸リフトは一般的に1〜2年程度で効果が減弱するとされており、効果を維持するためには定期的な再施術が必要になります。仮に年に一度糸リフトを受けるとすると、10年間で10回の施術を受けることになり、そのたびに費用とダウンタイムが発生します。
施術のたびに仕事を休んだり、腫れや内出血が引くまで人前に出られなかったりする期間が生じることも、長期的に見ると大きな負担となります。また、繰り返しの施術によるトータルコストを考えると、他の治療法と比較検討する価値があるといえます。
組織への影響
糸を繰り返し挿入することで、皮下組織には瘢痕(はんこん:傷が治る過程でできる組織)が形成されていきます。瘢痕組織が蓄積すると、皮下組織の柔軟性が低下し、状態により、将来の手術計画において考慮が必要になる場合もあります。
また、溶ける糸であっても完全に吸収されるまでには時間がかかり、新しい糸と古い糸が混在する期間が生じることもあります。このような状態が繰り返されることで、組織の状態が複雑になっていく懸念があります。
メンテナンスの手間と精神的負担
糸リフトを効果的に維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。効果が薄れてきたと感じるたびにクリニックを訪れ、カウンセリングを受け、施術を受け、ダウンタイムを過ごすというサイクルを繰り返すことになります。
この繰り返しは、時間的・経済的な負担だけでなく、精神的な負担にもなりえます。「また効果が戻ってきた」「次はいつ施術を受けようか」といった悩みを常に抱えることになり、たるみの問題から解放されることがありません。
糸リフトのリスクとダウンタイムの詳細

糸リフトは比較的侵襲の少ない施術ですが、リスクやダウンタイムがまったくないわけではありません。施術を検討する際には、これらの点についても理解しておくことが大切です。
起こりうる副作用と合併症
糸リフト後に起こりうる副作用としては、腫れ、内出血、痛み、違和感などがあります。これらは通常1〜2週間程度で軽減していきますが、個人差があります。特に内出血は目立つ部位に出ることがあり、メイクでカバーしきれない場合もあります。
より稀ではありますが、感染、糸の露出、皮膚の凹凸、左右非対称、神経損傷といった合併症が生じる可能性もあります。また、糸が皮膚の表面から透けて見えてしまうケースや、皮膚を触ると糸の存在がわかるような違和感が残るケースも報告されています。これらの症状が長期間続く場合は、糸の除去が必要になることもあります。
ダウンタイムの実際
糸リフトは「ダウンタイムが短い」とされていますが、実際には腫れや内出血が完全に引くまでに1〜2週間程度かかることが一般的です。人によっては頬がつっぱる感覚や口を大きく開けにくいといった症状が数週間続くこともあります。
施術直後から仕事に復帰することは可能ですが、腫れや内出血が目立つ期間は人前に出ることに抵抗を感じる方も少なくありません。また、施術後2週間程度は激しい運動やマッサージ、サウナなどを避ける必要があり、日常生活にある程度の制約が生じます。
痛みについて
施術中は局所麻酔を使用するため強い痛みは感じにくいですが、麻酔が切れた後に鈍い痛みや違和感を感じることがあります。痛みの程度には個人差がありますが、多くの場合は市販の鎮痛剤で対処可能なレベルです。
ただし、糸の挿入部位や本数によっては、施術後数日間は食事の際に痛みを感じたり、表情を動かすときに違和感を覚えたりすることがあります。これらの症状は通常1〜2週間で軽減していきます。
糸リフトと他のたるみ治療との比較

たるみ改善の治療法は糸リフトだけではありません。他の治療法との違いを理解することで、自分に最適な選択肢を見つける手がかりになります。
ハイフ(HIFU)との比較
ハイフは高密度焦点式超音波を用いて、皮膚の深層(SMAS周辺を含む層)に熱エネルギーを与え、組織の収縮とコラーゲン生成を促す治療法です。糸リフトと同様にメスを使わない施術ですが、物理的に組織を引き上げるのではなく、熱による組織の引き締め効果を狙います。作用する深さは機器の設定により異なります。
ハイフのメリットは、ダウンタイムがほとんどないこと、糸を挿入しないため異物反応のリスクがないことです。一方、即効性は糸リフトより劣り、効果を実感するまでに1〜3ヶ月程度かかることがあります。また、たるみが進行している場合は、ハイフ単独では十分な効果が得られないことも多く、糸リフトと同様に効果には限界があります。効果・経過には個人差があります。
ヒアルロン酸注入との比較
ヒアルロン酸注入は、たるみによって失われたボリュームを補うことで、間接的にたるみを目立たなくする治療法です。頬のくぼみやほうれい線の溝を埋めることで、顔全体の印象を整えることができます。
ヒアルロン酸注入はダウンタイムが短く、施術直後から効果を実感できる点がメリットです。ただし、たるみ自体を引き上げているわけではないため、根本的な解決にはなりません。また、ヒアルロン酸は時間とともに吸収されるため、効果を維持するには定期的な追加注入が必要になります。効果の持続期間には個人差があります。
切開リフト(フェイスリフト)との比較
切開リフトは、耳の前から耳の後ろにかけて切開を行い、SMASを直接引き上げて固定し、余剰な皮膚を切除する手術です。外科的にSMASを直接操作し、たるみの原因層へ働きかける代表的な治療法の一つです。
切開リフトの特徴は、糸リフトと比較して長期的な変化が期待できる点です。持続期間は個人差が大きく、年齢・皮膚の状態・生活習慣などにより効果の持続には差がありますが、糸リフトより長い期間変化を維持できる傾向にあるとされています。また、余剰な皮膚を切除できるため、高度に進行したたるみにも対応しやすいといえます。デメリットとしては、ダウンタイムが2〜3週間程度と長いこと、切開を伴うため傷跡が残る可能性があることが挙げられます。
より根本的なたるみ改善を目指すなら

糸リフトで満足のいく効果が得られなかった方、または一度の施術で比較的しっかりとした変化を希望される方にとって、切開を伴うフェイスリフト手術は検討すべき選択肢の一つです。
切開リフトがアプローチする層の違い
切開リフト(フェイスリフト手術)の特徴は、たるみの根本原因であるSMASに直接アプローチできる点にあります。糸リフトが皮下脂肪層のみに作用するのに対し、切開リフトではSMASを引き上げて固定するため、顔の土台ごとリフトアップすることを目指します。
SMASを適切に操作することで、皮膚だけでなく皮下組織全体が引き上げられ、より自然で持続性の高い改善効果が期待できます。また、余剰な皮膚を切除できるため、高度に進行したたるみにも対応しやすい治療法です。ただし、効果には個人差があります。
効果の持続期間の違い
切開リフトの効果は、糸リフトと比較して長期間持続する傾向にあります。持続期間は年齢・皮膚の状態・生活習慣などにより個人差が大きいですが、糸リフトを繰り返す必要性と比較すると、長期的な視点でメリットを感じる方もいらっしゃいます。
もちろん、切開リフト後も加齢による変化は進行します。施術によって老化が止まるわけではありませんが、施術を受けなかった場合と比較すると、改善した状態を維持しやすいとされています。
切開リフトのダウンタイムとリスク
切開リフトは糸リフトよりも侵襲が大きく、ダウンタイムも長くなります。術後1〜2週間は腫れや内出血が目立ち、社会復帰までには2〜3週間程度を見込んでおく必要があります。
福岡天神美容クリニックでは、ダウンタイムの負担軽減に配慮した術式を採用しています。院長がカウンセリングから手術、アフターケアまで一貫して担当し、一日の手術件数を限定することで丁寧な施術を心がけています。
リスクとしては、傷跡、感染、血腫、神経損傷などが挙げられます。経験豊富な医師による慎重な手術により、これらのリスクを低減するよう努めていますが、完全にゼロにすることはできません。施術を検討される際は、カウンセリングでリスクについても十分にご確認ください。
治療選択において重要なカウンセリング

糸リフトで効果を感じられなかった方が次の治療を検討する際、最も重要なのは適切なカウンセリングを受けることです。
医師主導のカウンセリングの意義
たるみの状態を正確に診断し、最適な治療法を提案するには、医学的知識と経験に基づいた医師の判断が不可欠です。当院では、医師がカウンセリングに時間をかけ、患者様の状態に合わせた治療提案を行っています。
自分のたるみの原因がどこにあるのか、どのような治療が適しているのかを、解剖学的な根拠とともに説明してもらうことが大切です。また、複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較検討することも、納得のいく選択につながります。
カウンセリングで確認すべきポイント
カウンセリングでは、以下の点を確認することをおすすめします。まず、自分のたるみの状態がどの程度なのか、たるみの原因は何なのかを医師に診断してもらいましょう。次に、提案された治療法でどの程度の改善が期待できるのか、効果はどのくらい持続する傾向にあるのかを具体的に聞きます。
また、ダウンタイムの期間や起こりうる副作用、リスクについても詳しく確認しましょう。費用についても、基本料金だけでなく、麻酔費・術後薬・再診料など追加料金が発生する可能性があるかどうかを含めて確認しておくと安心です。
現実的な期待値を持つこと
どのような治療法を選択するにしても、その治療で何ができて何ができないのかを正しく理解することが重要です。過度な期待を持って施術を受けると、結果に対する満足度は低くなりがちです。
カウンセリングでは、自分のたるみの状態に対してどの程度の改善が期待できるのか、具体的な情報を確認しましょう。そのうえで、自分にとって最適な選択肢を判断することが、後悔のない治療につながります。
糸リフトに関するよくある質問

糸リフトの効果について疑問をお持ちの方からよく寄せられる質問にお答えします。
糸リフトは何回まで受けられますか
糸リフトを受けられる回数に医学的な上限は定められていませんが、繰り返しの施術によって皮下組織に瘢痕が蓄積していくことは考慮する必要があります。また、たるみが進行している状態で糸リフトを繰り返しても効果を感じにくくなることがあり、ある段階で他の治療法への切り替えを検討することも重要です。
糸リフトと切開リフトは併用できますか
糸リフトと切開リフトの併用は、一般的には行われません。切開リフトを行う場合は、SMASを直接操作して十分なリフトアップ効果が得られるため、糸を追加で挿入する必要がないからです。ただし、過去に糸リフトを受けた方が切開リフトを受けることは可能です。その場合は、以前に挿入した糸の状態を確認したうえで手術計画を立てます。
糸リフト後に効果がないと感じた場合、すぐに他の治療を受けられますか
糸リフト後に効果を感じられない場合でも、すぐに別の治療を受けることは推奨されません。まずは施術後の経過を見守り、腫れが引いて最終的な仕上がりが確認できるまで待つ必要があります。通常、施術後1〜3ヶ月程度経過してから、次の治療について相談することをおすすめします。
若い人でも糸リフトや切開リフトは受けられますか
たるみの程度や皮膚の状態によっては、若年層の方でも施術の対象となる場合があります。ただし、若い方の場合は将来の変化も考慮した慎重な判断が必要です。未成年(18歳未満)の方は、施術を受ける場合に親権者の同意が必要となります。まずはカウンセリングで医師に相談し、ご自身の状態に施術が適しているかどうか確認されることをおすすめします。
まとめ

糸リフトの効果を感じられない原因は、皮下脂肪の量や糸の本数、たるみの進行度、医師の技術など様々です。しかし、より根本的な問題として、糸リフトが皮下脂肪層にしかアプローチできず、たるみの主要因であるSMASには作用しないという構造的な限界があります。
糸リフトは軽度のたるみに対しては一定の効果を発揮しますが、たるみが進行している方や、一度の施術で変化を実感したい方にとっては、切開リフトという選択肢も検討に値します。SMASに直接アプローチする切開リフトは、より土台からたるみに働きかける治療として期待できます。ただし、効果には個人差があります。
大切なのは、自分のたるみの状態を正確に把握し、各治療法のメリット・デメリットを理解したうえで、納得のいく選択をすることです。糸リフトで期待した効果が得られなかった経験をお持ちの方は、一度専門医による診察を受け、現在の状態に適した治療法について相談されることをおすすめします。
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記事執筆:福岡天神美容クリニック 院長 小林 直樹
小顔・輪郭専門医として、ダウンタイムを最小限に抑えた施術に注力。糸リフト、脂肪吸引、切開リフトなどで「腫れにくさ」「自然な仕上がり」を追求してきました。
これまでに顔の脂肪吸引だけで累計4,500件以上、総症例数は1万件超を経験。2024年には年間脂肪吸引症例数 日本一を獲得するなど、豊富な実績に裏打ちされた確かな技術を持ちます。
また、二重整形やくまとり、眉下切開、たれ目形成などの目元治療、ヒアルロン酸・ボトックス注入などの若返り治療も得意分野。丁寧なカウンセリングと万全のアフターフォローで、患者様一人ひとりに寄り添った美容医療を提供しています。
「安心して任せられる美容医療」を信条に、理想の美しさと満足をお届けいたします。
【所属学会】
・日本美容外科学会(JSAS)
・アラガンボトックス認定医
・ジュビダームビスタ認定医
自由診療に関する重要事項
本記事で紹介している糸リフトおよび切開リフト(フェイスリフト)は、いずれも自由診療(保険適用外)となります。施術を検討される際は、以下の情報をご確認ください。
糸リフトについて
- 治療内容: 医療用の吸収性糸を皮下に挿入し、たるんだ組織を引き上げる施術
- 費用の目安: 使用する糸の種類・本数により異なります。詳細は料金ページをご確認いただくか、カウンセリング時にお問い合わせください
- 治療期間・回数: 施術は1回(30分〜1時間程度)、効果維持のためには定期的なメンテナンスが必要になる場合があります
- 主なリスク・副作用: 腫れ、内出血、痛み、違和感、感染、糸の露出、皮膚の凹凸、左右非対称、神経損傷など。症状の程度や期間には個人差があります
- 施術を受けられない可能性がある方: 妊娠中・授乳中の方、出血傾向のある方、重度の基礎疾患をお持ちの方、施術部位に感染症がある方など。詳細はカウンセリング時にご確認ください
切開リフト(フェイスリフト)について
- 治療内容: 耳周囲を切開し、SMAS(表在性筋膜群)を引き上げて固定、余剰皮膚を切除する手術
- 費用の目安: 施術範囲・術式により異なります。詳細は料金ページをご確認いただくか、カウンセリング時にお問い合わせください
- 治療期間・回数: 手術は1回(2〜4時間程度)、術後の経過観察のため複数回の通院が必要です
- 主なリスク・副作用: 腫れ、内出血、痛み、傷跡、感染、血腫、神経損傷(一時的または永続的なしびれ・動きの左右差)、皮膚壊死、左右非対称、麻酔に伴うリスクなど。症状の程度や期間には個人差があります
- ダウンタイムの目安: 術後1〜2週間は腫れ・内出血が目立ちます。社会復帰までには2〜3週間程度を見込んでください(個人差があります)
- 施術を受けられない可能性がある方: 妊娠中・授乳中の方、出血傾向のある方(抗凝固薬を服用中の方を含む)、重度の心疾患・肝疾患・腎疾患をお持ちの方、コントロール不良の糖尿病の方、ケロイド体質の方、施術部位に感染症がある方など。内服中のお薬や既往歴によっては慎重な検討が必要です。詳細はカウンセリング時にご確認ください
※上記の費用・リスク・ダウンタイム等は一般的な目安であり、個人の状態により異なります。 ※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。具体的な治療については、医師との相談のうえでご判断ください。




