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PRPと水光注射の違いとは?水光PRP・リズネとの使い分けを再生医療の視点で解説

白い花が飾られたエントランスで微笑むセミロングの女性
目次

ヒアルロン酸やボトックスを何度か受けてきた方の中には、「形は整うけれど、肌の質感そのものは変わっていない気がする」と感じている方が少なくありません。そこで次の選択肢として調べ始めると、PRP、水光注射、水光PRP、リズネといった名前が並び、どれも「肌の再生」「ハリ・ツヤ」といった似た言葉で紹介されているため、違いが分かりにくくなります。

混乱が起きやすい理由は、PRPが「何を入れるか(中身)」を指す言葉であるのに対し、水光注射は本来「どのように入れるか(注入方法)」を指す言葉だからです。比べる軸がずれたまま情報を集めると、「どちらが効くのか」という答えの出ない問いにたどり着いてしまいます。

PRP療法は、ご自身の血液から血小板を多く含む成分を取り出し、肌が本来持つ回復力を引き出すことを目指す再生医療です。一方の水光注射は、ヒアルロン酸やPN(ポリヌクレオチド)などの薬剤を、肌の浅い層へ細かく均一に届ける施術です。

そこで本記事では、PRPと水光注射(当院ではPN製剤のリズネを医師が手打ちで注入)の違いを、入れるもの、作用の考え方、注入の方法、変化の現れ方、ダウンタイム、法制度上の扱い、費用の順に整理します。当院のPRP治療の内容はPRP治療(再生医療)の施術ページにまとめていますので、あわせてご確認ください。

【記事執筆】福岡天神美容クリニック 院長 小林直樹

PRPと水光注射は「比べる軸」が違う|まず押さえたい基本

ダイニングテーブルの2つの花瓶を見比べて微笑む女性

違いを正しく理解するために、最初にそれぞれの言葉が何を指しているのかを整理します。ここを押さえておくと、クリニックごとに異なるメニュー名にも惑わされにくくなります。

PRPとは:自分の血液から取り出す成分を使う再生医療

PRP(多血小板血漿:Platelet Rich Plasma/自分の血液から血小板を多く含む血漿成分を取り出したもの)は、採取したご自身の血液を遠心分離(血液を高速回転にかけて成分ごとに分ける技術)にかけて作製します。血小板は、ケガや炎症が起きたときに組織の修復を促す役割を担っており、その働きを美容医療に応用したのがPRP療法です。

ヒアルロン酸やボトックスのように「形を作る」「動きを止める」治療とは異なり、PRP療法は肌や組織が本来持っている回復力を引き出すことを目的としています。そのため、変化は注入した直後ではなく、時間をかけて緩やかに現れるのが特徴です。

水光注射とは:薬剤を肌の浅い層に細かく届ける注入方法

水光注射は、細い針を使って薬剤を肌の浅い層へ少量ずつ、何か所にも分けて注入する施術です。一般的には、専用の機器で複数の針から注入する施術を指して使われることが多い名称ですが、医師が手作業で一か所ずつ注入する方法を「手打ち水光注射」と呼ぶこともあります。

注入する薬剤は施設によって異なり、ヒアルロン酸、PDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)やPN(ポリヌクレオチド)、ビタミン類などが用いられます。つまり「水光注射」という名前だけでは、何が注入されるのかは決まりません。

当院の水光注射は専用機器を使うものではなく、PN(ポリヌクレオチドナトリウム)を主成分とするスキンブースター(肌の質感を整える目的で注入する製剤)「リズネ」を、医師が手打ちで注入する施術です。リズネは国内未承認の製品で、その詳細は後の項でご説明します。詳しくは注入治療のメニューページでご確認いただけます。

「水光PRP」とは:PRPを水光注射の方法で注入する組み合わせ

「PRP 水光注射」で検索すると、「水光PRP」というメニュー名が多く見つかります。これはPRPという中身を、水光注射という方法で顔全体に均一に注入する組み合わせを指しています。

同じPRPでも、水光注射の方法で浅く広く入れるのか、細い針で部位を絞って深さを調整しながら入れるのかによって、向いている悩みやリスクの考え方は変わります。当院のPRP療法は、医師が部位ごとの皮膚の厚みや動きを考慮し、注入量と深さを調整しながら少量ずつ注入する方法で行っています。

PRPと水光注射(リズネ)の違いを一覧で比較

医学書の並ぶ本棚の前に立つ眼鏡をかけた白衣の男性医師

ここからは、当院で行っているPRP療法とリズネ(手打ち水光注射)を並べて、違いを整理します。まず全体像を表で確認し、そのあと項目ごとに詳しく解説します。

比較項目PRP療法水光注射(リズネ)
体に入れるものご自身の血液から抽出した血小板を多く含む成分サケ科の魚由来のPN(ポリヌクレオチドナトリウム)を主成分とする製剤
由来自己(ご本人の血液)外部の製剤
作用の考え方血小板の成長因子が線維芽細胞に働きかけることを目指す肌の浅い層でハリ・ツヤ・キメに働きかけることを目指す
採血必要(17ccの採血から2ccのPRPを抽出)不要
注入の方法医師が部位ごとに量と深さを調整して注入医師が肌の浅い層へ手打ちで細かく注入
変化の現れ方治療後2週間から3か月ほどかけて緩やかな変化を目指す(個人差あり)施術後の経過や感じ方には個人差がある
法制度上の扱い再生医療等安全性確保法の対象(当院は提供計画を届出済み)同法の対象外。日本国内では未承認(詳細は後述)
費用(税込)1cc:121,000円定価38,500円/モニター料金33,000円

この表から読み取っていただきたいのは、優劣ではなく「性質が違う」という点です。どちらが適するかは、悩みの内容と、どのような変化の出方を望むかによって変わります。

違い①入れるものと由来

PRPは、ご自身の血液から作製する成分のみを使います。他者由来の成分を用いる治療と比べて、成分そのものに対する免疫反応の懸念は相対的に少ないと考えられますが、注入に伴う内出血、腫れ、痛み、感染、硬さやしこりなどのリスクはあります。

リズネは、サケ科の魚から抽出したPN(ポリヌクレオチドナトリウム)を主成分とする製剤です。採血の手間がない一方で、外部由来の製剤であるため、原材料や成分に対するアレルギーの有無を事前に確認する必要があります。

違い②作用の考え方

PRPは、血小板に含まれる成長因子(細胞の増殖や修復に関わるタンパク質)が真皮の細胞に関与することで、肌の土台側からの変化を目指す治療です。注入したものがボリュームとして残るのではなく、ご自身の細胞の働きを介した変化を目指す点が、形を補う治療との違いです。

PNは、魚由来のDNAの断片を精製した成分で、皮膚の修復過程への関与が研究されています。リズネは肌の浅い層に広く注入し、ハリやツヤ、キメといった表面に近い質感の変化を目指しますが、期待できる変化や適応は診察時に個別にご説明します。

違い③注入の方法と深さ

水光注射は、肌の浅い層に少量ずつ均一に届けることを前提とした方法です。顔全体の質感を整えたいという目的と相性がよい一方、深いくぼみや溝を埋めることは目的としていません。

当院のPRP療法は、目の下、ほうれい線、ニキビ跡、首のシワ、手の甲など、部位ごとに注入方法を変えています。注入の深さと量を部位の状態に合わせて調整する点が、浅く均一に届ける水光注射との大きな違いです。

違い④法制度上の位置づけ

PRP療法のように、ご自身の血液を加工して体内に投与する医療は、再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療等安全性確保法)の対象です。当院は、PRPを用いた皮膚の再生を目的とする再生医療について、第三種再生医療等提供計画を届け出ており、厚生労働省の届出された再生医療等提供計画の一覧に掲載されています。

ただし、この届出は法令に沿った手続きを踏んでいることを示す枠組みであり、治療の有効性や安全性を厚生労働省が個別に承認・保証する制度ではありません。制度の概要は厚生労働省の再生医療に関するページで確認できます。

一方、水光注射で用いる薬剤は細胞を加工したものではないため、同法の対象にはなりません。その代わり、使用する製剤が国内で承認されているかどうかを確認する必要があります。リズネは日本国内では未承認の製品であり、後の項で詳しくご説明します。

PRPの仕組み|成長因子が真皮の線維芽細胞に働きかける

光の差す吹き抜けの階段で上を見上げる白衣の男性医師

PRP療法が「再生医療」と呼ばれる理由を、肌の構造と成長因子の働きから解説します。

肌のハリ低下に関わる真皮の変化

肌は、表面の表皮と、その下にある真皮(コラーゲンやエラスチンが存在する肌の土台)、さらに皮下組織などの層で構成され、加齢による変化はそれぞれの層に起こります。このうち肌のハリに深く関わるのが真皮で、加齢や紫外線の影響により、コラーゲンやエラスチンは少しずつ減り、真皮そのものが薄くなっていきます。

同時に、コラーゲンやエラスチンを作り出す線維芽細胞(肌のハリを支える成分を生み出す細胞)の働きが鈍り、皮膚へ栄養を届ける血流も低下します。その結果として、小じわ、キメの乱れ、ハリの低下といった変化が現れます。

血小板に含まれる成長因子の働き

血小板には、組織の修復に関わる複数の成長因子が含まれています。代表的なものに、PDGF(血小板由来成長因子:細胞の増殖や修復を促す)、TGF-β(形質転換増殖因子:線維の産生に関わる)、VEGF(血管内皮増殖因子:血管の新生に関わる)、EGF(上皮成長因子:皮膚表面の細胞の増殖に関わる)などがあります。

PRPを注入すると、これらの成長因子が放出され、線維芽細胞を介してコラーゲンやエラスチンの産生に関与する可能性が研究されています。ただし、美容目的のPRPで得られる変化の大きさ、持続期間、最適な治療条件は十分に確立していません。ヒアルロン酸との作用の違いをさらに詳しく知りたい方は、PRP治療とヒアルロン酸の違いを比較した記事もご覧ください。

当院のPRPの抽出方法

当院では、17ccの採血から2ccのPRPを抽出します。採血量は血液検査程度です。

抽出には遠心分離機を使用します。当院で使用している機器の仕様では、血小板回収率97パーセント以上、通常の2倍の血小板を含む血漿(PRP)をつくることができるとされています。ただし、実際に得られるPRPの性状は血液の状態などによって異なり、血小板の濃度や回収率だけで治療結果を予測することはできません。

添加物を使用しないPRP

PRPに、bFGF(線維芽細胞増殖因子:線維芽細胞の増殖を強く促すタンパク質)などを添加する方法をとる施設もあります。この方法では、膨らみすぎやしこりなどの合併症が報告されており、日本美容外科学会(JSAPS)の美容医療診療指針でも慎重な扱いが示されています。

当院では、自己血液由来の成分のみを用い、bFGFなどの添加物は使用していません。また、一度に多量の注入は行わず、部位や皮膚の状態を確認しながら注入量と注入層を検討します。ただし、腫れ、硬さ、凹凸、しこり、予想以上の膨らみが生じる可能性はあり、結果を保証するものではありません。

PRPの有効性に関する研究の現状

PRPの美容目的での有効性については、肌の質感やしわへの改善を報告する研究がある一方で、研究ごとにPRPの作製方法や注入方法、評価方法が異なり、標準化が十分ではないと指摘されています。皮膚の老化に対するPRPの有効性と安全性を検討した2020年のシステマティックレビューでも、より質の高い研究の必要性が述べられています。

そのため当院では、PRPで期待できることと難しいことの両方を、診察の段階でお伝えしています。

水光注射(リズネ)の仕組み|PNを肌の浅い層に届けるスキンブースター

観葉植物の横に横向きで立つ白衣の女性医師

次に、当院の水光注射で用いるリズネについて、成分、注入方法、承認状況を整理します。

リズネ(PN)とは

リズネは、サケ科の魚から抽出したPN(ポリヌクレオチドナトリウム:DNAの断片を精製した成分)を主成分とするスキンブースターです。名称の似た成分にPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)がありますが、PNとPDRNは分子の大きさなどが異なる別の成分として扱われています。

美容領域では、韓国を中心にスキンブースターとして普及し、日本でも取り扱う施設が増えています。当院では、肌のハリ・ツヤ・潤い感、頬の毛穴、目元やおでこの細かいしわが気になる方に、診察のうえで選択肢の一つとしてご提案しています。

手打ちで注入する理由

リズネは、医師が手作業で肌の浅い層へ少量ずつ注入します。機器で一律に注入する方法に比べて、部位ごとの皮膚の厚みや、目元のように皮膚が薄い箇所に合わせて、注入する位置や量を調整しやすいのが手打ちの特徴です。

一方で、手打ちでは注入点が多くなるため、チクッとした痛みを感じることがあります。ご希望の場合は、表面麻酔や笑気麻酔を使用して痛みを和らげることができます。

PNの研究の現状

PNは、美容領域での臨床研究が増えている成分です。美容医療におけるポリヌクレオチド(PN)の有効性を検討した2025年のシステマティックレビューでは、肌の質感などへの改善が報告される一方、研究の質や規模には限りがあり、さらなる検証が必要とされています。

ただし、研究ごとに製剤、濃度、注入方法、評価時期が異なるため、これらの結果をリズネの手打ち注入による結果としてそのまま当てはめることはできません。変化の程度や持続には個人差があり、一般化できる基準は確立していません。

効果の現れ方・持続・ダウンタイムの違い

ドレッサーの前でタオルを頬に当てて微笑む女性

PRPと水光注射は、施術後の経過にも違いがあります。予定を立てるうえでも知っておきたいポイントを整理します。

変化の現れ方と持続の考え方

PRP療法は、即効性のある治療ではありません。治療後2週間から3か月をかけて、しわや凹みなどの状態が緩やかに変化していくことを目指す治療で、自然な変化を重視する方に向いています。

水光注射(リズネ)は、施術後に注入による軽い膨らみが生じ、徐々に落ち着いていきます。どちらの治療も、変化の程度や持続期間は肌の状態、部位、回数、生活習慣によって異なり、研究で報告される経過にも幅があるため、一律に予測することはできません。

ダウンタイムと施術後の過ごし方

施術後に起こりうる症状と、当院の施術ページに記載している経過の目安をまとめます。症状の程度や期間には個人差があります。

項目PRP療法水光注射(リズネ)
主な症状注入部分の内出血、周辺部の赤みや腫れ、硬さ注入後の軽い膨らみ、チクッとした痛み、内出血
落ち着くまでの目安2週間程度(目の下など皮膚の薄い箇所はやや長引く可能性あり)膨らみは徐々に落ち着くが、稀に数日程度続く。内出血は1から2週間
シャワー・洗顔・化粧施術後の注意事項に沿ってご案内原則として当日から可能(注入部位の状態により医師が指示)
痛みへの配慮必要に応じて麻酔を使用ご希望により表面麻酔・笑気麻酔を使用

費用の考え方と当院の料金

受付カウンターの内側で微笑む制服姿のスタッフ

PRPと水光注射は、1回あたりの費用も、費用の考え方も異なります。自由診療のため、いずれも公的医療保険は適用されません。

1回の金額だけでなく、目的と回数で考える

水光注射は、1回あたりの費用がPRPより抑えられる一方、肌の状態を保つために間隔をあけて複数回の施術を提案されることがあります。PRPは1回あたりの費用が高くなりますが、ご自身の細胞の働きを介して、時間をかけた変化を目指す治療です。

短期的な金額だけで比べるのではなく、目指したい変化の種類、必要になりうる回数、通院やダウンタイムの累計まで含めて考えると、ご自身に合った選択がしやすくなります。回数や間隔は、肌の状態を拝見したうえでご提案します。

当院の治療内容と費用(2026年9月時点)

項目PRP療法水光注射(リズネ)
治療内容17ccの採血から抽出したPRPを、部位ごとに量と深さを調整して注入PN(ポリヌクレオチドナトリウム)を主成分とする国内未承認の製剤を、医師が肌の浅い層へ手打ちで注入
施術時間約30から40分(1部位)診察時にご案内
通院回数一回のみ(状態により複数回の治療をご提案する場合があります)状態に応じて診察時にご提案
費用1cc:110,000円(税込121,000円)定価:35,000円(税込38,500円)/モニター料金:30,000円(税込33,000円)
別途生じる場合がある費用同一のお悩みのカウンセリングは、2回目以降再診療として15,000円頂戴することがございます同左
主なリスク・副作用内出血、赤み、腫れ、痛み、硬さ・しこり、予想以上の膨らみ、感染腫れ(膨らみ)、痛み、内出血、アレルギー反応

PRPは、必要な注入量が部位や状態によって異なるため、総額は診察時にご案内します。表示価格以外に費用が必要となる場合は、施術前にご説明し、ご同意をいただいてから治療を行います。

モニター料金は、当院が定める条件にご同意いただいた方に適用される料金で、条件は診察時にご説明します。最新の料金は料金ページでご確認ください。料金は改定される場合があります。

どちらを選ぶ?悩み別の使い分けと他の治療との組み合わせ

公園のベンチに座り遠くを見るボブヘアの女性

治療名から入るのではなく、ご自身の悩みから逆算すると、選択肢を絞りやすくなります。

悩み別に見る検討の方向性

ご自身の状態・希望検討の方向性
顔全体のツヤ・ハリ・キメを整えたい肌の浅い層に広く届ける水光注射(リズネ)が候補になる
目の下や口元など、部位を絞って質感の変化を目指したい部位ごとに深さと量を調整するPRP療法が候補になる
外部の製剤を入れることに抵抗がある自己血液由来の成分のみを使うPRP療法から検討する
採血を避けたい・1回あたりの費用を抑えたい水光注射(リズネ)が候補になる
溝やくぼみを早く目立たなくしたいボリュームを補うヒアルロン酸注入が候補になる
フェイスラインのもたつき・進行したたるみが主な悩み外科的なリフト治療の適応を確認する

いずれの場合も、診察のうえで医師が適応を判断します。診察の結果、施術を行わないとお伝えすることもあります。

PRPが検討されやすいケース

PRP療法は、ヒアルロン酸などを繰り返しても質感の変化を感じにくかった方や、外部の製剤を入れることに抵抗がある方が検討されることのある治療です。目の下のくぼみや皮膚の質感低下、ニキビ跡、首のシワなど、部位を絞って土台側から見直したい場合に検討されます。

ただし、目の下のクマは原因によって適する治療が異なり、脂肪のふくらみが主な原因の場合は、PRPでは対応が難しいことがあります。原因ごとの治療の考え方は目の下の切らないくまとりのページでご確認いただけます。

水光注射(リズネ)が検討されやすいケース

水光注射(リズネ)は、顔全体のツヤや潤い感、頬の毛穴、目元やおでこの細かいしわなど、肌の浅い層の質感が気になる方に検討されます。採血が不要で、シャワーや洗顔、化粧も原則として当日から可能なため、予定への影響を抑えたい方にも検討しやすい施術です。ただし、国内未承認の製品を用いる治療である点を理解したうえでご検討ください。

一方、深いしわや皮膚のたるみそのものを引き上げる治療ではないため、悩みの中心がたるみにある場合は、他の治療を検討する必要があります。

たるみが主な悩みの場合

PRPも水光注射も、皮膚の下の組織を引き上げて位置を戻す治療ではありません。頬やフェイスラインのたるみが主な悩みの場合は、FTB式SMASフェイスリフトのように、皮膚の下の層から引き上げる外科的な治療が適することがあります。

当院では、PRP療法を糸リフトや切開リフト、インモード、モーフィウス8などと組み合わせてご提案することもあります。組み合わせの可否や順序、間隔、期待できる変化の範囲は、お悩みと肌の状態を診察したうえでご説明します。

リスク・副作用と受けられない場合

明るい院内の廊下を歩く白衣の女性医師

どちらの治療にもリスクや副作用があります。事前に知っておくことで、施術後の変化を落ち着いて判断しやすくなります。

PRP療法で起こりうる副作用

稀に注入部分に内出血、周辺部の赤みや腫れ、硬さが現れることがあり、多少の個人差はありますが、2週間程度で落ち着いてきます。目の下など皮膚の薄い箇所は、やや長引く可能性があります。

このほか、痛み、一時的なしびれ、しこり、感染、期待した変化が得られない可能性があります。また、予想以上に皮膚の膨らみが見られる場合があります。局所麻酔薬や消毒薬などを使用する場合は、それらに対するアレルギー反応にも注意が必要です。

水光注射(リズネ)で起こりうる副作用

注入後に少し膨らみが生じ、徐々に落ち着きますが、稀に数日程度続くこともあります。内出血が起きた場合は赤紫色になることがあり、お化粧で隠せる程度で、1から2週間で落ち着くのが目安です。

リズネは魚由来の成分を主成分とする製剤のため、魚や魚卵に対するアレルギーがある方、過去に注入剤、局所麻酔薬、消毒薬などでアレルギー反応が出たことがある方は、必ず事前にお申し出ください。そのほか、赤み、かゆみ、感染、凹凸、しこり、期待した変化が得られない可能性があります。

受けられない場合・慎重な判断が必要な場合

施術の可否を判断する際の確認事項は、PRP療法とリズネで一部異なります。いずれの治療でも、妊娠中・授乳中の方、注入部位に感染や炎症がある方、出血しやすい方、抗凝固薬や抗血小板薬を使用している方は、施術を見合わせる、または慎重に判断することがあります。

PRP療法では、ご自身の血液を用いるため、血液疾患のある方、悪性腫瘍の治療中の方、膠原病や肝疾患などの基礎疾患がある方、ケロイド体質の方は、特に慎重な判断が必要です。リズネでは、魚由来の原料や製剤の成分、局所麻酔薬に対するアレルギー歴を確認します。未成年の方が検討される場合は、いずれの治療も保護者の同意が必要です。

持病や内服薬、サプリメントの使用がある方は、カウンセリング時に必ず医師へお伝えください。服用中のお薬を自己判断で中止することは避け、処方医と当院医師の指示に従ってください。

早めに受診していただきたい症状

施術後に、赤みや熱感を伴う腫れ、日を追うごとに強くなる痛み、注入部位の過度な皮膚の膨らみが見られる場合は、早めに当院医師の診察をお受けください。休診日や診療時間外の連絡方法は、施術前に確認しておくと安心です。

当院のPRP療法と水光注射に対する考え方

カウンセリングルームのソファに並んで座る女性と白衣の男性医師

福岡天神美容クリニックでは、PRPを「肌や組織が本来持つ回復力を引き出すことを目指す再生医療」と位置づけ、自己血液由来の成分のみを使用しています。再生医療だからこそ、効果だけでなく安全性を重視し、治療の適応・注入量・注入層を慎重に見極めています。

カウンセラー主導ではなく、医師が診察・デザイン・施術まで一貫して担当し、必要以上の治療はお勧めしません。院長の経歴や所属学会については院長紹介ページでご確認いただけます。

PRPと水光注射のどちらが適しているか迷われている場合も、カウンセリングで患者様のお悩みの背景を伺い、両方の特徴と、期待できることと難しいことを含めてご説明します。

よくある質問

待合の大きな窓辺から外を眺める白衣の男性医師

PRPと水光注射の違いについて、よく寄せられる質問にお答えします。

PRPと水光注射はどちらが効果的ですか

両者は入れるものも作用の考え方も異なり、同一条件で比較して優劣を示した確立した基準はありません。顔全体の浅い層の質感を整えたいのか、部位を絞って土台側から見直したいのかによって、適する治療は変わります。

水光PRPとPRP療法は同じものですか

水光PRPは、PRPを水光注射の方法で顔全体に浅く均一に注入するものを指します。PRPという中身は同じでも、注入する深さや範囲が異なるため、向いている悩みやリスクの考え方も変わります。

PRPと水光注射は同じ日に受けられますか

組み合わせの可否や順序、間隔は、肌の状態と治療の目的によって異なります。診察のうえで、同日に行うか、日を分けるかを含めてご提案します。

どちらもダウンタイムはありますか

PRP療法では内出血や赤み、腫れ、硬さが生じることがあり、2週間程度で落ち着くのが目安です。水光注射(リズネ)では注入後の軽い膨らみや内出血が生じることがあり、シャワー・洗顔・化粧は原則として当日から可能です。強い摩擦、長時間の入浴、飲酒、激しい運動、サウナなどの制限は、施術後に医師の指示をご確認ください。

効果はどのくらい続きますか

変化の程度や持続期間には個人差が大きく、肌の状態、部位、施術回数、生活習慣によって異なります。研究で報告される経過にも幅があり、一律に予測することはできないため、状態に応じて次の施術の時期をご相談します。

まとめ

街路樹の歩道を歩きながら振り返って微笑む女性

PRPと水光注射の違いは、PRPが「ご自身の血液から取り出す成分」という中身を指すのに対し、水光注射が「薬剤を肌の浅い層へ細かく届ける」という注入方法を指す点にあります。当院のPRP療法は自己血液由来の成分を部位ごとに量と深さを調整して注入する再生医療であり、リズネはPN(ポリヌクレオチドナトリウム)を主成分とする国内未承認の製剤を、医師が手打ちで浅い層へ届けるスキンブースターです。

両者は、採血の有無、変化の現れ方、ダウンタイム、法制度上の扱い、費用のいずれも異なります。優劣ではなく、顔全体の質感を整えたいのか、部位を絞って土台から見直したいのか、外部の製剤を避けたいのかといった希望に合わせて選ぶことが、納得できる治療につながります。

効果や経過には個人差があり、いずれの治療も効果を保証するものではありません。自由診療のため公的医療保険は適用されず、内出血、腫れ、痛み、しこり、感染などのリスクや副作用が生じる可能性があります。リズネは日本国内で承認を受けていない製品であり、公的な副作用被害救済制度の対象にはなりません。

PRP療法の施術内容・費用・リスクは当院のPRP治療ページでご確認いただけます。どちらが適しているか迷われている方は、カウンセリングをご予約のうえ、お悩みをお聞かせください。

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【参考・外部リンク】

※学会、公的機関および論文へのリンクは、再生医療・PRP・ポリヌクレオチドや医療広告に関する一般的な情報源として案内するものであり、施術医の所属や資格を示すものではありません。

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