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PRPとモフィウス8は併用できる?組み合わせる目的・順番と間隔・費用とリスクを解説

クリニックの廊下でパンフレットを持ち頬に指先を添えて微笑む女性
目次

PRP治療とモフィウス8は、どちらも肌のハリや質感の変化を目指して検討されることが多い治療です。

そのため、「両方を受けてもよいのか」「組み合わせると何が違うのか」と迷われる方は少なくありません。

PRP(多血小板血漿:自分の血液から血小板を多く含む成分を取り出したもの)治療は、肌や組織が本来持つ回復力を引き出すことを目指す再生医療です。

一方のモフィウス8は、極細の針と高周波(RF)の熱を使って皮膚に働きかける機器治療です。

結論からお伝えすると、当院ではPRPとモフィウス8を組み合わせる治療をご提案することがあります。

ただし、両者は働きかけ方が異なる別の治療であり、組み合わせれば必ず効果が高まるというものではありません。

そこで本記事では、PRPとモフィウス8の違い、組み合わせる目的と研究の現状、順番と間隔の考え方、ダウンタイムとリスク、当院の費用を順に解説します。

当院のPRP治療の内容はPRP治療(再生医療)の施術ページにまとめていますので、あわせてご確認ください。

【記事執筆】福岡天神美容クリニック 院長 小林直樹

PRPとモフィウス8の併用について先に知っておきたいこと

待合ラウンジの椅子であごに手を添えて考える女性

詳しい説明に入る前に、併用を検討するうえで押さえておきたい前提を整理します。

当院では組み合わせを選択肢の一つとしてご提案することがあります

当院のPRP治療は、糸リフトや切開リフト、インモード、モフィウス8などとの組み合わせが可能です。

PRPは皮膚の土台に働きかけることを目指す治療で、モフィウス8は熱による引き締めを目指す治療という違いがあります。

この違いを踏まえて、肌の状態やお悩みによっては、両方を組み合わせる計画をご提案する場合があります。

併用が必ず必要というわけではありません

PRPとモフィウス8は、それぞれ単独で受けることもできる治療です。

お悩みの原因や程度によっては、どちらか一方で足りる場合や、どちらも適さない場合もあります。

当院では、必要以上の治療はお勧めせず、診察のうえで適応を判断しています。

同日か別日か、順番や間隔は診察で判断します

組み合わせる場合に、同じ日に行うか日を分けるか、どちらを先にするか、どのくらい間隔をあけるかは、一律には決まっていません。

肌の状態、ダウンタイムをとれる期間、ほかに受けている治療などを伺い、医師が判断してご説明します。

PRP治療とモフィウス8の働きの違い

処置室で医療機器の横に立つ白衣の男性医師

併用を考えるには、まずそれぞれの治療がどのように肌に働きかけるのかを知っておくことが大切です。

ここでは両者の仕組みを簡単に比べます。

PRPは自分の血液の成分を使う再生医療

PRP治療では、ご自身の腕から採血し、遠心分離機(血液を高速で回転させて成分ごとに分ける機器)でPRPを取り出して、気になる部位に注入します。

当院では、17ccの採血から2ccのPRPを抽出しています。

血小板には、けがをしたときに組織の修復を促す成長因子(細胞の増殖や修復を促すたんぱく質)が含まれています。

この成長因子が、真皮(表皮の下にあり、コラーゲンなどがある肌の土台)の線維芽細胞(コラーゲンなどを作る細胞)に働きかけることが期待されています。

ただし、肌の若返りを目的としたPRP治療の研究では、変化は穏やかなことが多く、持続期間も分かっていないとされています。

自己血液由来の成分を使うため、異物反応やアレルギーのリスクは低いとされています。

一方で、自分の血液であっても医療行為であるため、内出血や腫れ、感染などのリスクがあります。

モフィウス8は針と高周波の熱で働きかける機器治療

モフィウス8は、マイクロニードルRF(極細の針の先から高周波の熱を届ける治療)に分類される機器です。

顔の治療では主に24本の極細の針が並んだチップを使い、スタンプのように皮膚に刺して、針の先端から高周波のエネルギーを照射します。

針の刺激に対する自然な治癒の働きに加えて、針の先端のまわりに加わる熱で組織を収縮させ、コラーゲンの産生を促すことを目指します。

当院の施術ページでご紹介しているモフィウス8のチップは、針の長さを1mmから4mmの範囲で調整できます。

モフィウス8そのものの仕組みや期待できる変化は、次の記事で詳しく解説しています。

2つの治療の違いを表で比べます

両者の違いを整理すると、次のようになります。

項目PRP治療モフィウス8
治療の分類再生医療(再生医療等安全性確保法の対象)医療機器を使う機器治療(承認状況は後述)
使うものご自身の血液から抽出したPRP極細の針と高周波(RF)のエネルギー
主な働きかけ成長因子による組織の修復の働きを利用する針の刺激と熱による組織の収縮・コラーゲン産生を促す
主な目的小じわ・ハリ・質感など、肌の土台に働きかける皮膚のゆるみ・ハリ・毛穴・ニキビ跡などへの引き締め
変化の現れ方数週間から数か月かけて変化を感じる方が多いとされるが、個人差が大きく、変化を実感できない場合もある1か月ほど経ってから変化を感じやすくなる
当院での施術時間約30から40分(1部位)約30分(別途、表面麻酔に約40分)

変化の現れ方や持続には個人差が大きく、上の表は当院の施術ページの記載などに基づく目安です。

組み合わせる目的と研究の現状

書斎のソファでタブレットを見つめる眼鏡の女性

PRPとモフィウス8の組み合わせは、異なる方法で肌に働きかける治療を、目的に合わせて組み合わせるという考え方に基づいています。

ここでは、組み合わせる目的と、研究で分かっていることを説明します。

異なる方法で肌に働きかける

モフィウス8は、熱によって組織の収縮やコラーゲンの産生を促すことを目指す治療です。

PRPは、成長因子を通じて組織の修復の働きを利用することを目指す治療です。

このように方法が異なる治療を組み合わせることで、肌の悩みに複数の方向から働きかけるという考え方があります。

ただし、どの組み合わせ方がどの悩みに適しているかについて、確立された基準はまだありません。

マイクロニードルRFとPRPを組み合わせた研究

マイクロニードルRFとPRPを組み合わせる方法は、肝斑や首のたるみなどを対象に、少数の臨床研究が報告されています。

肝斑を対象に顔の左右で治療を分けて比べた研究では、PRPを加えた側でのみ赤みやシミの画像評価の一部が改善した一方、主な評価項目では左右に差がなかったと報告されています。

首のたるみを対象にした研究でも、医師による総合評価はPRPを加えた群でやや良かったものの、ほかの指標では差がなかったとされています。

ニキビ跡では、マイクロニードルRFではなく、針だけの治療(マイクロニードリング)にPRPを加えた研究が多く、マイクロニードルRF単独と、PRPを加えた場合を比べた研究は限られています。

いずれも対象人数が少なく、使う機器や照射の条件、PRPの作り方や塗布・注入の方法、評価方法がそろっていません。

また、これらの研究はモフィウス8に限ったものではなく、当院と同じ条件で行われたものでもありません。

そのため、組み合わせることで変化がどの程度大きくなるかは、現時点でははっきり分かっていません。

効果の上乗せを保証するものではありません

組み合わせることで、単独で受けるより必ず変化が大きくなるとは言えません。

一方で、2つの治療を受ければ、それぞれのダウンタイムやリスク、費用も加わります。

当院では、組み合わせる利点と負担の両方をご説明したうえで、ご自身で判断していただけるようにしています。

併用を検討することがあるお悩み

洗面台の鏡の前であごから首すじに指先を沿わせる女性

PRPとモフィウス8の組み合わせが検討されるのは、肌の質感とハリの両方が気になるケースが中心です。

ここでは、診察で組み合わせを検討することがある主なお悩みを挙げます。

肌のハリや小じわ、毛穴の目立ち

年齢とともに、真皮のコラーゲンが減ったり、皮膚が薄くなったりすることで、ハリの低下や小じわ、毛穴の目立ちが生じやすくなります。

モフィウス8は肌の弾力や毛穴の開きへの働きかけを、PRPは肌の土台への働きかけを目指す治療として、組み合わせを検討することがあります。

PRPで毛穴の目立ちに働きかける考え方は、次の記事で詳しく解説しています。

ニキビ跡

ニキビ跡は、炎症によって真皮が傷つき、凹凸として残った状態です。

モフィウス8はニキビ跡の改善も期待できる治療とされ、PRPもニキビ跡の治療に用いられることがあります。

ただし、ニキビ跡は深さや形によって適した治療が異なり、複数回の治療が必要になることが多い悩みです。

炎症の強いニキビがある部分は避けて照射するなど、肌の状態に合わせて計画を立てます。

フェイスラインや口元のゆるみ

モフィウス8は、針の長さを調整して深い層まで熱を届け、口横などの皮膚のゆるみに働きかけることを目指す治療です。

一方で、PRPは皮膚を物理的に引き上げる治療ではありません。

皮膚のたるみが大きい場合は、PRPやモフィウス8だけでは期待する変化が得にくいことがあり、糸リフトや切開リフトが選択肢になる場合もあります。

たるみの程度に応じた治療の選び方は、診察で状態を確認したうえでご説明します。

首のシワ

首のシワも、PRPとモフィウス8の両方が対象としている部位です。

首は顔より皮膚が薄く動きも大きいため、照射の深さや注入量の調整がより重要になります。

首のシワに対するPRP治療の考え方は、次の記事で詳しく解説しています。

組み合わせる順番と間隔の考え方

受付で予約カードを受け取る女性と手渡すスタッフ

PRPとモフィウス8を組み合わせる方法には、同じ日に行う方法と、日を分けて行う方法があります。

ここでは、それぞれの考え方と、回数や他の施術との間隔について説明します。

同じ日に組み合わせる場合

研究で報告されている方法の多くは、マイクロニードルRFを行った直後に、PRPを肌に塗布したり注入したりする方法です。

同じ日に行うと、来院の回数が少なくて済みます。

一方で、PRPを注入する場合は針を刺す回数が増えるため、内出血や腫れが増える可能性があります。

同じ日に行った場合に赤みや腫れがどの程度変わるかは、研究でもはっきりしていません。

同じ日に行うかどうかは、肌の状態や部位、当日の体調を確認したうえで医師が判断します。

日を分けて組み合わせる場合

日を分けて行う場合は、先に受けた治療による赤みや腫れが落ち着き、肌の状態を確認してから、次の治療に進みます。

間隔の目安は、受ける治療の順番や肌の反応によって変わるため、一律には決まっていません。

それぞれのダウンタイムが重ならないため、仕事や予定に合わせて計画を立てやすい点が利点です。

回数の目安

PRP治療は、施術ページでは1回の通院でご案内していますが、状態により複数回の治療をご提案することもあります。

モフィウス8は、施術ページの「施術の内容」で、治療間隔を1か月に1回、通院回数を4から6回ほどとご案内しています。

実際の回数や間隔は、肌の状態や目的、使うチップによって異なるため、組み合わせる場合も含めて診察時に全体の計画をご説明します。

糸リフトや脂肪吸引を受けた後の間隔

当院では、モフィウス8は脂肪吸引や糸リフトの施術後1か月から受けていただけるとご案内しています。

ただし、実際にいつから受けられるかは、施術の内容と経過を確認したうえで医師が判断します。

ほかの施術を最近受けた方や、予定している方は、施術の種類と日付をカウンセリングでお知らせください。

併用した場合のダウンタイムと施術後の過ごし方

寝室のベッドの端でタオルを頬にそっと当てるボブヘアの女性

PRPとモフィウス8を組み合わせる場合は、それぞれの治療で起こりうる症状を知っておくことが大切です。

ここでは、症状の目安と施術後の過ごし方、早めに受診していただきたい症状を説明します。

起こりうる症状と期間の目安

主な症状と期間の目安は、次のとおりです。

治療主な症状期間の目安
PRP治療注入部の腫れ、赤み、内出血、硬さ数日から2週間程度で落ち着いてくることが多い。目の下など皮膚の薄い部位はやや長引く可能性がある
モフィウス8ピリピリとした違和感数日で治まることがほとんど
モフィウス8赤み、腫れ赤みは1週間ほど、腫れは数日から1週間ほどで落ち着いてくることが多いが、腫れが1から3週間ほど続く場合もある
モフィウス8肌のざらつき、点状のかさぶたざらつきは保湿をしながら1から2週間ほど、点状のかさぶたは1から3週間ほどで自然にとれていくことが多い

上の表は、当院の施術ページの記載と、機器メーカー(インモード社)の海外向け取扱説明書の記載をもとにした目安です。

同じ日に組み合わせた場合は、症状が重なって長引く可能性も考えられますが、研究ではっきりしているわけではありません。

症状の出方や期間には個人差があり、部位や施術の範囲、体質によっても変わります。

PRP治療のダウンタイムについては、次の記事でも詳しく解説しています。

施術後の過ごし方

施術後しばらくは、施術した部分を強くこすったり、マッサージしたりしないようにしてください。

モフィウス8の後は肌が乾燥しやすくなるため、しっかり保湿し、色素沈着を防ぐために紫外線対策を心がけてください。

洗顔やメイク、入浴、運動、飲酒をいつから再開できるかは、施術の内容によって異なるため、施術後に具体的にご説明します。

早めに受診していただきたい症状

次のような症状がある場合は、時間の経過を待たずに当院へご連絡ください。

症状考えられること
赤みや熱感、腫れ、痛みが日ごとに強くなる感染の可能性
膿のような分泌物が出る、発熱がある感染の可能性
水ぶくれや、皮膚が白っぽく・黒っぽく変わる部分があるやけどや皮膚の血流障害の可能性
小さな水ぶくれが集まってでき、ピリピリと痛むヘルペスの再発の可能性
じんましん、息苦しさ、顔や唇の強い腫れ麻酔薬などへのアレルギーの可能性(強い症状のときは救急受診も検討)
2から3週間たっても赤みやかさぶたが続く、色が濃くなってくる治りの遅れや色素沈着の可能性
照射した部分が部分的にへこむ(数週間から数か月たって気づくこともある)脂肪の減少などの可能性
注入部が過度にふくらむ、硬いしこりが続く注入部の反応の可能性
しびれや動かしにくさが続く神経への影響の可能性

休診日や夜間の連絡方法は、施術前にご確認いただくと安心です。

併用前に知っておきたいリスク・副作用

準備室で保冷パックを持つネイビーのスクラブの看護師

PRPとモフィウス8は、どちらもリスクや副作用がある医療行為です。

組み合わせる場合は、両方のリスクを理解したうえで検討していただく必要があります。

PRP治療のリスク・副作用

PRP治療の主なリスクには、注入部位の内出血、赤み、腫れ、痛み、硬さやしこり、予想以上の膨らみ、感染があります。

また、採血のときに、気分が悪くなったり、内出血やしびれが出たりすることがあります。

自己血液由来の成分を使う治療であっても、使用する麻酔薬や消毒薬などに対してアレルギー反応が起こる可能性はあります。

変化を実感できない場合があることも、あらかじめご理解いただく必要があります。

モフィウス8のリスク・副作用

モフィウス8では、赤み、腫れ、痛み、点状のかさぶた、肌のざらつき、内出血が起こることがあります。

施術後に一時的な色素沈着が起こることがあり、まれに長く続くことがあります。

まれに、水ぶくれ、やけど、瘢痕(傷あと)、脂肪の減少による部分的なへこみや外見の変化、神経への影響(しびれなど)が起こる可能性があります。

米国食品医薬品局(FDA)は2025年10月、RFマイクロニードリングについて、やけど、瘢痕、脂肪の減少、外見の変形、神経の損傷などの報告があるとして、注意喚起を出しています。

また、熱による組織の変化によって、将来フェイスリフトなどの手術を受ける際に、皮膚の下の組織が癒着している可能性があると指摘する総説もあります。

当院では、照射する部位や深さ、出力を肌の状態に合わせて調整し、リスクを抑えるよう努めていますが、リスクをなくすことはできません。

痛みと麻酔について

モフィウス8は針と熱を使うため、施術中に痛みや熱さを感じることがあります。

一般的には塗るタイプの麻酔クリームで痛みを和らげることが多く、当院ではブロック麻酔や静脈麻酔もご用意しています。

PRP治療でも、採血時と注入時にチクッとした痛みを感じることがあり、必要に応じて麻酔を使用します。

麻酔にもそれぞれ注意点があるため、使用する方法は持病やアレルギーの有無を伺ったうえで医師が判断します。

PRP治療の痛みと麻酔については、次の記事で詳しく解説しています。

併用を受けられない場合・慎重な判断が必要な場合

キッチンの棚の前でピルケースを確かめる女性

PRPとモフィウス8を組み合わせる場合は、どちらか一方でも受けられない条件があれば、その治療は行いません。

一般的に、次のような場合は施術を見合わせるか、慎重な判断が必要とされています。

区分主な内容
両方の治療に共通妊娠中・授乳中の方、施術部位に感染・炎症・傷や湿疹などの皮膚の病気がある方、ケロイド体質や傷が治りにくい体質の方、悪性腫瘍がある方や治療歴のある方、免疫を抑える薬を使用中の方、血液の病気や出血しやすい体質の方、抗凝固薬・抗血小板薬・痛み止め(NSAIDs)を服用中の方、当日に発熱や体調不良がある方
PRP治療で特に確認すること血小板の数や働きの異常がある方、貧血のある方、膠原病や肝臓の病気がある方
モフィウス8で特に確認することペースメーカーなど体内に電子機器や金属がある方(部位を問わず)、施術部位にシリコンなどが入っている方、施術部位に最近ヒアルロン酸などの注入をした方、最近ほかの機器治療やピーリング、顔の手術を受けた方、施術部位にがん化が疑われるほくろがある方、イソトレチノインを服用中または服用を終えて間もない方、口唇ヘルペスを繰り返す方、糖尿病や甲状腺の病気の治療が安定していない方、強い日焼けをしている方

服用中の薬は、自己判断で中止せず、処方した医師と当院の医師の指示に従ってください。

最近受けた美容医療や、内服している薬、サプリメントも、カウンセリングでお知らせください。

未成年の方の受け入れや同意の方法については、カウンセリングでご説明します。

使用する治療と機器の制度上の位置づけ

備品室のガラス戸の棚の前に立つ制服姿のスタッフ

PRP治療とモフィウス8は、国の制度上の位置づけが異なります。

組み合わせを検討するうえで知っておいていただきたい点を説明します。

PRP治療は再生医療等の届出に基づいて行っています

PRP治療は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の対象となる治療です。

当院は、「PRP(多血小板血漿Platelet Rich Plasma)を用いた皮膚の再生を目的とした再生医療」について、第三種再生医療等提供計画を届け出ています。

この計画は、厚生労働省の届出された再生医療等提供計画の一覧の福岡県の欄に掲載されています。

ただし、この届出は法令に沿った手続きを踏んでいることを示す枠組みであり、治療の有効性や安全性を厚生労働省が個別に承認・保証する制度ではありません。

モフィウス8の国内での承認状況

国内では、インモード・ジャパン株式会社が製造販売する「モフィウスプロ」(承認番号30700BZX00257000)が、Morpheus8アプリケータを付属品とする医療機器として承認されています。

その承認上の使用目的は、「審美性の改善のための皮膚のフラクショナルリサーフェシングを目的とした軟組織の蒸散」です。

この承認の添付文書で構成品として記載されているチップは「24ピンリサーフェシングチップ」のみで、針の長さを1mmから4mmの範囲で調整して深い層まで熱を届けるチップは含まれていません。

【公開前にクリニック確認のうえ差し替え:当院で使用している機器が国内承認品「モフィウスプロ」か、海外から入手した未承認品か、入手経路】

当院で行う、深い層まで熱を届けて皮膚のゆるみを引き締めることを目的とした使い方は、国内で承認された使用目的には含まれていません。

米国では、モフィウス8は皮膚の組織の凝固や収縮、止血を目的とする処置の機器として、FDAの販売前届出(510(k))にもとづく販売の許可(クリアランス、K231790、2023年7月)を受けています。

これは、たるみの改善などの効果を米国で個別に承認したものではありません。

諸外国での安全性に関する情報としては、先に紹介したFDAの注意喚起があり、やけどや瘢痕などの報告が示されています。

なお、医薬品副作用被害救済制度は医薬品などを対象とした制度であり、医療機器による健康被害は、国内で承認された機器であっても対象になりません。

医薬品や医療機器を海外から入手する際の注意点は、厚生労働省の医薬品等を海外から購入しようとされる方へでもご確認いただけます。

当院のPRP治療とモフィウス8の内容と費用

カウンセリングルームのソファで用紙に目を通す女性

PRP治療とモフィウス8は自由診療のため、公的医療保険は適用されません。

組み合わせる場合は、それぞれの治療の費用がかかります。

項目内容(2026年11月時点)
PRP治療の内容17ccの採血から抽出したPRPを、部位ごとに量と深さを調整して注入
PRP治療の施術時間・通院回数約30から40分(1部位)。通院回数は1回(状態により複数回の治療をご提案する場合があり、その場合は回数に応じて費用がかかります)
PRP治療の費用1cc:110,000円(税込121,000円)
モフィウス8の内容極細の針から高周波を照射し、皮膚を引き締める治療
モフィウス8の施術時間・間隔・回数約30分(別途、表面麻酔に約40分)。施術ページの記載では、治療間隔は1か月に1回、通院回数は4から6回ほど(肌の状態や目的により異なります)
モフィウス8の費用(1回)全顔:モニター料金 80,000円(税込88,000円)/定価 98,000円(税込107,800円)
首の追加:モニター料金 18,000円(税込19,800円)/定価 20,000円(税込22,000円)
首のみ:モニター料金 48,000円(税込52,800円)/定価 59,000円(税込64,900円)
目の下:モニター料金 60,000円(税込66,000円)/定価 75,000円(税込82,500円)
麻酔の費用(使用した場合)表面麻酔 5,000円(税込5,500円)、笑気麻酔 20,000円(税込22,000円)、静脈麻酔 60,000円(税込66,000円)
別途生じる場合がある費用同一のお悩みのカウンセリングは、2回目以降再診療として15,000円頂戴することがございます
主なリスク・副作用内出血、赤み、腫れ、痛み、硬さ・しこり、予想以上の膨らみ、感染、色素沈着、水ぶくれ、やけど、瘢痕、脂肪の減少によるへこみや外見の変化、神経への影響(しびれなど)、麻酔薬などへのアレルギー、採血時の気分不良、変化を実感できない場合があること

モフィウス8の全顔には、目の下は含まれません。

目の下は医師が施術するため、全顔とは別の料金になります。

モニター料金は、施術前後の写真や動画の撮影と、当院の症例紹介・SNS・ホームページなどでの使用にご協力いただくことが条件で、公開の範囲はカウンセリングでご説明します。

PRPは必要な注入量が部位や状態によって異なり、モフィウス8も範囲や回数によって費用が変わるため、総額は診察時にご案内します。

最新の料金は料金ページでご確認ください。

料金は改定される場合があります。

モフィウス8の施術内容はモフィウス8の施術ページでもご確認いただけます。

よくある質問

玄関ホールでスマートフォンにメモを打ち込む三つ編みの女性

PRPとモフィウス8の併用について、カウンセリングでよくいただくご質問にお答えします。

PRPとモフィウス8は同じ日に受けられますか

同じ日に行うか、日を分けるかは、肌の状態や部位、当日の体調を確認したうえで医師が判断します。

PRPを注入する場合は針を刺す回数が増えるため、内出血や腫れが増える可能性も含めてご説明します。

どちらを先に受けたほうがよいですか

どちらを先にするかは、お悩みや肌の状態、ダウンタイムをとれる時期によって異なり、一律には決まっていません。

診察のうえで、医師が計画をご説明します。

組み合わせると効果は高くなりますか

マイクロニードルRFとPRPを組み合わせた研究は少数あり、一部の評価項目で組み合わせた側が良かったとする報告と、差がなかったとする報告の両方があります。

研究の規模や条件は限られており、組み合わせることで必ず変化が大きくなるとは言えません。

インモードとPRPも組み合わせられますか

当院のPRP治療は、インモードとの組み合わせも可能です。

インモードの施術内容はインモードの施術ページでご確認いただけます。

ボトックスや切開リフトとPRPの併用もできますか

PRPは、ボトックスや切開リフトと組み合わせる場合もあります。

それぞれの考え方は、PRPとボトックスの併用を解説した記事と、PRPと切開リフトの併用を解説した記事で紹介しています。

施術の翌日から仕事に行けますか

デスクワークなどであれば翌日から仕事に行かれる方もいますが、赤みや腫れ、内出血の出方には個人差があります。

人と会う予定や大切な行事がある場合は、日程に余裕をもって計画することをお勧めします。

まとめ

公園の石段をトートバッグを持って上る女性

PRPとモフィウス8は、それぞれ異なる方法で肌に働きかける治療で、当院では組み合わせる治療をご提案することがあります。

PRPは自分の血液の成分を使う再生医療で、モフィウス8は極細の針と高周波の熱を使う機器治療です。

マイクロニードルRFとPRPの組み合わせを調べた研究は少数で、結果も一定しておらず、組み合わせることで必ず変化が大きくなるわけではありません。

同じ日に行うか日を分けるか、順番や間隔、回数は、肌の状態やダウンタイムをとれる期間を伺ったうえで医師が判断します。

組み合わせる場合は、両方の治療のダウンタイムやリスク、費用が加わります。

当院で行うモフィウス8の使い方は国内で承認された使用目的に含まれておらず、PRP治療とモフィウス8はいずれも自由診療のため公的医療保険は適用されません。

内出血、腫れ、痛み、感染、色素沈着、やけど、瘢痕などのリスクや副作用が生じる可能性があります。

効果や経過には個人差があり、結果を保証するものではありません。

PRP治療の施術内容・費用・リスクは当院のPRP治療ページでご確認いただけます。

組み合わせが自分に合うかどうか迷われている方も、カウンセリングで遠慮なくご相談ください。

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参考資料

本記事は、以下の資料などをもとに作成しています。

ご自身の治療の適応やリスクについては、診察時に担当医へご確認ください。

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