鏡を見たとき、口角からあごに向かって伸びる線が気になったことはありませんか。ふとした瞬間に「なんだか老けた気がする……」と感じるその正体こそ、マリオネットラインかもしれません。ほうれい線と並んで多くの方が悩むこのエイジングサインは、メイクで隠しにくく、実年齢以上に疲れた印象や不機嫌そうな印象を与えてしまうことがあります。
セルフケアやスキンケアを頑張っても改善しにくいマリオネットラインですが、美容医療の中でも「糸リフト」は、メスを使わずにたるみのリフトアップを目指す治療法として注目されています。
そこで本記事では、マリオネットラインができる原因を医学的な観点からわかりやすく解説し、糸リフトの仕組みや効果、ダウンタイム、他の施術との違いまでを網羅的にお伝えします。20代〜50代それぞれの年代に合わせた情報もご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
【記事執筆】福岡天神美容クリニック 院長 小林直樹
マリオネットラインとは

マリオネットラインについて正しく理解することは、適切な治療法を選ぶための第一歩です。まずはその定義と、ほうれい線との違いを押さえておきましょう。
マリオネットラインの定義と特徴
マリオネットラインとは、唇の端(口角)から顎に向かって縦方向に伸びる溝状のくぼみのことです。名前の由来は、腹話術などで使われる操り人形(マリオネット)の口元にある切れ込みに似ていることから来ています。
ほうれい線が鼻の横から口角にかけて斜めに伸びるのに対し、マリオネットラインはその下、口角から顎に向かって縦方向にできるのが特徴です。医学的には、ほうれい線には「鼻唇溝(びしんこう)」という正式な解剖学用語がありますが、マリオネットラインにはそれに対応する学術名称が存在しません。これは、ほうれい線が赤ちゃんにも見られる普遍的な顔の構造であるのに対し、マリオネットラインは加齢によって「新たに出現する」変化であるためです。
つまり、マリオネットラインはもともと顔に存在しない線が年齢とともに刻まれるものであり、この点を理解しておくことが、効果的な治療法を選ぶうえで非常に重要になります。
マリオネットラインができる原因
マリオネットラインの形成には、顔の内部で起こる複数の変化が複合的に関わっています。主な原因を順に見ていきましょう。
まず大きな要因となるのが、皮膚のハリと弾力の低下です。年齢を重ねると、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを作り出す「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」の働きが衰えていきます。これらの成分が減少すると、重力に逆らって頬を支える力が弱くなり、皮膚が下方向にたるみやすくなります。紫外線による「光老化」も、コラーゲンやエラスチンの破壊を加速させる大きな外的要因です。
次に、表情筋と筋膜(SMAS:スマスと呼ばれる顔の筋肉を覆う薄い膜状の組織)の変化があります。口角を下に引っ張る「口角下制筋(こうかくかせいきん)」や、あごから首にかけて広がる「広頚筋(こうけいきん)」の過緊張がマリオネットラインを深くする原因の一つです。また、頬を引き上げる大頬骨筋などの筋力が衰えると、口角が下がりやすくなります。
さらに、顔の骨格の萎縮も見逃せません。加齢に伴い、上顎骨や下顎骨といった顔面の骨が少しずつ吸収されて小さくなっていきます。骨というお顔の土台が縮むことで、その上に乗っている皮膚や脂肪が余り、たるみにつながるのです。
加えて、皮下脂肪の変化も重要な要因です。顔には複数の脂肪区画があり、加齢とともにこれらの脂肪が萎縮したり、重力で下方向に移動したりします。特に口角の横に位置する「ジョールファット」と呼ばれる脂肪の下垂は、マリオネットラインを深くする主な要因の一つとされています。
このようにマリオネットラインは単一の原因ではなく、皮膚・筋肉・骨・脂肪の複合的な変化によって生じるため、改善を目指すには表面だけでなく内部の構造にアプローチする治療が選択肢として挙げられます。
年代別に見るマリオネットラインの現れ方
マリオネットラインの現れ方は年代によって異なります。
20代〜30代前半では、もともと皮下脂肪が多い方や、口角下制筋が強く働く癖のある方に、うっすらとした影として現れ始めることがあります。この時期のマリオネットラインは比較的浅く、早期に対処することで進行を抑えやすい段階です。
30代後半〜40代になると、コラーゲンやエラスチンの減少に加え、骨格の萎縮が始まり、マリオネットラインがはっきりと目視できるようになってきます。ほうれい線と同時に深くなるケースも多く、口元全体のたるみが気になり始める時期です。
50代以降は、脂肪の下垂や皮膚の余りがさらに進み、深い溝として刻まれることが多くなります。口角が常に下がったように見え、不機嫌そうな印象を与えてしまうこともあるため、治療を検討される方もいらっしゃる年代です。
なお、糸リフトをはじめとする美容医療施術は、未成年の方が受ける場合に保護者の同伴・同意が求められるなど、年齢に応じた対応がクリニックごとに定められています。施術可能な年齢や必要な手続きについては、事前にクリニックへご確認ください。
糸リフトとは

マリオネットラインの治療法の中でも、糸リフトはメスを使わずにたるみの改善を目指す方法として多くの方に選ばれています。ここでは糸リフトの基本的な仕組みと特徴を解説します。
糸リフトの仕組みとリフトアップのメカニズム
糸リフト(スレッドリフト)とは、体内で吸収される医療用の糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げる施術です。使用する糸には「コグ」と呼ばれる小さなトゲ状の突起がついており、このコグが皮下組織にしっかりと引っかかることで、皮膚を内側から持ち上げる構造になっています。
糸リフトの効果は、大きく分けて2段階で発揮されると考えられています。
第1段階は、糸による「物理的な引き上げ効果」です。コグが組織を掴んで持ち上げることで、施術直後からリフトアップの変化を感じる方が多いとされています。フェイスラインのもたつきやマリオネットラインの改善が期待できる点が、糸リフトの特長です。
第2段階は、糸周囲での「コラーゲン生成による引き締め効果」です。挿入された糸は皮下組織(挿入層)に刺激を与え、身体の創傷治癒反応を利用してコラーゲンやエラスチンの生成を促進するとされています。この新たに作られたコラーゲンの集まりは、いわゆる「コラーゲントンネル」と呼ばれることがあり、糸が体内に吸収された後も一定期間残り続けることで、肌のハリや弾力の改善が持続すると考えられています。施術後2週間〜1ヶ月頃からこの効果を実感し始める方が多いとされています。
なお、糸リフトは自由診療(公的医療保険の適用外)です。費用は使用する糸の種類や本数、クリニックによって異なります。マリオネットラインの改善には複数本の挿入が必要になるケースがほとんどのため、本数に応じて総額が大きく変動します。また、麻酔料・診察料・再診料などが別途かかる場合もありますので、カウンセリング時に必ず施術総額を確認することをおすすめします。当院の具体的な料金については、料金ページをご覧ください。
糸の種類と素材の違い
糸リフトに使用される糸は、主に以下の3種類の素材があります。それぞれ吸収期間やコラーゲン生成能力に違いがあるため、医師と相談して自分に合った素材を選ぶことが大切です。
| 素材名 | 正式名称 | 体内での吸収期間の目安 | 効果の持続期間の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| PDO | ポリジオキサノン | 約6ヶ月〜1年 | 半年〜1年程度 | 医療現場で縫合糸としても使用される実績のある素材。自然な引き締め効果が期待できる |
| PLLA | ポリ-L-乳酸 | 約12ヶ月〜18ヶ月 | 1年〜1年半程度 | コラーゲン生成を促す力が高いとされ、肌のハリ改善に期待が持てる |
| PCL | ポリカプロラクトン | 約1年〜2年 | 1年半〜2年程度 | 吸収期間が長く、比較的長い効果の持続が見込まれる |
※上記の吸収期間・効果持続期間はあくまで一般的な目安であり、製品の設計(共重合体の配合など)や個人の体質によって異なります。使用する糸の具体的な仕様については、担当医にご確認ください。
いずれの素材も体内で徐々に分解・吸収されるため、異物が永久に残り続ける心配がない点は共通しています。ただし、効果の持続期間には個人差があり、肌の状態や生活習慣によっても変動します。
マリオネットラインに対する糸リフトの効果

糸リフトがマリオネットラインの改善にどのように役立つのか、具体的な効果と仕組みを詳しく見ていきましょう。
たるみの物理的な引き上げ
糸リフトがマリオネットラインに対して選ばれやすい理由は、たるみの原因となっている皮下組織を直接引き上げることを目指せる点にあります。頬からフェイスラインにかけてたるんだ脂肪や皮膚を、コグ付きの糸で上方向に引き上げることで、口角周辺にかかっていた重みが軽減され、マリオネットラインの溝が浅くなることが期待できます。
特にマリオネットラインの形成に関わる「ジョールファット」の下垂に対して、糸で脂肪を元の位置に近い場所へ再配置するようなアプローチが行われます。単にシワの溝を埋めるのではなく、たるみの構造そのものにアプローチする治療である点が、糸リフトの特長です。
肌のハリと弾力の回復
糸リフトのもう一つの重要な効果として期待されるのが、コラーゲン生成によるハリの改善です。挿入された糸が皮下組織を刺激し続けることで、線維芽細胞が活性化し、新しいコラーゲンやエラスチンが作られるとされています。
この効果は糸が体内に吸収された後もしばらく続くと考えられているため、施術から数ヶ月後にかえって肌の調子が良くなったと感じる方もいます。肌全体にハリが出ることで、マリオネットラインだけでなく、フェイスライン全体の引き締めや肌質の改善にもつながることが期待できます。
マリオネットラインへの糸の挿入デザイン
マリオネットラインの改善を目指すうえでは、糸をどの位置にどの方向で挿入するかという「デザイン」が非常に重要です。マリオネットラインの深さや範囲、頬のたるみ具合、脂肪のつき方は一人ひとり異なるため、画一的な方法では十分な効果が得られないことがあります。
経験豊富な医師であれば、顔面の解剖学的な構造を熟知したうえで、SMAS層(顔の筋膜)や脂肪層、靭帯の位置を正確に把握し、それぞれの方に合った最適な糸の配置を設計します。特に頬を支える土台であるSMAS層をしっかり捉えて引き上げることで、表面だけを引っ張る方法と比べて自然で持続性のあるリフトアップが期待できます。
糸リフトの施術の流れ

糸リフトに興味があっても、施術当日にどのようなことが行われるのか不安に感じる方は少なくありません。ここでは、一般的な糸リフトの施術の流れをステップごとにご紹介します。
カウンセリング・診察
施術の前に、まず医師によるカウンセリングと診察が行われます。マリオネットラインの状態やたるみの程度、脂肪のつき方、骨格のバランスなどを総合的に診察したうえで、糸の種類や本数、挿入位置といった施術プランが提案されます。
このとき大切なのは、自分が気になっている点や理想の仕上がりを率直に伝えることです。同時に、糸リフトで改善が見込める範囲やリスク・副作用についても医師から説明を受け、納得したうえで施術に進むことが重要です。
カウンセリングの際に「今のお顔の状態ではここまでの改善が見込めます」「ここは糸リフトだけでは難しいかもしれません」といったことを正直に説明してくれる医師は、信頼性が高いといえるでしょう。
施術の手順
施術当日は、まず洗顔を行い、顔の皮脂やメイクを落とします。その後、医師がマーキング(挿入位置の印をつける作業)を行い、施術のデザインを最終決定します。
続いて麻酔を施します。麻酔の方法はクリニックによって異なりますが、局所麻酔のほか、神経ブロックなどを併用して痛みを最小限に抑える工夫をしているところもあります。
麻酔が効いた後、こめかみや耳の上あたりの目立たない部位から針を挿入し、糸を所定の位置に通していきます。糸の挿入後、コグの引っかかりを利用して組織を引き上げ、フェイスラインを整えます。施術時間は糸の本数やアプローチ方法によって異なりますが、一般的に10分〜30分程度で完了することが多いです。
施術後のアフターケア
施術終了後は、クリニックで少し安静にした後、そのまま帰宅できるのが一般的です。施術直後からメイクや洗顔が可能なケースもありますが、術後の状態によって対応が異なるため、必ずクリニックの指示に従うようにしましょう。
術後に注意すべき点として、施術後1週間程度は血流を促進する行為(長時間の入浴、サウナ、激しい運動、大量の飲酒など)を避けることが推奨されます。また、糸が組織に馴染むまでの間は、顔を強くこすったり、圧をかけるようなフェイシャルマッサージは控えるようにしましょう。
糸リフトのダウンタイムとリスク

糸リフトは切開手術と比較してダウンタイムが短いとされていますが、身体に糸を入れる施術である以上、一定のリスクや術後の症状はあります。正しく理解しておくことで、過度な不安を防ぎましょう。
ダウンタイム中に起こり得る症状
糸リフト後に起こり得る主な症状と、その経過の目安は以下のとおりです。
| 症状 | 発生頻度の傾向 | 回復までの目安 |
|---|---|---|
| 腫れ・むくみ | 軽度〜中程度 | 数日〜1週間程度 |
| 痛み・違和感 | 多くの方に見られる | 2〜3日〜1週間程度 |
| 内出血 | 出ないことも多い | 出た場合は1〜2週間程度 |
| ひきつれ感 | 一時的に感じることがある | 1〜2週間程度で自然に馴染む |
| 皮膚のよれ(たるみが集まって見える) | たるみの程度による | 1〜2週間程度 |
ダウンタイムの長さには個人差がありますが、多くの方は数日〜1週間程度で日常生活に復帰しており、1〜2週間でほとんどの症状が落ち着くとされています。ただし、回復の経過は施術内容や体質によって異なるため、術後の過ごし方については医師の指示を優先してください。
注意すべきリスクと副作用
まれに起こり得るリスクとして、皮膚の陥没、感染症、糸の露出、左右差、顔面神経への影響などが挙げられます。これらのリスクを最小限に抑えるためには、顔面の解剖学に精通した経験豊富な医師のもとで施術を受けることが重要です。
ここで挙げた症状やリスクは代表的な一例であり、頻度や程度には個人差があります。また、まれにその他の合併症が生じる可能性もあるため、具体的なリスクについては必ず診察時にご確認ください。
施術後に強い痛みが続く、腫れがひどくなる、発熱があるといった異常を感じた場合は、速やかに施術を受けたクリニックに連絡してください。術後のアフターフォロー体制が整っているかどうかも、クリニックを選ぶ際の重要な判断基準です。
糸リフトを受けられない場合・注意が必要な場合
糸リフトはすべての方に適応できるわけではありません。以下のような方は施術を受けられない、または慎重な判断が求められる場合があります。
- 妊娠中・授乳中の方
- 治療部位に感染症や重度の皮膚疾患がある方
- 出血傾向のある方、抗凝固薬を服用中の方
- ケロイド体質の方
- 重い基礎疾患のある方
上記はあくまで一般的な例であり、実際の適応判断は使用する糸の添付文書や医師の診察に基づいて行われます。持病や服用中の薬がある方は、必ずカウンセリング時にお伝えください。
糸リフトと他の施術の比較

マリオネットラインの治療法は糸リフトだけではありません。それぞれの施術の特徴を比較し、ご自身に合った選択をするための参考にしてください。
ヒアルロン酸注入との違い
ヒアルロン酸注入は、マリオネットラインの溝に直接ヒアルロン酸製剤を注入し、くぼみを内側から持ち上げて目立たなくする方法です。即効性があり、施術時間も短いため手軽な治療として広く行われています。
ただし、ヒアルロン酸注入はあくまで「溝を埋める」対症療法であり、たるみそのものを改善するものではありません。効果の持続期間は製剤によって異なりますが、体内に徐々に吸収されるため定期的な注入が必要です。また、たるみが強い方にヒアルロン酸を注入すると、かえって重みが増してたるみが悪化するリスクもあるため、適応の見極めが重要です。
一方、糸リフトはたるんだ組織を物理的に引き上げるため、たるみの構造そのものにアプローチしやすい特長があります。
ボトックス注射との違い
ボトックス注射は、筋肉の過剰な動きを抑える目的で使用されます。マリオネットラインに関しては、口角を下に引っ張る口角下制筋や広頚筋にボトックスを注入することで、口角が下がる力を弱め、間接的にマリオネットラインの進行を抑えるアプローチがあります。
ボトックスは軽度のマリオネットラインや予防目的には一定の効果が期待できますが、すでに深く刻まれたラインを大きく改善する効果には限界があります。リフトアップ効果を求める場合は、糸リフトの方が適しているケースが多いでしょう。
HIFU(ハイフ)との違い
HIFU(ハイフ)は、超音波エネルギーを肌の深層に照射し、SMAS層を加熱収縮させることでリフトアップを図る施術です。メスや針を使わないため身体への負担が少なく、たるみ予防のメンテナンスとして人気があります。
ただし、HIFUのリフトアップ効果は糸リフトと比較すると穏やかな傾向があり、中等度〜重度のマリオネットラインには十分な改善が得られにくいことがあります。効果の実感にも施術後1〜2ヶ月ほどかかるため、比較的早い変化を求める方には糸リフトの方が適している場合があります。
切開リフト(フェイスリフト)との違い
切開リフト(フェイスリフト手術)は、耳の周囲などを切開し、SMAS層を直接引き上げて余った皮膚を除去する手術です。マリオネットラインをはじめとするたるみの改善効果は各施術の中でも大きく、持続期間も長いとされています。
ただし、全身麻酔が必要な場合があること、ダウンタイムが糸リフトと比較して長くなること(一般的に2〜4週間程度)、費用が高額になることなど、ハードルが高い面もあります。切開リフトは、糸リフトでは対応しきれない重度のたるみがある方に適した選択肢です。
| 施術 | たるみへのアプローチ | 効果の持続期間の目安 | ダウンタイムの目安 | 即効性 |
|---|---|---|---|---|
| 糸リフト | 物理的な引き上げ+コラーゲン生成 | 半年〜2年程度 | 数日〜1週間程度 | 感じやすい傾向 |
| ヒアルロン酸注入 | 溝を埋める(充填) | 数ヶ月〜1年半程度 | ほぼなし〜数日 | 感じやすい傾向 |
| ボトックス注射 | 筋肉の動きを抑制 | 3〜6ヶ月程度 | ほぼなし | 中程度 |
| HIFU | 超音波による引き締め | 半年〜1年程度 | ほぼなし | 穏やか |
| 切開リフト | 外科的な引き上げ+皮膚除去 | 5〜10年程度 | 2〜4週間程度 | 感じやすい傾向 |
※効果の持続期間やダウンタイムには個人差があります。上記はいずれも自由診療(公的医療保険適用外)です。
糸リフトの効果を長持ちさせるためのポイント

糸リフトの効果をできるだけ長く維持するために、日常生活で意識したいポイントをご紹介します。
術後のセルフケアと生活習慣
施術後のケアは、効果の持続に大きく影響します。糸が組織に馴染む期間(術後2〜4週間程度)は、顔を強くこすらない、うつ伏せで寝ない、圧のかかるフェイシャルマッサージを避けるなど、糸に過度な負荷をかけない生活を心がけましょう。
また、日々の紫外線対策は非常に重要です。紫外線はコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌のたるみを加速させます。日焼け止めの塗布を習慣づけ、帽子やサングラスなどの物理的な遮光も併用すると効果的です。
スキンケアでは、保湿を中心としたケアを丁寧に行うことで、肌のバリア機能を維持し、ハリを保つことにつながります。レチノールやビタミンCなどのコラーゲン生成を促す成分を含む製品を取り入れることも、医師と相談のうえで検討するとよいでしょう。
定期的なメンテナンスの考え方
糸リフトの効果は永久ではなく、糸の素材や個人の肌状態によって半年〜2年程度で徐々に薄れていきます。そのため、引き上がった状態をしっかり維持したい方は、1年〜1年半程度の間隔で定期的に施術を受けることが推奨されます。
定期的に糸リフトを繰り返すことで、そのたびに新しいコラーゲンが生成されるため、施術をしなかった場合と比較して肌のハリや弾力が蓄積されていくと考えられています。何もしない状態と定期的にメンテナンスを行った状態では、長期的に肌状態に差が出てくることが期待できます。
姿勢の改善とスマホ首への注意
近年、長時間のスマートフォン使用による前傾姿勢(いわゆるスマホ首やストレートネック)が、顔のたるみを悪化させる間接的な要因として注目されています。前傾姿勢を続けると、重力によって顔の組織が下方向に引っ張られ、マリオネットラインやフェイスラインのもたつきが進行しやすくなります。
デスクワークやスマートフォンの操作時には、画面を目の高さに近づけ、首を前に出さない姿勢を意識しましょう。日頃の姿勢を整えることは、糸リフトの効果を長持ちさせるための地味ながら有効な取り組みです。
糸リフトに関するよくある質問

糸リフトの施術を検討される方から寄せられることの多い疑問にお答えします。
糸リフトは何本入れるのが適切ですか?
挿入する糸の本数は、たるみの程度や改善したい範囲、使用する糸の種類によって異なります。一般的にはマリオネットラインを含む頬〜フェイスラインの改善で、片側3〜6本程度を目安に施術が行われるケースが多いです。少ない本数では「線」で支える状態になりますが、本数を増やすことで「面」で支えられるようになり、より安定したリフトアップが期待できます。最適な本数は医師の診察を受けたうえで決定しましょう。
施術中の痛みはどの程度ですか?
糸リフトは局所麻酔を行ったうえで施術するため、施術中に強い痛みを感じることは多くありません。麻酔注射の際にチクッとした痛みがありますが、施術中はほとんど痛みを感じずに済む方がほとんどです。痛みに不安がある方は、カウンセリング時にその旨を伝えることで、麻酔方法を工夫してもらえる場合があります。
糸は入れた後どうなるのですか?
現在主流の糸リフトでは「溶ける糸(吸収性の糸)」を使用しており、素材によって異なりますが半年〜2年程度で体内に自然に分解・吸収されます。糸が溶ける過程でコラーゲンが生成されるため、糸がなくなった後も一定期間はハリや引き締め効果が持続するとされています。体内に異物が永続的に残る心配がないのは、溶ける糸の大きなメリットです。
傷跡は目立ちますか?
糸を挿入する針穴は非常に小さく、こめかみ付近や頭髪内など目立たない場所に設けられるため、施術後の傷跡はほとんどわかりません。針穴自体も数日〜1週間程度で塞がるのが一般的です。
糸リフトとヒアルロン酸は併用できますか?
糸リフトとヒアルロン酸注入の併用は、多くのクリニックで行われている組み合わせ治療の一つです。糸リフトでたるみを引き上げた後に、残った溝にヒアルロン酸を注入して仕上げることで、より満足度の高い結果が得られることがあります。併用の可否やタイミングについては、担当医に相談のうえで判断することが大切です。
クリニック選びで重視すべきポイント

糸リフトは医師の技術力によって仕上がりに大きな差が出る施術です。後悔のない治療を受けるために、クリニック選びで押さえておくべきポイントを確認しましょう。
解剖学に精通した医師を選ぶ
糸リフトで自然かつ長持ちする仕上がりを目指すには、顔面の筋膜、脂肪層、靭帯、血管、神経の走行を正確に理解している医師であることが欠かせません。特に、切開リフトの経験が豊富な医師は、顔の立体的な解剖構造に精通しているため、糸リフトにおいてもどの層にどう糸を配置すれば効果的かを精密に設計できる傾向があります。
福岡天神美容クリニックの院長は、切開リフトの症例経験が豊富な外科医であり、その解剖学的知識を糸リフトの施術設計にも活かしています。
カウンセリングの質を見極める
信頼できるクリニックかどうかを判断するうえで、カウンセリングの質は非常に重要な指標です。以下のような点をチェックしてみてください。
- 医師自身がカウンセリングを行っているか(カウンセラーや営業スタッフのみではないか)
- 施術のメリットだけでなく、リスクや限界についても正直に説明してくれるか
- 「この状態なら糸リフトよりも他の方法が適しています」といった誠実な判断をしてくれるか
- 質問に対して専門用語をかみ砕いてわかりやすく答えてくれるか
不安や疑問を率直に話せる雰囲気があり、納得のいく説明が得られるクリニックを選ぶことが、満足度の高い治療への近道です。
アフターフォロー体制の充実
施術後に万が一トラブルが生じた際、すぐに対応してもらえる体制が整っていることも重要です。術後の経過観察や再診の対応、緊急時の連絡体制などについて、カウンセリング時に確認しておくと安心です。
まとめ

マリオネットラインは、皮膚・筋肉・骨・脂肪の複合的な変化によって生じるエイジングサインです。スキンケアやセルフケアでの根本的な改善は難しいものの、糸リフトをはじめとする美容医療によって改善を目指すことが可能です。
糸リフトは、コグ付きの糸でたるんだ組織を物理的に引き上げると同時に、コラーゲン生成を促すことで肌のハリや弾力の改善も期待できる施術です。メスを使わずに行えるため、切開リフトと比較してダウンタイムが短く、日常生活への復帰が早い点も多くの方に選ばれている理由の一つです。
ただし、糸リフトは医師の技術力によって仕上がりに大きな差が出る施術でもあります。顔面の解剖構造を熟知した経験豊富な医師のもとで、丁寧なカウンセリングを受けたうえで施術に臨むことが大切です。
マリオネットラインが気になり始めた方は、まず信頼できるクリニックで相談してみることをおすすめします。早期に適切な治療を始めることで、進行を抑え、口元の見た目の印象を改善できる可能性があります。仕上がりには個人差がありますので、まずはカウンセリングでご自身の状態を確認されてみてはいかがでしょうか。
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記事執筆:福岡天神美容クリニック 院長 小林 直樹
小顔・輪郭専門医として、ダウンタイムを最小限に抑えた施術に注力。糸リフト、脂肪吸引、切開リフトなどで「腫れにくさ」「自然な仕上がり」を追求してきました。
これまでに顔の脂肪吸引だけで累計4,500件以上、総症例数は1万件超を経験。2024年には年間脂肪吸引症例数 日本一を獲得するなど、豊富な実績に裏打ちされた確かな技術を持ちます。
また、二重整形やくまとり、眉下切開、たれ目形成などの目元治療、ヒアルロン酸・ボトックス注入などの若返り治療も得意分野。丁寧なカウンセリングと万全のアフターフォローで、患者様一人ひとりに寄り添った美容医療を提供しています。
「安心して任せられる美容医療」を信条に、理想の美しさと満足をお届けいたします。
【所属学会】
・日本美容外科学会(JSAS)
・アラガンボトックス認定医
・ジュビダームビスタ認定医
参考情報:
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証するものではありません。効果の持続期間やダウンタイムに関する記載は、一般的な臨床報告・製品添付文書等に基づいた目安であり、個々の患者様の状態によって異なります。治療の適応やリスクについては、必ず担当医にご相談ください。
※糸リフトは自由診療(公的医療保険適用外)です。







