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切開リフト後の洗顔はいつから?洗髪・入浴・メイク・運動を再開できる時期の目安を解説

切開リフト後に洗顔を再開しようとしている女性
目次

糸リフトやハイフを何度か受けてきた方が切開リフト(フェイスリフト手術)を検討し始めると、効果や傷跡と並んで必ず出てくるのが「手術のあと、いつから普通に顔を洗えるのか」という質問です。仕事、家事、育児、外出などの予定を調整するうえで、洗顔や洗髪を含む日常生活の再開時期は重要な確認事項になります。

あわせて、手術当日の帰宅方法、術後の安静、緊急時の連絡体制についても、事前に医師へ確認しておくことをおすすめします。

ところが、この点はクリニックによって案内が大きく異なります。「術後2日から3日は顔に水をつけないでください」と言われるところもあれば、「当日から洗顔して構いません」と説明されるところもあり、調べるほど混乱してしまう方も少なくありません。同じ切開リフトという名前でも、切開する範囲、SMAS(スマス/表在性筋腱膜系:皮下脂肪の下にあって表情筋を包み込むように広がる薄い膜状の組織)の処理の仕方、縫合の方法、抜糸の有無、術後に固定バンドやドレーンを使うかどうかが異なるためです。

つまり「洗顔はいつから」という問いは、単なる衛生の話ではなく、その手術がどのように創部を閉じ、どのように術後を管理する設計になっているかという、術式そのものの違いを映した質問だといえます。

そこで本記事では、切開リフト後に洗顔・洗髪・シャワー・入浴・メイク・運動・飲酒といった日常生活をいつから再開できるのか、その目安を項目ごとに整理します。あわせて、再開の可否を分けている医学的な理由、洗顔を再開するときの具体的な手順、判断に迷ったときの確認ポイントまで解説します。腫れや内出血そのものの経過については別記事で詳しく扱っていますので、本記事は「再開時期とセルフケア」に絞ってお読みください。

【記事執筆】福岡天神美容クリニック 院長 小林直樹

切開リフト後の洗顔はいつから可能なのか

切開リフト後の洗顔の再開時期を説明する医師

最初に結論からお伝えします。切開リフト後の洗顔開始時期は、術式と創部の閉じ方によって変わり、全国共通の決まった日数があるわけではありません。ここでは、当院の目安と、他院で異なる案内がされる理由の両方を整理します。

当院では創部の状態を確認したうえで当日から案内しています

福岡天神美容クリニックのFTB式SMASフェイスリフトでは、施術ページに記載しているとおり、洗顔・シャワー・化粧のいずれも手術当日から可能とご案内する場合があります。美容院のみ、術後2週間後からを目安としています。

これは当院の術式と術後管理にもとづく院内の指示であり、切開リフト全般に当てはまる基準ではありません。実際にご案内するかどうかは、手術当日の創部の状態を確認したうえで判断します。

また、「当日から何をしてもよい」という意味でもありません。創部そのものをこする、強い水流を直接当てる、洗顔料や化粧品を創部に残す、といった行為は避けていただく必要があります。出血や滲出液がある場合、テープで保護している範囲がある場合、追加の処置を行った場合などは、医師から個別に異なる指示を行うことがあり、その場合は診察時の指示が優先されます。

もうひとつ誤解されやすい点があります。日常生活を早く再開できることと、腫れや内出血が短期間で消えることは別の話です。当院は組織への負担を抑える術式を用いていますが、腫れや内出血の現れ方には個人差があり、洗顔ができる状態であっても見た目の変化がまだ残っている時期はあります。

術後2日から3日は洗顔を控えるよう案内される場合がある理由

一方で、切開リフトを扱う多くの情報では「術後2日から3日は洗顔を控える」と説明されています。これは根拠のない指示ではなく、術後管理の方法が異なることに由来します。

代表的な理由は3つあります。ひとつ目は、術後に圧迫用の固定バンドを装着する場合で、この場合はバンドを外せる時期まで顔を洗うこと自体が難しくなります。

ふたつ目は、創部に溜まった血液や滲出液を体外に出すためのドレーン(細い管)を留置する場合で、管が入っている間は水に濡らすことができません。3つ目は、創部を覆うテープやガーゼの種類によって、濡らすと交換が必要になる場合です。

つまり「洗顔を控える」という指示の多くは、皮膚が水に触れること自体が有害だからではなく、術後の固定や管理の都合によるものです。この違いを理解しておくと、クリニックごとに案内が異なることに戸惑わずに済みます。

創部を濡らしてよい時期は執刀医が個別に判断します

創部を濡らしてよい時期を、表面が閉じているかどうかだけで一律に決めることはできません。縫合の方法、テープや接着材の使用、出血や滲出液の有無、切開部の位置、皮膚の血流の状態など、複数の条件を踏まえて執刀医が判断する領域です。

当院が当日からの洗顔をご案内する場合があるのは、抜糸の必要がなく、固定バンドやドレーンを使用しない方法で手術を行っていることが背景にあります。外すべきものや濡らせないものが顔に付いていないことは、日常生活を再開しやすくする要因のひとつです。

ただし、これらがないことが「手術当日から創部を濡らしても安全である」ことを一般的に証明するものではありません。あくまで当院の術式と術後管理を前提とした指示であるとお考えください。抜糸を行わない仕組みそのものについては、別記事で詳しく解説しています。

なお、当院の方法が他の術式より優れているという意味ではありません。切開範囲や剥離(はくり:組織の層を分けて持ち上げる操作)の程度、出血の量によっては、圧迫やドレーンを用いる判断が適切な場合もあります。どの管理方法が適しているかは、手術の内容と患者さまの状態によって決まります。

切開リフト後に日常生活を再開できる時期の目安

切開リフト後の生活再開の予定を手帳で確認する女性

ここからは、洗顔以外の項目も含めて、再開時期の全体像を一覧で確認します。数字はあくまで目安であり、実際の指示は診察のうえで個別にお伝えします。

項目別の再開時期の一覧

当院での目安を整理すると、次のようになります。施術ページに明記している項目と、一般的な考え方にもとづいて診察時にご案内している項目を分けて記載しています。

項目当院での案内の目安守っていただきたい条件
洗顔状態を確認し当日から案内する場合があります創部をこすらない。強い水流を当てない。洗顔料を創部に残さない
シャワー状態を確認し当日から案内する場合があります熱すぎないお湯で短時間。創部に強く当てない
メイク(化粧)顔の中央部は当日から案内する場合があります創部やテープ保護部位には使用しない。落とすときもこすらない
洗髪シャワーが可能になった時期から案内します爪を立てない。切開線をこすらない。洗浄成分を残さない
湯船・長風呂診察で判断します血流が増えると腫れや内出血が出やすくなります
軽い日常動作体調に応じて当日から麻酔後のふらつきや前かがみの姿勢に注意する
ウォーキング程度おおむね1週間前後を目安に診察で判断痛み、出血、めまいがあるときは行わない
本格的な運動おおむね1か月前後を目安に診察で判断いきみ、前屈、接触を伴う種目は個別に確認する
飲酒処方薬の服用状況と経過を確認して判断自己判断で再開しない
美容院術後2週間後から(施術ページに記載)創部の状態を確認してから
ヘアカラー・パーマ美容院の再開時期以降に診察で判断頭皮の状態と切開線の位置を確認する
サウナ・岩盤浴腫れが落ち着いてから診察で判断体温と血流の上昇が大きいため慎重に
プール・温泉診察で判断します共用施設は創部の衛生面も考慮する

湯船、飲酒、サウナ、プールなどについて日数を断定していないのは、意図的なものです。これらは創部が閉じているかどうかだけでなく、腫れや内出血の残り方、体調、既往症によって適切な時期が変わるため、一律の日数で区切ることが適切ではないと考えています。

目安に幅がある理由

再開時期に幅があるのは、切開リフトが一種類の手術ではないからです。切開する範囲がこめかみから耳の前までにとどまるのか、耳の後ろから生え際まで及ぶのか、SMASをどの程度剥離して移動させるのか、皮膚をどれだけ切除するのかによって、組織にかかる負担は変わります。

当院ではロング(耳珠軟骨まで)とエクストラロング(耳下まで)の2つの切開範囲を用意しており、どちらを選ぶかによっても術後の経過は変わります。切開幅の選び方については、別記事で詳しく解説しています。

さらに、同じ手術を受けても回復の速さには個人差があります。年齢、皮膚の厚み、血流、喫煙の有無、糖尿病などの持病、服用中の薬によって、傷の治り方は変わります。表に示した目安がそのまま当てはまらない方がいらっしゃるのは、こうした理由によるものです。

医師の指示が最優先である理由

インターネット上の情報は、あくまで一般的な目安にすぎません。実際に手術を行った医師は、切開した位置、剥離した範囲、出血の程度、縫合の状態を直接把握しています。この情報を持っているのは執刀医だけです。

そのため、記事の内容と診察時の指示が異なる場合は、必ず診察時の指示を優先してください。当院では手術後、1週間後、1か月後、2か月後に経過観察のためご来院いただいており、その都度、そのときの状態に合わせて生活上の注意点をお伝えしています。

判断に迷ったときは、自己判断で再開せず、まず連絡していただくことをおすすめします。数日待つことで失うものはほとんどありませんが、早すぎる再開で創部にトラブルが起きた場合、回復にかかる時間はそれ以上になることがあります。

洗顔を再開するときの具体的な方法

切開リフト後にきめ細かい泡でやさしく洗顔する手元

洗顔が可能な時期であっても、洗い方まで普段どおりでよいわけではありません。ここでは、術後の洗顔で押さえておきたい手順を順に説明します。

手を清潔にしてから始めます

洗顔の前に、まず石けんで手を洗ってください。創部に触れる可能性がある以上、手指を清潔にしておくことが大切です。

爪は短く整えておくと安心です。長い爪は、洗っている最中に無意識のうちに傷口や生え際に当たり、意図せず刺激を与えてしまうことがあります。

泡でこすらずに洗い、ぬるま湯ですすぎます

洗顔料はしっかり泡立ててから顔にのせ、泡で汚れを包み取るように扱ってください。手のひらや指の腹で皮膚をこする動作は、傷への直接的な刺激になるため避けます。

すすぎに使うお湯の温度は、ぬるま湯を目安にしてください。熱いお湯は血流を増やし、腫れや内出血が目立ちやすくなる要因になります。シャワーを顔に直接強く当てることも、この時期は控えめにしていただくほうが無難です。

耳の周囲や生え際は、切開線が入っていることが多い部位です。この範囲は特に強く触れず、泡を流すことを優先してください。

拭き取りはタオルを押し当てるだけにします

洗い終わったあとの拭き取りも、こすらないことが原則です。清潔なタオルを顔に軽く当て、水分を吸わせるように押さえてください。タオルで往復させる動作は、洗顔中のこすりと同じく創部への刺激になります。

タオルは家族と共用せず、できれば毎回清潔なものを使ってください。創部やその周囲は術後の刺激に敏感な状態であるため、衛生面の配慮を少し厚めにしておくと安心です。

洗顔料は低刺激のものを選びます

術後の皮膚は敏感になりやすいため、洗顔料は刺激の少ないものを選んでください。スクラブ入りの製品、強い清涼感のあるもの、高濃度の酸を含むものは、この時期は避けたほうが無難です。

具体的には、香料やアルコールを含まない低刺激タイプ、アミノ酸系の洗浄成分を使ったもの、クリームタイプのものが扱いやすいと考えられます。ただし、特定の製品でなければならないということはありません。普段お使いのもので刺激を感じないのであれば、それを続けていただいて構いません。

洗顔後は保湿を行ってください。乾燥はかゆみの原因になり、かゆみは無意識に触れてしまう原因になります。刺激の少ない保湿剤を、創部を避けて、または創部にはやさしく押さえるように塗布します。

洗髪・シャンプーはいつから再開できるか

切開リフト後に指の腹でやさしく洗髪する女性

切開リフトでは、こめかみや耳の後ろから生え際にかけて切開線が入ることがあります。そのため洗髪は、顔の洗顔とは別に考える必要がある項目です。

シャワーが可能になった時期から洗髪をご案内します

洗髪の可否と方法は、切開線の位置、創部の状態、術後に行った処置の内容によって異なります。当院では、創部の状態に問題がなければ、シャワーと同じ時期から洗髪をご案内しています。

洗い方には配慮が必要です。指の腹でやさしく洗い、切開線の上を爪でかき分けるような動作や、強い水流を直接当てることは避けてください。洗浄成分が創部に残らないよう、すすぎは十分に行ってください。

洗髪について個別の指示を受けている場合は、その指示を優先してください。迷う場合や、洗っている最中に出血や痛みの増悪がある場合は、自己判断で続けず当院へご連絡ください。

頭皮の傷に触れるときの注意点

術後しばらくは、頭皮のツッパリ感や違和感を覚える方がいらっしゃいます。当院の施術ページでも、頭痛や頭皮のツッパリ感が1週間から2週間程度生じることがある旨をお伝えしています。この時期に無理に髪を強く引っ張ったり、きつく結んだりすることは避けてください。

ドライヤーの熱風を切開線に長く当てることも控えめにしてください。温風は血流を増やすため、腫れが気になる時期は低温または冷風で、髪の根元から少し離して使うほうが安心です。

髪を結ぶ、ヘアバンドを使う、帽子をかぶるといった動作も、創部を圧迫しない範囲であれば問題ありません。締めつけの強いものを長時間使うことだけ避けてください。

美容院・ヘアカラー・パーマは術後2週間後からが目安です

当院では、美容院の利用は術後2週間後からを目安としています。カラー剤やパーマ液は化学的な刺激が強く、頭皮に切開線がある状態では、しみる、赤くなるといった反応が出る可能性があるためです。

美容師の方に施術してもらう際は、手術を受けたことと、切開線の位置を伝えていただくことをおすすめします。強いマッサージや、シャンプー台で頭を強く押さえる動作を避けてもらうためです。

なお、髪や頭皮への影響、生え際の変化については扱う範囲が広いため、本記事では再開時期に絞って触れています。傷跡そのものの経過については、別記事をご覧ください。

入浴・シャワー・サウナはいつから再開できるか

切開リフト後の入浴やシャワーの再開時期を意識して過ごす女性

体を温める行為は、洗顔や洗髪とは別の観点で考える必要があります。ここでは血流という視点から整理します。

シャワーは状態を確認したうえで当日から案内します

当院ではシャワーを手術当日から可能とご案内する場合があります。ただし、お湯の温度は熱すぎない程度にし、時間も短めにしていただくことと、創部に強い水流を直接当てないことが前提になります。

長時間の入浴や熱いお湯は、全身の血流を増やします。血流が増えると、手術によって生じた出血が広がりやすくなり、腫れや内出血が目立ちやすくなる可能性があります。創部が汚れるかどうかとは別の理由で、控えていただきたい行為だとお考えください。

湯船やサウナを急がないほうがよい理由

湯船に浸かる、サウナに入る、岩盤浴を利用するといった行為は、シャワーよりも体温と血流を大きく上昇させます。この時期はまだ組織が回復の途中にあるため、腫れや内出血が長引く要因になる可能性があります。

具体的な再開時期については、腫れの状態を診察で確認したうえで判断しています。日数で一律に区切っていないのは、腫れの引き方に個人差があり、目安の日数だけを見て判断すると、状態に合わない再開をしてしまう方がいらっしゃるためです。

温泉やプールは感染面も考慮します

温泉やプールなど、不特定多数の方が利用する施設については、血流の問題に加えて創部の衛生面も考慮する必要があります。創部が完全に閉じていない段階での利用は避けていただくのが原則です。

再開の時期は診察でご確認ください。旅行やイベントの予定が決まっている場合は、カウンセリングの段階でお伝えいただけると、手術日程の調整も含めてご提案しやすくなります。

メイク・スキンケア・紫外線対策はいつから

切開リフト後に日焼け止めで紫外線対策をする女性

見た目に関わる項目は、社会生活への復帰と直結するため、関心の高いところです。

メイクは顔の中央部から当日に再開できる場合があります

当院では化粧を手術当日から可能とご案内する場合があります。切開線は耳の周囲や髪の生え際など、目立ちにくい位置にデザインしているため、対象となるのは顔の中央部分のメイクです。

創部そのものや、テープなどで保護している範囲には化粧品を使用しないでください。創部の直上にファンデーションやコンシーラーを重ねてよいかどうかは、状態に応じた判断が必要ですので、診察時にご確認ください。

クレンジングも、こすらないことが原則です。オイルやクリームでメイクを浮かせ、ぬるま湯で流す方法が扱いやすいと考えられます。拭き取りシートで強くこする方法は、この時期は避けてください。

紫外線対策は色素沈着の予防のために続けます

再開時期とは少し性質が異なりますが、紫外線対策は術後に必ず続けていただきたい項目です。当院の施術ページでも、紫外線に当たると傷跡が色素沈着しやすいため、紫外線対策を徹底していただくようお伝えしています。

傷跡の赤みは、1か月後以降に徐々に引いていく傾向がありますが、最終的な状態が落ち着くまでには半年程度かかると考えられています。この期間に紫外線を浴び続けると、色素沈着が残りやすくなる可能性があります。

日焼け止めは、創部を避けた範囲であれば早期から使用できます。創部への使用時期については診察でご確認ください。帽子、日傘、髪で覆うといった物理的な対策も併用すると効果的です。

他の美容医療の再開は診察で判断します

ヒアルロン酸やボトックスなどの注射、レーザー治療、ハイフ、糸リフトといった他の美容医療については、切開リフトの経過が落ち着いてからの検討となります。腫れや組織の浮腫みが残っている時期に注入を行うと、仕上がりの評価が難しくなるためです。

目の下の治療や、肌質改善を目的とした治療をあわせて検討されている場合も同様です。時期と順序については、カウンセリングの段階でご相談ください。手術と他の治療の組み合わせ方は、目的によって適した順番が変わります。

運動・飲酒・喫煙はいつから

切開リフト後に軽いウォーキングから運動を再開する女性

生活習慣に関わる項目は、創部の治り方に直接影響する可能性があります。

運動は段階的に再開します

日常生活の範囲の動作、たとえば家事や徒歩での移動などは、体調に応じて当日から行っていただけます。ただし手術当日は、麻酔の影響でふらつきが出ることがあるため、ご自身での運転は避け、無理のない範囲でお過ごしください。

心拍数が上がる運動については、段階的に再開していただくことをおすすめしています。

ウォーキングのような軽い運動は1週間前後、ランニングや筋力トレーニングのような本格的な運動は1か月前後を目安としていますが、これは幅のある目安です。運動によって血圧と血流が上がると、腫れや内出血が強くなる可能性があるためです。

特に、頭を下げる姿勢が続く運動や、顔に接触の可能性がある種目は慎重に判断してください。ヨガの前屈姿勢、ウエイトトレーニングでの息みも、頭部の血流を増やす要因になります。再開の時期は種目によって変わるため、具体的な種目名を挙げて診察で確認していただくことをおすすめします。

飲酒は腫れが落ち着いてからです

アルコールは血管を拡張させ、血流を増やします。そのため、術後まもない時期の飲酒は腫れや内出血が目立ちやすくなる可能性があります。

再開時期は診察でご確認ください。腫れの状態や、処方された薬の服用状況によって判断が変わるためです。痛み止めや抗生物質を服用している間の飲酒は避けてください。

喫煙は創傷治癒に影響します

喫煙は、術後の項目の中でも特に注意が必要です。ニコチンには血管を収縮させる作用があり、皮膚への血流が低下すると、傷の治りが遅れたり、皮膚の血行障害が起こりやすくなる可能性が指摘されています。

切開リフトは皮膚を広く剥離する手術であるため、皮膚の血流は仕上がりを左右する重要な要素です。手術を検討される段階から禁煙に取り組んでいただくことをおすすめしています。術前の準備については、別記事で詳しくまとめています。

再開の判断で迷ったときに確認したいこと

切開リフト後の相談に電話で対応する医師

最後に、日常生活に戻る過程で判断に迷ったときの考え方を整理します。

すぐに連絡したほうがよいサイン

次のような症状がある場合は、再開時期の判断以前に、まず連絡していただくことをおすすめします。片側だけが急に強く腫れてきた、処方された痛み止めで抑えられない強い痛みがある、痛みが日を追って強くなる、創部から膿のような分泌物や悪臭を伴う分泌物が出る、創部の周囲が熱を持って赤みが広がる、発熱がある、顔が動かしにくい、といった場合です。

これらは血腫(けっしゅ:組織の中に血液が溜まった状態)や感染など、経過観察ではなく処置が必要な状態の可能性があります。自己判断で様子を見るのではなく、診療時間内に当院へお電話ください。連絡先は施術ページおよびお問い合わせページに掲載しています。

一方で、呼吸がしづらい、意識がもうろうとする、止まらない出血がある、顔や首が急速に腫れて息苦しさを伴う、といった場合は、当院への連絡を待たずに救急要請を含めた対応をご検討ください。診療時間外の連絡方法については、手術前の説明時に必ずご確認いただき、遠方にお住まいの方は近隣で受診できる医療機関もあわせて確認しておくと安心です。起こりうる合併症の全体像については、別記事で解説しています。

経過観察の来院を再開時期の相談に使います

当院では、術後1週間後、1か月後、2か月後に経過観察のためご来院いただいています。この来院は、傷の状態を確認するためだけのものではありません。

「そろそろ湯船に入ってよいか」「来月の旅行で温泉に入れるか」「ジムを再開してよいか」といった具体的な質問をしていただく機会としてご活用ください。実際の創部を見たうえでお答えできるため、記事や一般的な情報だけで判断するよりも状態に即した回答ができます。来院の際は、できる限りノーメイクでお越しください。

手術前に確認しておくとよいこと

再開時期に関する不安は、手術後よりも手術前に解消しておくほうが安心です。カウンセリングの段階で、洗顔・洗髪・メイク・運動・仕事復帰の目安を確認し、ご自身の予定と照らし合わせておくことをおすすめします。

当院ではカウンセラー制度を設けておらず、院長が診察とカウンセリングを担当しています。実際に執刀する医師が直接説明するため、術式にもとづいた具体的な回答ができます。カウンセリングで確認しておきたい項目については、別記事にまとめています。

FTB式SMASフェイスリフトで日常生活を再開しやすい理由

FTB式SMASフェイスリフトの術後管理について相談する女性と医師

なぜ当院が当日からの洗顔をご案内する場合があるのか、術式と術後管理の側から説明します。

抜糸・固定バンド・ドレーンを使用しません

FTB式SMASフェイスリフトは、抜糸を必要とせず、固定バンドやドレーンも使用しない方法で行っています。抜糸のための通院は不要ですが、術後1週間後、1か月後、2か月後に経過観察のためご来院いただきます。

洗顔や洗髪を妨げていた要素は、多くの場合、顔に装着されているものです。外すべきバンドや濡らせない管の管理が必要ないことから、当院では創部の状態を確認したうえで、原則として手術当日から洗顔をご案内しています。日帰り手術の仕組みについては、別記事で詳しく解説しています。

施術の内容と標準的な費用

治療内容と費用の目安は次のとおりです。掲載している金額は2026年9月時点のもので、改定される場合があります。

項目内容
施術時間60分から80分
抜糸のための通院不要
経過観察のご来院術後1週間後、1か月後、2か月後の計3回
麻酔診察のうえで決定
切開範囲モニター価格定価
ロング(耳珠軟骨まで)500,000円(税込550,000円)800,000円(税込880,000円)
エクストラロング(耳下まで)800,000円(税込880,000円)1,200,000円(税込1,320,000円)
FTBリフト1本追加ごと40,000円(税込44,000円)70,000円(税込77,000円)

上記の価格にはFTBリフト2本が含まれます。FTBリフトを追加する場合や、麻酔の種類、術前検査、処方薬、術後の処置などによって、表示価格とは別に費用が生じる場合があります。

そのため、ご自身の場合に必要となる総額と、表示価格に含まれる範囲は、必ず診察時にご確認ください。モニター価格には適用条件がありますので、条件の詳細とあわせて、最新の料金は施術ページおよび料金ページでご確認いただけます。

クリニックによって費用に差が出る理由については、別記事で解説しています。

主なリスクと副作用

切開リフトは公的医療保険が適用されない自由診療であり、リスクと副作用があります。腫れは術後2週間から4週間でより自然な状態に近づき、最終的な完成は術後2か月から6か月後が目安とされていますが、経過には個人差があります。

痛み、腫れ、内出血、つっぱり感、しびれ感の程度と持続期間にも個人差があります。頭痛や頭皮のツッパリ感が1週間から2週間程度生じることがあり、内出血は術後2日から3日後に黄色く現れて2週間から3週間程度で落ち着いていく傾向がありますが、これらはあくまで典型的な経過の目安です。

処方された薬で十分に抑えられない痛みがある場合や、症状が日を追って強くなる場合は、通常の経過と自己判断せず当院へご連絡ください。傷跡は1か月後以降に赤みが引いていき、完成は半年後が目安です。

このほか、血腫、感染、創傷治癒不良、肥厚性瘢痕やケロイド、皮膚の血行障害、切開線周囲の脱毛や生え際の変化、耳周囲の形態変化、知覚の鈍さ、顔面神経への影響、左右差、追加処置や再手術が必要になる可能性が挙げられます。

妊娠中や授乳中の方、出血傾向のある方、抗凝固薬や抗血小板薬を服用中の方、糖尿病などの持病がある方、ケロイド体質の方、喫煙されている方は、慎重な判断が必要です。腫れや内出血の経過そのものについては、別記事で時期ごとに解説しています。

院長が一貫して担当します

当院では、院長がカウンセリング、手術、術後の経過観察までを一貫して担当します。カウンセラーが治療内容を決める体制ではないため、術式にもとづいた説明と、術後の判断が一貫します。

院長は、抜糸不要・固定バンド不要の切開リフトをはじめ、ダウンタイムを抑えた小顔・リフトアップの施術に取り組んできました。顔の脂肪吸引の症例数だけでも累計4,000症例以上、美容医療全体の経験症例数は1万件を超えます。

当院では1日の手術件数を限定しています。また、術後のご相談にも対応できる体制を整えています。経歴の詳細は院長紹介ページをご覧ください。

まとめ

福岡天神美容クリニックの受付で来院者を迎えるスタッフ

切開リフト後に洗顔をいつから再開できるかは、皮膚が水に触れてよいかどうかではなく、その手術がどのように創部を閉じ、術後をどう管理する設計になっているかで決まります。抜糸、固定バンド、ドレーンの有無によって、案内される日数が変わるのはこのためです。

当院のFTB式SMASフェイスリフトでは、創部の状態を確認したうえで、洗顔・シャワー・顔の中央部の化粧を手術当日から、美容院を術後2週間後からご案内する場合があります。これは当院の術式と術後管理にもとづく院内の指示であり、切開リフト全般に当てはまる基準ではありません。

一方で、湯船やサウナ、飲酒、本格的な運動については、血流が増えることで腫れや内出血が目立ちやすくなる可能性があるため、腫れの状態を診察で確認したうえで判断しています。

再開できることと、見た目の変化が消えていることは別の話です。日常生活に早く戻れる術式であっても、腫れや内出血、傷跡の赤みが落ち着くまでには一定の時間がかかります。この2つを分けて理解しておくことが、術後の予定を立てるうえで役立ちます。

洗い方については、手を清潔にする、こすらない、ぬるま湯を使う、押さえて拭く、低刺激の洗顔料を選ぶ、洗顔後は保湿する、という基本を守っていただければ大きな問題は起こりにくいと考えられます。紫外線対策は、傷跡の色素沈着を防ぐために半年程度は続けていただくことをおすすめします。

再開時期の目安には個人差があり、本記事の内容は結果を保証するものではありません。記載した日数と診察時の指示が異なる場合は、必ず診察時の指示を優先してください。判断に迷ったときは、経過観察の来院の機会に、具体的な予定を挙げてご相談ください。

たるみの改善を目的とした手術は、受けたあとの生活まで含めて計画するものです。手術前の段階で再開時期を確認しておきたい方も、まずはカウンセリングのご予約からご相談ください。

ご自身の予定と照らし合わせながら、手術の時期を含めて検討していただけます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を保証するものではありません。切開リフト(フェイスリフト手術)は公的医療保険が適用されない自由診療です。効果、ダウンタイム、リスクの現れ方には個人差があり、記載した内容がすべての方に当てはまるものではありません。

※本記事に記載した再開時期は、当院のFTB式SMASフェイスリフトの術式と術後管理にもとづく院内の目安であり、他の施設や他の術式に一般化できるものではありません。施術の適応および術後の指示は診察のうえで判断いたします。担当医から個別の指示を受けている場合は、必ずその指示を優先してください。

※掲載した費用は2026年9月時点のもので、改定される場合があります。表示価格に含まれる範囲と別途生じる費用については、診察時にご確認ください。

【参考・外部リンク】

※学会および公的機関のリンクは、顔の解剖やフェイスリフトの一般的な作用機序、医療広告に関する一般的な情報源として案内するものであり、施術医の所属や資格を示すものではありません。

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