鏡を見たときに、目の下から頬の中央に向かって斜めに走る線が気になり、「疲れて見える」「老けて見える」と感じたことはないでしょうか。
この線は一般にゴルゴライン(ゴルゴ線)と呼ばれ、年齢を重ねて目立ってくる方もいれば、20代のころから気になっている方もいらっしゃいます。
ゴルゴラインは、単に皮膚にしわが寄ってできる線ではなく、皮膚の下にある靭帯や脂肪、骨格の状態が重なって現れると考えられています。
そのため、同じように見える線でも、主な原因が「たるみ」なのか「ボリュームの減少」なのか「骨格」なのかによって、検討する治療が変わってきます。
そこで本記事では、ゴルゴラインができる仕組みと主な原因、原因タイプの見分け方、セルフケアでできることと限界、原因に応じた治療の考え方を解説します。
あわせて、たるみが関わるケースで検討される切開リフト(フェイスリフト)の考え方と、当院のFTB式SMASフェイスリフトの内容・費用・リスクも紹介します。
なお、本記事の内容は一般的な考え方であり、原因の組み合わせや治療の結果には個人差があります。
【記事執筆】福岡天神美容クリニック 院長 小林直樹
ゴルゴライン(ゴルゴ線)とは

ここでは、ゴルゴラインがどこにできる線なのか、似た線との違いとあわせて整理します。
目の下から頬の中央へ斜めに走る線
ゴルゴラインは、目頭の下あたりから、頬の中央に向かって斜め下に伸びる線やくぼみのことです。
医学的には、ミッドチークグルーブ(頬の中央の溝)やミッドチークラインと呼ばれることがあります。
線の上側には頬の高い部分、下側には頬のやわらかい部分があり、その境目に影ができることで線として見えやすくなります。
ほうれい線や目の下のくぼみとの違い
ほうれい線は、小鼻の横から口角の外側に向かって伸びる線で、ゴルゴラインよりも内側・下側にできます。
目の下のくぼみ(ティアトラフ:目頭の下にできる溝)は、目の下のふくらみとの境目にできる溝で、ゴルゴラインはこの溝が頬の外側・下側へ続くように見えることがあります。
| 線の名前 | できる位置 | 主に関わる要素 |
|---|---|---|
| ゴルゴライン | 目頭の下から頬の中央へ斜めに走る | 支持靭帯、頬の脂肪、骨格、皮膚 |
| 目の下のくぼみ(ティアトラフ) | 目頭の下から目の下にかけて | 目の下の脂肪のふくらみ、靭帯、皮膚の薄さ |
| ほうれい線 | 小鼻の横から口角の外側へ | 頬の脂肪の下垂、口のまわりの構造、皮膚 |
| マリオネットライン | 口角から顎に向かって下へ | 口元から顎にかけてのたるみ、脂肪の位置 |
実際には、これらの線が同時に現れていたり、つながって見えたりすることも少なくありません。
ほうれい線とマリオネットラインの違いについては、ほうれい線とマリオネットラインの違いとは?で詳しく解説しています。
ゴルゴラインが疲れた印象につながりやすい理由
ゴルゴラインは顔の中央に近い位置にあるため、正面から見たときに影として目に入りやすい線です。
頬の高い部分と低い部分の段差が強調されると、頬全体が下がって平らになったように見え、疲れた印象につながることがあります。
目の下のくぼみやほうれい線と重なると、顔の中央部分(中顔面)の変化として感じられやすくなります。
中顔面全体のたるみについては、中顔面(ミッドフェイス)のたるみとは?で解説しています。
ゴルゴラインが線として現れる仕組み|顔の層構造から見る

ゴルゴラインの原因を理解するには、皮膚の下がどのような構造になっているかを知っておくと分かりやすくなります。
顔は皮膚・脂肪・SMAS・骨の層が重なってできている
顔は、表面から皮膚、皮下脂肪、SMAS(表在性筋腱膜系:皮下脂肪の下にある膜状の組織で、表情筋とつながっている)、その下の深い層の脂肪、骨という順に、いくつもの層が重なってできています。
皮下脂肪や深い層の脂肪は、一枚の大きな塊ではなく、区画(コンパートメント)に分かれて存在していることが解剖学の研究で示されています。
それぞれの区画は年齢とともに変化の仕方が異なるため、場所によって下がりやすい部分、やせやすい部分が生じます。
支持靭帯(リガメント)が軟部組織を深い組織や骨につなぎとめている
顔には、皮膚やSMASなどの軟部組織を、深い組織や骨につなぎとめる支持靭帯(リガメント)と呼ばれる線維性の組織があります。
目の下には、目の下のくぼみ(ティアトラフ)に関わるティアトラフ靭帯や、眼輪筋支持靭帯(目のまわりの筋肉を眼窩の縁の骨につなぐ靭帯)があります。
その下側には、頬骨や上あごの骨から皮膚へ斜めに伸びる頬骨皮膚靭帯があり、ゴルゴラインは主にこの靭帯の走行に沿って現れる溝と考えられています。
靭帯でつなぎとめられている部分は動きにくく、その周囲の組織は動きやすいため、年齢とともに周りの組織が下がると、靭帯の位置がくぼんで見えやすくなります。
支持靭帯の役割については、切開リフトのリガメントとは?で詳しく解説しています。
線の上下で組織の支えられ方が違う
ゴルゴラインの上側にある頬骨のまわりの組織と、下側にある頬のやわらかい組織とでは、靭帯による支えられ方や、脂肪の量・位置が異なります。
この違いによって、加齢にともなう変化の出方にも差が生じ、境目が段差として見えるようになると考えられています。
つまり、ゴルゴラインは「線そのもの」よりも、「線の上下の組織の状態の差」が見えているものと捉えると、原因と対策を考えやすくなります。
ゴルゴラインができる主な原因

ゴルゴラインの原因は1つではなく、いくつかの要素が重なって目立つことがほとんどです。
ここでは、主な原因を5つに分けて紹介します。
支持靭帯の位置にできる段差
先に紹介したとおり、目の下から頬にかけては、靭帯によって組織がつなぎとめられている部分があります。
靭帯そのものは、生まれつき誰にでもある構造のため、靭帯があることが問題というわけではありません。
ただし、靭帯の位置や強さ、皮膚や脂肪の厚みには個人差があり、靭帯による「くぼみ」が若いうちから見えやすい方もいらっしゃいます。
頬の脂肪の下垂(たるみ)
年齢とともに、皮膚やSMAS、頬の脂肪を支える力が弱まると、頬の脂肪が少しずつ下がっていきます。
靭帯でつなぎとめられている部分は下がりにくいため、その下側の組織だけが下がると、境目の段差が深くなります。
この「たるみ」が主な原因の場合、ゴルゴラインに加えて、ほうれい線が深くなったり、頬の位置が下がったように見えたりすることがあります。
深い層の脂肪のボリュームの減少
頬の内側の深い層にある脂肪は、頬の前方への張り出しを支えていると考えられています。
年齢とともにこの深い層の脂肪のボリュームが減ったり、脂肪の位置が下へずれたりすると、頬の前方への張り出しが弱まり、ゴルゴラインの下側がくぼんで見えやすくなると考えられています。
ボリュームの減少が主な場合は、「下がっている」というよりも「へこんでいる」「平らになっている」と感じられることが多いのが特徴です。
骨格の変化と生まれつきの骨格
顔の骨も、年齢とともに少しずつ形が変わることが研究で報告されています。
たとえば、目のまわりの骨のくぼみ(眼窩)の縁が広がることや、上あごの骨の前方への張り出しが小さくなることが報告されており、その上にある組織の支えが弱まる一因と考えられています。
また、生まれつき上あごの骨の張り出しが小さい方など、骨格の形によっては、若いうちから頬の段差が見えやすい場合があります。
骨格が関わる部分は、セルフケアで変えることが難しい要素です。
皮膚のハリの低下
皮膚の弾力を支えるコラーゲンなどは、年齢や紫外線の影響を受けて少しずつ減っていきます。
皮膚が薄くなったりハリが弱まったりすると、下にある段差が表面に映りやすくなり、線が目立つ一因になります。
皮膚のハリの低下だけでゴルゴラインができるわけではありませんが、ほかの原因と重なることで、線がはっきり見えるようになります。
年齢や生活習慣とゴルゴラインの関係

ゴルゴラインは加齢による変化と思われがちですが、年齢だけで決まるものではありません。
ここでは、年齢や生活習慣との関係を紹介します。
若い方にゴルゴラインが見られる理由
20代や30代でゴルゴラインが気になる場合は、骨格や靭帯の位置、皮膚や脂肪の厚みといった生まれつきの要素が関わっていることが多いと考えられます。
この場合、たるみが主な原因ではないため、引き上げる治療よりも、くぼみや段差を目立ちにくくする治療が検討されることがあります。
若い世代の頬のたるみについては、30代女性のためのリフトアップ予防法も参考にしてください。
急な体重の減少
短い期間で体重が大きく減ると、顔の脂肪のボリュームも減り、頬のくぼみや段差が目立ちやすくなることがあります。
皮膚が脂肪の減少に追いつかずに余ると、たるみとして感じられることもあります。
ダイエットを行う場合は、急激な減量を避けることが、顔の印象の変化をゆるやかにするうえでも大切です。
紫外線と喫煙
紫外線は、皮膚のコラーゲンを傷つけ、ハリの低下(光老化)を進める大きな要因の1つです。
喫煙も、皮膚の血流や肌の老化に関わることが報告されています。
これらは皮膚のハリを通じて、ゴルゴラインを目立ちやすくする要素になりえます。
ゴルゴラインの原因タイプの見分け方

ゴルゴラインは、主な原因によって大きくいくつかのタイプに分けて考えることができます。
ここでは、ご自身で観察できる目安を紹介します。
原因タイプの目安を表で確認する
| 主な原因 | 見え方の特徴 | 一緒にみられやすい変化 |
|---|---|---|
| 靭帯・骨格(生まれつきの要素が大きい) | 若いころから線がある。笑うと線の上側が盛り上がり、溝がはっきりすることがある | 目の下のくぼみが若いうちからある |
| 頬の脂肪の下垂(たるみ) | 年齢とともに線が深くなった。あお向けに寝ると目立ちにくくなる | ほうれい線が深くなった、頬の位置が下がった |
| ボリュームの減少 | 線というより、頬がへこんで平らに見える | 頬のこけ、目の下のくぼみ、こめかみのくぼみ |
| 皮膚のハリの低下 | 線の周囲に細かいしわや影がある | 肌のハリの低下、ちりめんじわ |
この表は目安で、実際にはいくつかのタイプが重なっていることがほとんどです。
あお向けや手で引き上げたときの変化を見る
あお向けに寝た状態で鏡を見たときや、こめかみのあたりを指で軽く斜め上に引き上げたときに線が目立ちにくくなる場合は、組織の下垂(たるみ)が関わっている可能性があります。
反対に、姿勢を変えても線やくぼみの深さがあまり変わらない場合は、靭帯や骨格、ボリュームの減少が主に関わっていることがあります。
なお、指で皮膚を引くと多くの溝は浅く見えるため、この方法だけで原因を見分けることはできません。
ただし、これはご自身で確かめるための目安で、原因を判断するものではありません。
自己判断が難しいため診察で確認する
ゴルゴラインは、目の下のふくらみやくぼみ、ほうれい線、頬のこけなどと重なって現れることが多く、どの要素がどの程度関わっているかを見た目だけで判断するのは難しいものです。
診察では、正面と横からの顔の形、表情を動かしたときの変化、皮膚の厚みや弾力、骨格などを確認し、原因に応じた治療を検討します。
「線を消したい」というご希望だけでなく、顔全体のどこに変化を感じているかもお伝えいただくと、治療の方向性を一緒に考えやすくなります。
セルフケアでできることと限界

ゴルゴラインの原因のうち、セルフケアで働きかけられるのは主に皮膚のハリや生活習慣に関わる部分です。
ここでは、日常でできることと、その限界を紹介します。
紫外線対策と保湿を続ける
日焼け止めの使用や日傘などで紫外線を避けることは、皮膚のハリの低下をゆるやかにするために役立ちます。
保湿によって肌の乾燥を防ぐと、細かいしわや影が目立ちにくくなることがあります。
これらは線そのものを消すものではありませんが、ほかの治療を受ける場合も含めて、肌の状態を保つ土台になります。
生活習慣を整える
禁煙や、急な体重の増減を避けること、睡眠や食事を整えることは、肌や顔の印象の変化に関わる要因を減らすことにつながります。
すぐに見た目が変わるものではないため、長い目で続けることが大切です。
表情筋トレーニングやマッサージについて
表情筋のトレーニングやマッサージがゴルゴラインに与える影響については、十分な根拠が示されているとはいえません。
靭帯や骨格、深い層の脂肪の変化は、トレーニングやマッサージで変えることが難しい要素です。
また、顔を強くこすったり押したりする習慣は、肌への負担になることがあるため控えましょう。
セルフケアを続けても線やくぼみが気になる場合は、原因を確認するために医療機関へ相談することも選択肢の1つです。
原因タイプ別に考えるゴルゴラインの治療

ゴルゴラインの治療は、主な原因によって検討する方法が異なります。
ここでは、代表的な治療の考え方を紹介します。
ボリュームの減少や段差が主な場合は注入治療
くぼみや段差が主な原因の場合は、ヒアルロン酸などを注入して、くぼんだ部分や段差を目立ちにくくする方法が検討されることがあります。
注入治療は切開を伴わないため、手術と比べてダウンタイムが短い傾向がありますが、効果は永続的ではなく、時間とともに体内で吸収されます。
注入する量や深さが適切でないと、不自然なふくらみや凹凸につながることがあるため、顔全体のバランスをみて調整することが大切です。
まれに、注入したものが血管を詰まらせることで、皮膚の血流障害や、回復が難しい視力の障害が起こる可能性も報告されています。
ゴルゴラインに対するヒアルロン酸注入については、当院のヒアルロン酸・注入治療のページで紹介しています。
頬のたるみ(下垂)が主な場合は切開リフト
頬の脂肪やSMASが下がっていることが主な原因の場合は、下がった組織を引き上げる治療が検討されます。
切開リフトは、耳のまわりを切開して皮膚とSMASを引き上げ、余った皮膚を処理する手術で、頬全体の下垂に働きかけることを目的としています。
糸リフトやハイフ(高密度焦点式超音波)などの切らない治療もありますが、働きかける層や持続の考え方が異なります。
切開リフトと糸リフトの違いは、糸リフトと切開リフトの違いを解剖学的視点から解説で紹介しています。
目の下のふくらみやくぼみが重なる場合
ゴルゴラインの上の端は、目の下のくぼみ(ティアトラフ)とつながって見えることがあります。
目の下の脂肪のふくらみやくぼみが強い場合は、目の下の治療が検討されることもあります。
目の下のくぼみやクマの種類と治療については、目の下のクマの取り方で解説しています。
主な治療の比較
| 比較項目 | 注入治療(ヒアルロン酸など) | 切開リフト(SMASフェイスリフト) |
|---|---|---|
| 主な対象 | くぼみ・段差、ボリュームの減少 | 頬全体の下垂(たるみ) |
| 方法 | 注射で製剤を注入する | 耳のまわりを切開し、皮膚とSMASを引き上げる |
| ダウンタイムの傾向 | 比較的短い。内出血や腫れが出ることがある | 腫れや内出血、つっぱり感などがあり、注入治療より長い |
| 持続の考え方 | 製剤が吸収されるため、繰り返しの治療が必要になることが多い | 加齢による変化は続くが、年単位の持続が期待される |
| 主なリスク | 内出血、腫れ、凹凸、まれに血管の障害 | 腫れ、内出血、血腫、傷跡、しびれ、顔面神経の障害など |
どちらが優れているというものではなく、原因に合わせて選ぶことが大切で、状態によっては組み合わせて検討することもあります。
切開リフトでゴルゴラインに働きかける考え方

ここでは、たるみが関わるゴルゴラインに対して、切開リフトをどのように考えるかを紹介します。
頬の下垂に働きかけることで、線の下側の変化を整える
ゴルゴラインの下側の組織が下がっていることが主な原因の場合、SMASごと頬を引き上げることで、線の上下の段差が目立ちにくくなる場合があります。
ただし、靭帯によってできている溝そのものへの変化には限りがあります。
切開リフトでは、皮膚だけでなくSMASを扱うため、皮膚だけを引っ張る場合と比べて、頬の位置を土台から整えることを目指します。
SMASフェイスリフトの仕組みについては、SMASフェイスリフトの効果とは?で詳しく解説しています。
当院の切開幅と、働きかける範囲
当院のFTB式SMASフェイスリフトでは、耳珠軟骨(耳の穴の前にある小さな突起)までのロングと、耳下までのエクストラロングの2つの切開幅からお選びいただけます。
施術ページでは、ロングは「目元から顔の中央までのたるみ」、エクストラロングは「目元からほうれい線、口元(マリオネットライン)までのたるみ」を、お悩みに対応する範囲としてご案内しています。
ここでいう「顔の中央までのたるみ」への対応は、頬の下垂に働きかけるという意味であり、ゴルゴラインの溝そのものが同じように変化するとは限りません。
どちらの切開幅が適しているか、どの程度の変化が見込めるかは、たるみの程度やお悩みの範囲をふまえて、診察時に医師がご説明します。
当院の切開リフトの特徴は、FTB式SMASフェイスリフトの施術ページでご覧いただけます。
切開幅の違いについては、切開リフトの切開幅はどう選ぶ?で紹介しています。
切開リフトだけでは変化が出にくいケース
ゴルゴラインのうち、靭帯の位置によるくぼみや、骨格、深い層の脂肪のボリュームの減少が主な原因の部分は、組織を引き上げるだけでは変化が出にくい場合があります。
また、顔の中央に近い部分は、靭帯によって組織が強くつなぎとめられているため、耳の前から引き上げる力が伝わりにくい部位とされています。
そのため、切開リフトはゴルゴラインそのものを消すための手術ではなく、たるみが関わる部分に働きかける選択肢の1つと考えてください。
若い方や、たるみがほとんどなくゴルゴラインだけが気になる方には、手術以外の方法が合う場合もあります。
注入治療と組み合わせる場合
たるみとボリュームの減少の両方が関わっている場合は、切開リフトで頬の下垂に働きかけ、残るくぼみを注入治療で補うという考え方もあります。
組み合わせる場合の順序や時期は、術後の回復の状態や、どの部分に変化を感じているかによって異なるため、医師と相談して決めることが大切です。
当院の切開リフトとヒアルロン酸注入の内容・費用・リスク

ここでは、当院(福岡天神美容クリニック)で行っているFTB式SMASフェイスリフトについて、内容、費用、主なリスクを紹介します。
適応の可否や具体的な治療内容は、診察を行ったうえで判断します。
FTB式SMASフェイスリフトの費用・施術時間・通院
| 項目 | 内容(2026年10月26日確認) |
|---|---|
| 施術名 | FTB式SMASフェイスリフト(FTBリフト2本が表示価格に含まれ、3本目以降を追加する場合は1本ごとに追加料金) |
| 切開幅 | 耳珠軟骨(耳の穴の前にある小さな突起)までのLongと、耳下までのExlongの2種類 |
| 施術時間 | 60分から80分(施術ページの表記) |
| 手術と術後の診察 | 手術は1回(抜糸なし)。経過観察のため、術後1週間後、1か月後、2か月後にご来院いただいています |
| ダウンタイムの目安 | 施術ページでは、腫れは術後2週間から4週間でより自然になり、最終的な完成は術後2、3か月から6か月とご案内しています。経過には個人差があります |
| Long(耳珠軟骨まで) | 定価800,000円(税込880,000円)/モニター価格500,000円(税込550,000円) |
| Exlong(耳下まで) | 定価1,200,000円(税込1,320,000円)/モニター価格800,000円(税込880,000円) |
| FTBリフト追加(1本ごと) | 定価70,000円(税込77,000円)/モニター価格40,000円(税込44,000円) |
| 麻酔(料金ページ掲載の別料金) | 笑気麻酔20,000円(税込22,000円)/静脈麻酔60,000円(税込66,000円)/表面麻酔5,000円(税込5,500円)。使用する麻酔の方法は診察で決定します |
| 別途必要になりうる費用 | 上記の麻酔料金、3本目以降のFTBリフト、同一のお悩みで2回目以降のカウンセリングを受ける場合の再診料(料金ページでは15,000円とご案内しています)。術前検査、処方薬、追加の処置、修正や再手術などの費用の扱いは治療内容により異なるため、診察時の見積書でご確認ください |
| モニター価格の条件 | 施術前後の写真撮影と通院が可能な方が対象です。写真は一部加工のうえ、当院のホームページ、SNS、ポータルサイトなどで症例データとして利用します |
| お支払い方法 | 現金、クレジットカード、メディカルローン |
当院の切開リフトは自由診療のため、公的医療保険は適用されません。
料金は改定される場合がありますので、最新の内容は切開リフト(FTB式SMASフェイスリフト)の施術ページでご確認ください。
ヒアルロン酸注入を検討する場合
ゴルゴラインへのヒアルロン酸注入は、当院でも行っています。
施術ページに掲載している料金は、税込44,000円から77,000円です(使用する製剤と、モニター料金の適用の有無によって異なります)。
注入治療も自由診療のため、公的医療保険は適用されません。
使用する製剤や注入量は、くぼみの深さや範囲を診察で確認したうえでご提案し、総額をご案内してから治療を行います。
使用する製剤の種類や承認状況については、診察時に医師からご説明します。
製剤は時間とともに吸収されるため、持続には個人差があり、状態に応じて再度の注入を検討します。
最新の料金はヒアルロン酸・注入治療の施術ページでご確認ください。
主なリスク・副作用と受けられない場合
切開リフトの主なリスク・副作用には、腫れ、内出血、痛み、頭痛や頭皮のつっぱり感、硬さやひきつれ、しびれや感覚の鈍さ、傷跡の赤みや色素沈着、肥厚性瘢痕、左右差、血腫、漿液腫、感染、皮膚の血流障害や壊死、創傷治癒不良、脱毛や生え際の変化、耳周囲の形の変化、顔面神経の障害、麻酔に伴うリスク、再手術の可能性があります。
顔面神経はSMASより深い層を走行しており、手術ではこの位置関係に配慮して操作を行いますが、一時的な動かしにくさなどが生じる可能性があります。
FTBリフト(糸による処置)では、糸の露出、感染、ひきつれ、異物感、皮膚のくぼみが生じることがあります。
ヒアルロン酸注入の主なリスク・副作用には、内出血、腫れ、痛み、凹凸やしこり、左右差、感染、アレルギー反応、まれに血管が詰まることによる皮膚の血流障害や視力の障害などがあります。
製剤や麻酔の成分にアレルギーのある方、注入する部位に炎症や感染がある方は、注入治療を受けられない場合があり、過去にほかの医療機関で注入治療を受けたことがある方はその内容をお伝えください。
注入後に強い痛み、皮膚の色の変化、見え方の異常などが現れた場合は、すぐに当院へご連絡ください。
妊娠中の方は、待機的な美容外科手術や美容目的の注入治療を控えることが一般的で、授乳中の方は、麻酔や処方薬を含めて個別の確認が必要です。
出血しやすい体質の方、コントロールが不十分な糖尿病や高血圧などの持病がある方、ケロイド体質の方、喫煙される方は、施術を受けられない場合や、慎重な検討が必要な場合があります。
喫煙は傷の治りや皮膚の血流に影響するため、切開リフトを受ける場合は術前後の一定期間の禁煙が勧められており、具体的な期間は診察時にご説明します。
抗凝固薬・抗血小板薬を使用している方は、自己判断で中止せず、処方医と担当医に相談してください。
アスピリンや一部の鎮痛薬(NSAIDs:一般的な解熱鎮痛薬の一群)、サプリメントも出血のリスクに影響する場合があるため、使用中のものはすべて申告してください。
効果のあらわれ方や持続、ダウンタイムの経過には個人差があり、結果を保証するものではありません。
切開リフトのリスクを詳しく知りたい方は、切開リフトのデメリットとリスクもあわせてご覧ください。
ゴルゴラインに関するよくある質問

最後に、ゴルゴラインについてよくいただく質問にお答えします。
ゴルゴラインは何歳ごろから目立ちますか?
ゴルゴラインが目立ち始める年齢は人によって異なり、一律に示すことはできません。
骨格や靭帯の位置といった生まれつきの要素が大きい場合は20代から気になる方もいれば、加齢による下垂やボリュームの減少が重なって、40代以降に目立ってくる方もいらっしゃいます。
ゴルゴラインはマッサージで消えますか?
マッサージでゴルゴラインが消えるという十分な根拠は示されていません。
靭帯や骨格、深い層の脂肪の変化はマッサージで変えることが難しく、顔を強くこすると肌への負担になることもあるため注意しましょう。
痩せてからゴルゴラインが目立つようになったのはなぜですか?
体重が減ると顔の脂肪のボリュームも減るため、頬の段差やくぼみが目立ちやすくなることがあります。
皮膚が余ってたるみとして感じられることもあるため、ボリュームの減少とたるみのどちらが主に関わっているかを診察で確認することが大切です。
ゴルゴラインは切開リフトで消えますか?
切開リフトは、ゴルゴラインそのものを消すための手術ではありません。
頬の下垂が主な原因の場合は、線が目立ちにくくなる場合がありますが、靭帯や骨格、ボリュームの減少が主な場合は変化が出にくいことがあり、注入治療などが合う場合もあります。
ゴルゴラインとほうれい線が両方気になる場合はどうすればよいですか?
ゴルゴラインとほうれい線は、どちらも頬の変化と関わりがあるため、同時に気になる方も少なくありません。
頬全体の下垂が共通の原因になっている場合は、切開リフトで頬の位置に働きかけることが検討される一方、それぞれの線の原因が異なる場合は、別々の治療を組み合わせることもあります。
ほうれい線の治療については、ほうれい線治療で若々しい印象を目指すで紹介しています。
まとめ

ゴルゴライン(ゴルゴ線)は、目の下から頬の中央へ斜めに走る線で、支持靭帯の位置、頬の脂肪の下垂、深い層の脂肪のボリュームの減少、骨格、皮膚のハリの低下が重なって目立ちます。
若いころから見られる場合は骨格や靭帯といった生まれつきの要素が、年齢とともに深くなった場合はたるみやボリュームの減少が関わっていることが多いと考えられます。
紫外線対策や保湿、生活習慣を整えることは肌の状態を保つ土台になりますが、靭帯や骨格の変化をセルフケアで変えることは難しいものです。
治療は、くぼみやボリュームの減少が主な場合は注入治療、頬のたるみが主な場合は切開リフトというように、原因に合わせて検討することが大切です。
切開リフトはゴルゴラインそのものを消す手術ではなく、たるみが関わる部分に働きかける選択肢の1つです。
どの原因がどの程度関わっているかは見た目だけで判断しにくいため、気になる方は診察で顔全体の状態を確認したうえで、治療を一緒に検討しましょう。
本記事の内容は一般的な考え方であり、効果や経過には個人差があり、結果を保証するものではありません。
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記事執筆:福岡天神美容クリニック 院長 小林 直樹
小顔・輪郭専門医として、ダウンタイムを最小限に抑えた施術に注力。糸リフト、脂肪吸引、切開リフトなどで「腫れにくさ」「自然な仕上がり」を追求してきました。
これまでに顔の脂肪吸引だけで累計4,500件以上、総症例数は1万件超を経験。2024年には年間脂肪吸引症例数 日本一を獲得するなど、豊富な実績に裏打ちされた確かな技術を持ちます。
また、二重整形やくまとり、眉下切開、たれ目形成などの目元治療、ヒアルロン酸・ボトックス注入などの若返り治療も得意分野。丁寧なカウンセリングと万全のアフターフォローで、患者様一人ひとりに寄り添った美容医療を提供しています。
「安心して任せられる美容医療」を信条に、理想の美しさと満足をお届けいたします。
【所属学会】
・日本美容外科学会(JSAS)
・アラガンボトックス認定医
・ジュビダームビスタ認定医
参考資料
本記事は、以下の資料などをもとに作成しています。
ご自身のゴルゴラインの原因や治療については、診察時に担当医へご確認ください。
- 目の下の靭帯(ティアトラフ靭帯・眼輪筋支持靭帯)の構造について:The tear trough ligament: anatomical basis for the tear trough deformity(Plastic and Reconstructive Surgery, 2012)
- 頬骨周囲の靭帯と頬の加齢変化について:Surgical anatomy of the midcheek and malar mounds(Plastic and Reconstructive Surgery, 2002)
- 顔の脂肪の区画と頬の深い層の脂肪について:The fat compartments of the face(Plastic and Reconstructive Surgery, 2007)、The youthful cheek and the deep medial fat compartment(Plastic and Reconstructive Surgery, 2008)
- 加齢による顔の骨格の変化について:Changes in the facial skeleton with aging(Aesthetic Plastic Surgery, 2012)
- 表情筋トレーニングの効果に関する研究の整理について:The effectiveness of facial exercises for facial rejuvenation: a systematic review(Aesthetic Surgery Journal, 2014)
- ヒアルロン酸などの注入による視力障害のリスクについて:Update on avoiding and treating blindness from fillers(Aesthetic Surgery Journal, 2019)
- 切開リフトの術式と合併症について:Cervicofacial Rhytidectomy(StatPearls, NCBI Bookshelf)








