糸リフトやハイフ(HIFU)を受けても「思ったほど変わらなかった」「数ヶ月でまた元に戻ってしまった」と感じている方は少なくありません。
何度か施術を重ねるうちに、「このまま繰り返していて根本的に解決するのだろうか」という疑問を抱く方も多いでしょう。
その違和感には、はっきりとした理由があります。
糸リフトやハイフがアプローチできる組織には構造上の限界があり、たるみの「土台」そのものには届きにくいのです。
だからこそ、一定以上たるみが進んだ状態では、効果を実感しづらかったり、持続しなかったりします。
こうした層の受け皿となるのが、皮膚の下の土台ごと引き上げる「切開リフト(フェイスリフト)」です。
ただし、切開リフトはすべての人に適した施術ではなく、たるみの状態や目的によって向き・不向きがはっきり分かれます。
そこで本記事では、切開リフトが向いている人・向いていない人の特徴を、解剖学的な根拠とともに整理します。
あわせて、糸リフトとの違いや費用の考え方、施術の流れ、医師選びのポイントまで、検討前に知っておきたい判断材料を解説します。
【記事執筆】福岡天神美容クリニック 院長 小林直樹
切開リフト(フェイスリフト)とはどのような施術か

切開リフトは、耳の周囲などのラインに沿って皮膚を切開し、たるみの原因となっている深部の組織を引き上げて固定する外科手術です。
一般に「フェイスリフト」と呼ばれる施術の中核を担う方法で、たるみに対する根本的なアプローチとして位置づけられています。
ここではまず、切開リフトの基本的な仕組みと、糸リフト・ハイフといった他の治療との位置づけの違いを整理します。
切開リフトの基本的な仕組み
切開リフトでは、皮膚だけを引っ張るのではなく、皮膚の下にあるSMAS(スマス:表在性筋腱膜系。
皮膚と表情筋の間に広がる筋膜様の薄い組織)という層を引き上げて固定します。
SMASは顔の「土台」にあたる組織で、ここを適切な方向へ引き上げることで、皮膚と深部組織をまとめてリフトアップできます。
余った皮膚は切除し、切開したラインを丁寧に縫合します。
皮膚の表面だけを引っ張る方法と違い、土台から整えるため、フェイスラインのもたつきや頬・首のたるみに対して根本的な変化が期待できます。
効果には個人差があります。
福岡天神美容クリニックでは、術式の工夫により、固定バンドや抜糸の負担を抑える切開リフトを採用しています。
なお、術後の固定や通院の要否は施術内容や状態によって異なるため、詳しくは診察時にご確認ください。
糸リフト・ハイフとの位置づけの違い
糸リフト(スレッドリフト)は、特殊な糸を皮下に挿入して引き上げる治療で、メスを使わず比較的短いダウンタイムで受けられる点が特徴です。
ハイフは超音波の熱エネルギーで皮下やSMAS層に働きかけ、組織の引き締めを促す治療です。
いずれも体への負担が小さく手軽である一方、アプローチできる範囲や持続期間には限りがあります。
切開リフトはこれらと比べて体への負担は大きくなりますが、強いたるみに対して直接的に働きかけられる点で、役割が明確に異なります。
どちらが優れているということではなく、たるみの進行度や目的によって適した治療が変わると考えるのが適切です。
切開リフトの主な種類と術式

ひと口に切開リフトといっても、引き上げる層や切開する範囲によっていくつかの術式に分かれます。
どの術式が適しているかはたるみの程度や部位によって異なり、向き・不向きを考えるうえでも基礎知識として押さえておくと役立ちます。
引き上げる層による違い
切開リフトは、皮膚層だけを引き上げる方法、SMAS層から引き上げる方法(SMAS法)、ゆるんだリガメントまで処理して引き上げる方法(リガメント法)などに大別されます。
皮膚だけを引っ張る方法は負担が小さい反面、たるみが強い場合は効果が限定的になりやすく、土台が下がったままでは戻りやすい傾向があります。
SMAS法やリガメント法は、深部の土台から引き上げるため、強いたるみに対しても根本的に働きかけられます。
どの層まで操作するかは、たるみの状態と仕上がりの希望をもとに医師が判断します。
切開範囲による違い
切開する範囲によっても術式は分かれ、比較的狭い範囲を引き上げるミニ切開(MACSリフトなど)から、頬から首まで広く引き上げる方法までさまざまです。
たるみが軽めで部分的に整えたい場合は範囲の狭い術式が、輪郭全体や首のもたつきまで対応したい場合は広範囲の術式が選択肢となります。
切開範囲が広いほど対応できるたるみの幅は広がりますが、その分ダウンタイムや負担も大きくなります。
自分のたるみの状態にとって過不足のない術式を、医師と相談しながら選ぶことが大切です。
どの術式が適するかには個人差があります。
なぜ糸リフトやハイフでは戻ってしまうのか

「糸リフトを受けても、なぜすぐに元へ戻るのか」という疑問は、顔の構造を理解すると整理できます。
たるみは皮膚だけの問題ではなく、その下にある複数の層が関係しているためです。
ここでは、たるみが生じるメカニズムと、糸リフト・ハイフが届く層の限界、そして切開リフトが優位とされる理由を解剖学的に説明します。
顔のたるみをつくる皮膚・脂肪・SMASの構造
顔は、表面から順に「皮膚」「皮下脂肪層」「SMAS層(表在性筋腱膜系)」「表情筋」といった層が重なってできています。
加齢によってこれらの層を支える力が弱まり、重力の影響で全体が下方向へ移動することがたるみの正体です。
特に重要なのが、皮膚やSMASを骨に固定しているリガメント(靭帯:皮膚や軟部組織を骨につなぎとめている線維組織)の存在です。
リガメントがゆるむと、その周辺の組織がまとまって下垂し、フェイスラインの崩れやマリオネットラインの深まりとして表れます。
つまりたるみは、皮膚・脂肪・SMASという複数の層と、それを支えるリガメントが同時に関係して生じる現象です。
表面の一部だけにアプローチしても、土台が下がったままでは変化が一時的にとどまりやすいことが理解できます。
糸リフトやハイフがアプローチできる層の限界
糸リフトは主に皮下脂肪層に糸を通し、その糸で組織を引き上げます。
皮下のボリュームをある程度持ち上げる効果は期待できますが、土台であるSMASやリガメントそのものを引き上げ直すわけではありません。
たるみが強い場合、糸が支えきれずに時間とともに元の位置へ戻りやすくなります。
ハイフは熱エネルギーで組織の引き締めを促しますが、その作用は組織の収縮を中心とするもので、大きく下垂した土台を物理的に持ち上げるものではありません。
これらの治療が軽度〜中等度のたるみに向くとされるのは、こうした作用範囲の違いによるものです。
効果や持続期間には個人差があります。
切開リフトがSMASとリガメントに直接届く理由
切開リフトは、皮膚を切開してSMAS層を直接操作できる点が特徴です。
術式や適応に応じて、下垂したSMASを本来の位置へ引き上げて固定し、必要な場合にはゆるんだリガメントの処理も行うことで、たるみの土台から整えていきます。
皮膚の表面だけでなく顔の土台ごと引き上げられるため、糸やハイフでは届きにくかった深部のたるみに対しても働きかけられます。
これが、強いたるみに対して切開リフトが選ばれ、効果が長く続きやすいとされる解剖学的な根拠です。
仕上がりや持続期間には個人差があります。
切開リフトが向いている人の特徴

切開リフトは、たるみの状態や目的が施術の特性と合致する人に適しています。
ここでは、切開リフトを前向きに検討してよいケースを具体的に整理します。
当てはまる項目が多いほど、適応の可能性が高いと考えられますが、最終的な判断は医師の診察によります。
強いたるみや皮膚の余りがある人
頬や口元、フェイスラインのもたつきがはっきりしている、あるいは皮膚そのものが余っている状態は、糸リフトやハイフでは支えきれないことが多いケースです。
皮膚の余りを切除しながら土台を引き上げる切開リフトは、こうした強いたるみに対して直接的にアプローチできます。
糸リフトやハイフを繰り返してきた人
これまで糸リフトやハイフを受けてきたものの、満足のいく変化が得られなかった、あるいは効果が長続きしなかったという方は、たるみが土台のレベルまで進んでいる可能性があります。
表面的な治療を重ねても根本が変わらない場合、SMASに直接働きかける切開リフトが選択肢として浮上します。
フェイスラインや首のもたつきを根本から変えたい人
切開リフトは、頬だけでなくフェイスラインや首まわりのもたつきにも対応しやすい施術です。
輪郭全体の崩れが気になり、部分的なケアではなく根本的な改善を望む方は、切開リフトの特性と目的が一致しやすいといえます。
長期的な視点で施術を考えたい人
「一度でしっかり整えたい」「繰り返しの施術ではなく、長く続く方法を選びたい」と考える方にとって、持続性に優れる切開リフトは検討に値します。
短期的な手軽さよりも、長い目で見た満足度や通院の手間を重視する価値観の方に向いています。
切開リフトが向いていない人・慎重な検討が必要な人

切開リフトは効果が期待できる施術である一方、すべての人に最適とは限りません。
たるみの状態や生活状況によっては、他の治療の方が適している場合もあります。
ここでは、慎重な検討が必要なケースを挙げます。
たるみが軽度で皮膚の弾力が保たれている人
たるみがまだ軽い段階で、皮膚の弾力やハリが十分に保たれている場合、外科手術による負担が施術のメリットに見合わないことがあります。
こうした段階では、糸リフトやハイフなど負担の小さい治療で経過を見る選択肢も考えられます。
早すぎる外科的介入が必ずしも最適とは限りません。
ダウンタイムをまったく確保できない人
切開リフトには、腫れや内出血が落ち着くまでの一定のダウンタイムが伴います。
仕事や生活の都合でどうしても休養期間を確保できない方は、無理にスケジュールを詰めると回復に影響する可能性があります。
十分な回復期間を取れるかどうかは、適応を考えるうえで重要な要素です。
持病や生活習慣により適応に注意が必要な人
外科手術である以上、全身の健康状態や生活習慣が結果や回復に影響します。
特に喫煙は血流を低下させ、傷の治りや仕上がりに影響することが知られています。
持病がある方や服薬中の方も含め、適応の可否はカウンセリングと診察で慎重に判断する必要があります。
自分に向いているかを確かめるセルフチェック

実際に切開リフトが自分に合うかどうかは、最終的には医師の診察で判断します。
ただし、来院前に自分の状態を整理しておくと、カウンセリングがより有意義になります。
ここでは、自宅でできる簡単な確認の視点を紹介します。
たるみの原因が「下垂」か「ボリューム不足」かを見分ける
鏡の前で、頬の皮膚を指で斜め上に軽く引き上げてみてください。
引き上げることでフェイスラインやもたつきが明らかに改善する場合は、組織の「下垂」が主な原因である可能性が高く、引き上げを得意とする切開リフトの適応に近いと考えられます。
一方、引き上げても変化が乏しく、頬がこけて見えるような場合は、たるみよりも「ボリューム不足」が関係していることがあります。
この場合は引き上げ系の施術だけでなく、別のアプローチが適することもあります。
あくまで目安であり、正確な判断は診察によります。
骨格・皮膚の状態・生活習慣から見る適応
顔の骨格や皮膚の厚み、弾力の程度は、施術の結果に影響する要素です。
皮膚に余りが多くハリが低下している場合は、切除と引き上げを行う切開リフトの特性と合致しやすくなります。
加えて、十分な休養を取れる環境か、喫煙や過度の飲酒を術前後に控えられるか、術後の回復に前向きに取り組めるかといった生活面も、適応を考えるうえで見落とせません。
こうした項目を事前に整理しておくと、医師との相談がスムーズになります。
心理的・精神的な準備ができているか
切開リフトは外科手術であり、ダウンタイム中の腫れや内出血、つっぱり感といった一時的な変化を経て、徐々に落ち着いていきます。
完成までには一定の時間がかかるため、施術直後の状態だけを見て不安になりすぎないよう、回復の過程をあらかじめ理解しておくことが大切です。
また、「一度で完璧に、永久に変わる」といった過度な期待ではなく、たるみの土台に働きかけて根本的に整える施術であるという現実的な期待値を持てているかも重要です。
回復期間を含めて施術と向き合う心構えができているかどうかは、満足度を左右する見落とされがちな要素といえます。
不安が残る場合は、カウンセリングで率直に相談しておくと安心です。
切開リフトのメリットとデメリット

切開リフトを検討する際は、期待できる効果だけでなく、伴う負担も正しく理解しておくことが大切です。
ここでは、メリットとデメリットを公平に整理します。
メリット:効果の持続性と一度での実感
切開リフトの特徴は、たるみの土台であるSMAS層に働きかける術式であり、糸リフトと比べて変化を感じやすいとされる点です。
糸リフトのように繰り返しの施術を前提とせず、一度の手術で輪郭全体の改善を目指せる場合があります。
頬だけでなく首まわりのもたつきにも対応しやすいことも利点です。
ただし、実際の変化の程度や効果の持続期間には大きな個人差があり、結果が保証されるものではありません。
デメリット:ダウンタイムと傷跡
一方で、外科手術であるためダウンタイムが生じ、腫れや内出血が落ち着くまでに一定の期間が必要です。
また、切開を行うため傷跡が残ります。
傷跡は耳の周囲など目立ちにくい位置に設計されることが多く、時間の経過とともに目立ちにくくなっていく傾向がありますが、完全に消えるわけではありません。
こうした負担を理解したうえで検討することが重要です。
糸リフトと切開リフトの比較

向き・不向きを判断するうえで、糸リフトと切開リフトの違いを具体的に比較しておくと整理しやすくなります。
ここでは効果や持続性の違いと、長期的な費用の考え方を見ていきます。
効果・持続期間・ダウンタイムの違い
両者の主な違いを整理すると、次のようになります。
施術の性質が異なるため、単純な優劣ではなく、目的に応じた使い分けが前提です。
| 比較項目 | 糸リフト | 切開リフト |
|---|---|---|
| アプローチする層 | 主に皮下脂肪層 | SMAS・リガメントなど深部の土台 |
| 適したたるみの程度 | 軽度〜中等度 | 中等度〜強いたるみ |
| 体への負担 | 比較的小さい | 外科手術のため大きい |
| ダウンタイム | 比較的短い | 一定期間必要 |
| 効果の持続 | 数年程度とされる(個人差あり) | 長期的に続きやすい(個人差あり) |
| 繰り返しの必要性 | 維持のため繰り返すことが多い | 基本的に繰り返しを前提としない |
10年スパンで考える累計コストという視点
費用を考えるときは、1回あたりの金額だけでなく、長期的な累計で捉える視点が役立ちます。
糸リフトやハイフは1回の負担が比較的小さい一方、効果を維持するために定期的な施術が必要になることが一般的です。
長期的には、糸リフトやハイフを繰り返す場合、費用や通院回数、ダウンタイムの累計が増える傾向があります。
切開リフトは初回の負担が大きいものの、繰り返しを前提としないため、長期で見たときの累計や手間の観点では異なる見え方になることがあります。
ただし、どの選択が適切かは費用だけで決まるものではなく、健康状態や生活状況を含めた総合的な判断が必要です。
ただし、累計費用だけで判断すべきではありません。
たるみの状態や希望する仕上がり、確保できるダウンタイムなど複数の軸を踏まえて検討することが大切です。
なお、具体的な料金は施術内容やクリニックによって異なるため、カウンセリングで確認してください。
切開リフトの施術の流れ

実際に切開リフトを受ける場合、どのような流れで進むのかを知っておくと、検討の不安が和らぎます。
ここでは、カウンセリングから術後のフォローまでの大まかな流れを紹介します。
カウンセリングから施術まで
まずはカウンセリングで、たるみの状態や骨格、皮膚の状態を診察し、切開リフトが適しているかを判断します。
期待できる変化やリスク、ダウンタイムについて十分に説明を受け、納得したうえで施術日を決めます。
施術当日は、デザインの確認を行ったうえで麻酔をし、切開・引き上げ・固定・縫合という流れで手術を進めます。
大まかな流れは次の通りです。
| 段階 | 主な内容 |
|---|---|
| カウンセリング | たるみの診察、適応判断、リスク説明、デザイン相談 |
| 施術当日 | デザイン確認、麻酔、切開・SMASの引き上げ・固定・縫合 |
| 術後初期 | 腫れ・内出血の経過観察、日常生活への注意 |
| 経過観察 | 定期的な診察、回復状況の確認 |
術後のケアとフォローアップ
術後は、回復状況に応じた経過観察が行われます。
腫れや内出血の引き具合を確認しながら、日常生活への復帰を進めていきます。
福岡天神美容クリニックでは、術式の工夫により固定バンドや抜糸の負担を抑えながら、術後の回復をサポートする体制を整えています。
なお、固定や通院の要否は施術内容や状態によって異なります。
術後のケアや通院の頻度は状態によって異なるため、医師の指示に沿って進めることが大切です。
切開リフトのダウンタイムと経過

ダウンタイムの長さや過ごし方は、施術を受けられるかどうかの判断に直結する重要な情報です。
ここでは、一般的な経過の目安と過ごし方の注意点を整理します。
経過には個人差があります。
ダウンタイムの経過目安
切開リフト後の回復は、おおよそ次のような経過をたどることが一般的です。
あくまで目安であり、実際の経過は個人差や術式によって異なります。
| 時期 | 一般的な経過の目安 |
|---|---|
| 施術直後〜数日 | 腫れや内出血が強く出やすい時期 |
| 1週間前後 | 抜糸や経過確認が行われる時期(術式により異なる) |
| 2週間前後 | 腫れが徐々に落ち着き、人前に出やすくなる時期 |
| 1ヶ月前後 | 大きな腫れが引き、自然な状態に近づく時期 |
| 数ヶ月以降 | つっぱり感や傷跡が徐々に落ち着いていく時期 |
ダウンタイム中の過ごし方
回復期間中は、患部を強く触ったり圧迫したりしないよう注意し、医師の指示に従って安静を保つことが大切です。
腫れや内出血を悪化させないため、術後しばらくは激しい運動や飲酒、長時間の入浴を控えるよう案内されるのが一般的です。
また、傷跡をきれいに回復させるため、紫外線対策も重要です。
術後の過ごし方を事前に理解し、生活スケジュールに無理がないかを確認しておくと安心です。
切開リフトのリスク・副作用

外科手術である以上、切開リフトにもリスクや副作用が伴います。
安心して検討するためにも、起こりうる症状とその対策を正しく理解しておきましょう。
起こりうる症状
切開リフトでは、腫れや内出血、つっぱり感、左右差、傷跡などが生じる可能性があります。
まれに、感染や血腫、皮膚の血流障害、神経への影響といった合併症が起こることもあります。
多くは時間の経過とともに落ち着いていきますが、症状の程度には個人差があります。
なお、ここで挙げたものは代表的な例であり、記載のない症状が生じる可能性もあります。
切開リフトは公的医療保険が適用されない自由診療であり、こうしたリスクを十分に理解したうえで受けることが前提となります。
リスクを抑えるための注意点
リスクを完全にゼロにすることはできませんが、抑えるための工夫はあります。
経験のある医師による適切なデザインと丁寧な手術、術前後の禁煙、医師の指示に沿った術後ケアの徹底などが挙げられます。
気になる症状があれば自己判断せず、早めに医師へ相談することが大切です。
切開リフトと組み合わせを検討したい施術

切開リフトはたるみの「下垂」に対して有効な施術ですが、顔の印象は下垂だけで決まるわけではありません。
脂肪の偏りやボリュームの不足が関係している場合、切開リフトだけでは整えきれないこともあります。
こうしたケースでは、他の施術を組み合わせることで、より自分の状態に合った結果に近づけることがあります。
脂肪の偏りが気になる場合
頬や顎下、フェイスラインに余分な脂肪が偏っていると、引き上げただけでは輪郭の重さが残ることがあります。
こうした場合、切開リフトと脂肪吸引などを組み合わせることで、土台の引き上げと余分なボリュームの調整を同時に行える可能性があります。
特にフェイスラインや顎下のもたつきは、たるみと脂肪の両方が関係していることが少なくありません。
福岡天神美容クリニックは小顔脂肪吸引を専門領域としており、たるみと脂肪の状態を総合的に診たうえで適した方針を提案できる体制が整っています。
組み合わせの要否は診察によって判断されます。
ボリューム不足やこけが気になる場合
加齢にともなって頬がこけたり、目元・こめかみのボリュームが失われたりすると、引き上げるだけではかえってやつれた印象になることがあります。
このような場合は、引き上げ系の施術とボリュームを補う施術を組み合わせる方が、自然な仕上がりにつながることがあります。
どの施術を組み合わせるべきか、あるいは切開リフト単独が適しているかは、たるみ・脂肪・ボリュームのバランスを診たうえで判断する必要があります。
複数の要素が絡む場合こそ、総合的に診断できる医師に相談することが大切です。
仕上がりには個人差があります。
切開リフトで後悔しないためのクリニック・医師選び

切開リフトの結果は、医師の技術や診察・施術の体制に大きく左右されます。
向いている人であっても、クリニック選びを誤れば満足のいく結果につながらないことがあります。
ここでは、後悔しないための確認ポイントを整理します。
執刀医の経験と一貫した担当体制
切開リフトはSMASなど深部を扱う繊細な手術であり、執刀医の経験が結果を左右します。
症例実績が豊富で、たるみの状態に応じた引き上げ方向やデザインを提案できる医師を選ぶことが重要です。
カウンセリングから手術、アフターケアまで同じ医師が一貫して担当する体制であれば、状態の把握や術後の対応に一貫性が生まれます。
福岡天神美容クリニックでは、院長がカウンセリングから手術、アフターケアまでを一貫して担当し、1日の手術件数を限定することで、一人ひとりに丁寧な施術を行う体制を整えています。
小顔脂肪吸引4,500件以上、オペ合計8,500件以上の実績に基づく技術力も、医師選びの判断材料になります。
カウンセリングで確認すべきこと
カウンセリングでは、自分のたるみの原因や適応の有無、期待できる変化と限界、リスクやダウンタイムについて、納得できるまで説明を受けることが大切です。
営業的に施術をすすめるのではなく、医師が医学的な根拠に基づいて適応を判断し、向いていない場合には他の選択肢も含めて率直に伝えてくれるかどうかは、信頼できるクリニックを見極める重要な視点です。
専門的な技術や資格の確認には、日本形成外科学会や日本美容外科学会(JSAPS)といった学会の情報も参考になります。
また、医療広告の見方については厚生労働省の医療広告規制に関する情報も確認しておくと、情報を冷静に判断する助けになります。
切開リフトに関するよくある質問

最後に、切開リフトを検討する方からよく寄せられる質問にお答えします。
切開リフトは何歳から受けられますか
明確な年齢制限があるわけではなく、たるみの状態によって適応が判断されます。
たるみが土台のレベルまで進んでいれば、年齢にかかわらず適応となる場合があります。
一方、軽度のたるみであれば、年齢が高くても他の治療が適することもあります。
実際の判断は診察によります。
なお、未成年の方が検討される場合は、保護者の同意のもとで慎重に判断する必要があります。
効果はどれくらい持続しますか
切開リフトは土台であるSMASを引き上げて固定するため、糸リフトと比べて効果が長く続きやすいとされています。
ただし、加齢による変化は施術後も少しずつ進むため、効果が永久に固定されるわけではありません。
持続期間には個人差があります。
糸リフトやハイフを受けていても切開リフトはできますか
過去に糸リフトやハイフを受けていても、切開リフトを検討できる場合が多くあります。
むしろ、これらの治療で満足が得られなかった方が切開リフトを選ぶケースは少なくありません。
過去の施術歴は診察時に医師へ伝え、適応を判断してもらうことが大切です。
傷跡はどのくらい目立ちますか
切開リフトの傷跡は、耳の前後や生え際など、髪の毛や顔の輪郭で目立ちにくい位置に沿って設計されることが一般的です。
術後しばらくは赤みやつっぱり感が残りますが、時間の経過とともに徐々に目立ちにくくなっていく傾向があります。
ただし、傷跡が完全に消えるわけではなく、回復の経過には体質や生活習慣による個人差があります。
傷跡をきれいに回復させるためにも、術後の紫外線対策や医師の指示に沿ったケアを丁寧に行うことが大切です。
まとめ

切開リフトが向いているのは、強いたるみや皮膚の余りがある人、糸リフトやハイフを繰り返しても満足が得られなかった人、フェイスラインや首のもたつきを根本から変えたい人、そして長期的な視点で施術を考えたい人です。
これは、切開リフトが皮膚の表面だけでなく、たるみの土台であるSMASやリガメントに直接アプローチできるという解剖学的な特性に基づいています。
一方で、たるみが軽度の人やダウンタイムを確保できない人、持病・生活習慣に注意が必要な人は、慎重な検討や他の治療の検討が望ましい場合もあります。
費用についても1回あたりの金額だけでなく、長期的な累計という視点で捉えると、判断の軸が変わることがあります。
最終的に自分に向いているかどうかは、たるみの原因や状態を踏まえた医師の診察によって判断されます。
経験豊富な医師が一貫して担当し、適応を医学的に見極めたうえで率直に説明してくれるクリニックを選ぶことが、後悔しないための第一歩です。
切開リフトを検討する際は、まず信頼できる医師のカウンセリングで、自分のたるみの状態と適応を確認することをおすすめします。
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記事執筆:福岡天神美容クリニック 院長 小林 直樹
小顔・輪郭専門医として、ダウンタイムを最小限に抑えた施術に注力。糸リフト、脂肪吸引、切開リフトなどで「腫れにくさ」「自然な仕上がり」を追求してきました。
これまでに顔の脂肪吸引だけで累計4,500件以上、総症例数は1万件超を経験。2024年には年間脂肪吸引症例数 日本一を獲得するなど、豊富な実績に裏打ちされた確かな技術を持ちます。
また、二重整形やくまとり、眉下切開、たれ目形成などの目元治療、ヒアルロン酸・ボトックス注入などの若返り治療も得意分野。丁寧なカウンセリングと万全のアフターフォローで、患者様一人ひとりに寄り添った美容医療を提供しています。
「安心して任せられる美容医療」を信条に、理想の美しさと満足をお届けいたします。
【所属学会】
・日本美容外科学会(JSAS)
・アラガンボトックス認定医
・ジュビダームビスタ認定医










